本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「ハーバードの「世界を動かす授業」」リチャード・ヴィートー、仲條亮子共著

2010-09-17 23:54:19 | 本・雑誌、読書
世界の主な国の状況を示してくれています。
バラバラに見ていたものを並べられるとどの国もよろしくない状況があり、日本が内向きに鬱々しているのが、コップの中の嵐に大騒ぎしているように感じます。

しかし、犯罪や汚職がはびこる国より、財政債務を抱える日本やアメリカの問題が深刻という指摘は、ぞっとするものがあります。

日本がいまでも経済大国であり、日本の財政破綻が世界経済に及ぼす影響がかなり大きいという話はこの本が日本の読者を対象に書かれているということがわかっていながら、正しいと認めたいもので、日本が危なくなったときにひょっとしたら世界が協調して支援をしてくれるのではと甘い期待につながっていきます。

この本が世界のビジネスリーダーを養成するハーバードビジネススクールの国際経済の講義の内容だとしたら、日本のビジネスリーダーを養成する大学、講座で、国際政治の理解も含む、国際経済の講義を整備されているかどうかが気になるところです。
大学の状況に疎いですが、整備済み?

最近感じることですが、リーダーと呼ばれる人たちは、例えば政治であったり、経営であったりと縦割り的な知識を身につけるだけでなく、学際的な幅広い知識を身につけるとともに、広い視野からバランス感覚を持って私たち一般ピープルを導くようになるのではないでしょうか?
導かなくてはいけないのではないでしょうか?

さて自分にとってこの本は、
ほとんど海外に出ない者であっても読むだけで世界の状況をダイジェストで理解させてくれる本であり、この先生の本をもっと読んでみたいと思っています。

読んでいる間、ちょっと別世界に連れていかれた感覚があり、読み終わった後は(ちょっとだけですが)、世界スケールの価値観になっており、最初に書いたとおり、地域の課題に汲々としている場合ではない、解決すべきもっと大きな問題に取り組むべきでは?って感覚になりました。

コメント
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