本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

詭弁を弄していないか?

2010-11-05 09:20:29 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
ちょっとだけ労働相談に関わって見て、感じることは労使の間で同じ事象がとても違って見えること。
労働者の相談を受けて、使用者と話をしてみると同じ事を語っているのにまったく解釈が違っていて、それがどちらも納得ができること。
立場が違うとこうも見る目が違ってくるのかと感心しています。

でも本質は両者が語らないところにあるっていうのも面白い。解釈の違いは立場が違うからと納得できるのですが、話を聞いているうちにこの話相手から聞かなかったよねっていうところが出てくる。
それが結構問題の本質で、当事者はウソはついていないのだけれど、あえてしゃべっていない。

労働者側相談者が「ミスをして」っとさらっとしゃべったことが実は会社を揺るがすほどの重大なものであったり、経営者側が実は表に出てきていない事情で方針転換をするために労働者が邪魔だったことがすべての始まりだったり・・・

まあ自分に不利になることは話さないのは当然なのかもしれませんが・・
ここまでだまってられるのかと人間不信になりますね~

ところで、そんな現場に身を置いていると「労働」の現場がやはりどうにか手を打たなければならない状況に来ていると思います。

それは非正規労働者の話であったり、若者が就職できない話であったり、働く人のモチベーションが下がっていたりと個別に議論されてますけれど、労働というキーワードで体系的に、専門家でないもの=労働者本人も参加して議論して、その結果、結論が出たものから実行ということをしていかないと・・と思っているのです。

その中で労働相談というキーワードだけを考えても国・地方の自治体、司法などいろいろ救済制度があるけれど、バラバラ。

うまく連携がとれたら少ない予算の中でもそれなりに効果を上げそうだけれど。やっぱり問題になるのは、それを考える人がだれか・・

個別の問題では労働者の側に寄り添っていても、いざ組織を扱う話になると保身が働いてしまう。

それが確信的ならまだしも、本人が無意識なのが怖い。

改善が難しいことを論理的に述べている話をよくよく聞いてみると、それって結局組織の定数が減らされることを心配しているのってがっかりしてしまう。→筋が通った話が実は本人の保身だった・・でも本人はそれに気がついてない。。

立派な説明も結局「詭弁」になってない?

誰しも飯を食わないといけないから、自分の仕事は確保したい。
そんだったら世の中が変わるような仕事を作りだしたらいいじゃん!
何やってんだと思うけれど、自分は知識も経験もなくてまだ入り口議論にも入らせてもらえないので、悔しいけれど、まず足元を固めてます。

労働法と格闘する毎日です。

やれやれ・・議論ができるほどの器になれるかも未知数だし・・

コメント
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