本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「一生モノの古典 第42回 ラッセル著『幸福論』」週刊東洋経済 8/7号」

2010-08-17 11:08:05 | 本・雑誌、読書
京都大学大学院、鎌田浩毅教授の古典本に関する連載の第42回。

雑誌はちょっと前の号ですが、処分しようかなと思ってパラパラめくっていたら、鎌田先生の連載を読み忘れていて、整理の手を止めて読み始め・・
ついでにブログを書いています。

一生モノの古典・・この連載は絶対単行本になると思っているので、過去の記事を残しておらずひたすら本の出版を待っています。
出たら即、買います!!

さて・・

古典がテーマですので、日頃お手軽ビジネス書ばかりを読んでいる自分は、ここで取り上げられる本を読解できる自信がなく、記事を読んでもそこで終わってしまうことが多いですが、
鎌田先生の着眼点や見開き左肩にある「教訓3カ条」にわくわくっとしたり、ニヤリとしたり楽しんでます。

今回の「幸福論」は・・まず「幸福」というタイトルがついていること自体がとっつきにくい。
そしてたぶん大学生の時に読んだんですが・・消化不良だったような。
ということで、今頃になってこの記事を読んでいます。

しかし、記事のサブタイトル「退屈を恐れて興奮を求めると人生は確実に貧しくなる」
いま自分が到達しよう(おおげさ)としているものを表しているようで、目に留まりました。

組織の中で勝ち組と負け組かがはっきり分かれる年齢になって、ワクワクする仕事ができるだろうと思っていた勝ち組と呼ばれる人たちが果たして本当に自分がやりたいことをしているのかと観察してみると・・していない。

そうするとずっと所属してきた組織でいつかは自分のやりたいことがある程度できると思っていたのが、できなかったということが分かってくる。
それでは組織の外に自分がしたいと思うことを実現できるところがあるか?・・・実はどこにもない・・

自分が社会に役に立ちたいと思っていても、自分が社会に役に立つなどというおこがましいことはなかったということがわかる。

自分ができることは限られているし、また、ある人にとって価値があることが他の人には無価値であり、一人の人間のすることがすべての人の役に立つということはありえない。

自分が社会に役に立つということは・・日々生活をして仕事をして、それだけのことなのかもしれない。

そもそも人間が他人のために何かするということがおこがましいことであり、人間もただ他の動物と同じように生を受けているから生きている。

つべこべ考えずにただ自分がしたいことをしていく。それが結果として周りに影響を及ぼして、ほんの少し周りが変わっていく。

では何をすべきか・・
余計なことは考えないで、いま自分がすべきことは何かを考えてそれを実行する
・・では自分は何をするか・・
自分が知らないことをひたすら学びたいと思う、学ぶことで自分の行動がかわっていくかもしれない、自分が進むべき方向が見えてくるかもしれない。

何かを達成したいと思ったりするから、本来自分がしなければいけないことができていないのではないか。
迷いを捨ててただ自分の足りないものを得ていくことがいま自分のすべきことではないか・・

この記事にある「競争、疲れ、ねたみ、被害妄想、世評にたいするおそれ」を持っているから、それらを捨てて、

「世の中の役には立たないが面白そうなことに没頭している科学者のような人種が、実は最も幸福に近い・・」
科学者と比較するのは恐れ多いけれど、「私心のない興味」を大切にすることが必要なのではないか・・

しかし、その状態は当然注目を浴びることがなく、黙々と何かに取り組む「退屈」な状態だと思います。
だから退屈を耐える「退屈力」も持たなければならない。

そうすれば自分が求めている人生の質を確保できる・・

スリルある人生を求めるのではなく、日々を淡々と過ごしていく。そんな人生を送るのが本当の幸福なのではないか・・・

なんてことを考えています。

いまの自分に必要だったから、この記事に目が留まった・・?
これはきちんと原典「幸福論」を読むべきですね。

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焦りの原因・・外の人間は地元で無力

2010-08-16 05:22:51 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
里帰りして以来、心に溜まってきているイライラの原因がなんとなくわかったので、備忘の意味でブログに記しておきます。

地域・・この言葉もマスコミや行政で使われすぎて手垢がついています。・・地元、これもしっくりしない・・
「自分が住んでいるところ」を元気・・これも違う

自分が住んでいるところでどうにか食えるためには・・行政・マスコミ的には「地域が元気になる」ということでしょうか・・

「ただ日々の生活をすること」

自分が住んでいる地域を存続させるためには・・
地域づくりや地域おこしなんてものを地域づくりやおこしを趣味や生きがいにしている外部の人間がやるのではなく
そこに住んでいる人が淡々と日々を暮らしていくこと。

おまんじゅうを焼いて、それをぽつぽつと来るお客さんに売って生計を立てる・・それで暮らしていけたらそれでいい。
マスコミ受けすることは何もない。地味な生活・・ 何のニュースもなく、住んでいる人以外に興味を示されず日々が過ぎていく。
それでいいんじゃないかな・・地域づくりなんて言って妙なものに労力をかけて一時的に人が集まることを喜ぶ・・それって変なのかも。

そこに住んでいない人間が、いろいろ提案することではなく(そりゃ単なるおせっかいかも?)、
そこに住む人が日々きちんと生活していくこと・・生活できなくなって町が寂れたら・・それはそれまでのこと。

生活に関わっていない人間が地域おこしをするっていうのは、単なる自己満足。

それをわかっていて、自分はそれでもあえて行動するのか、それともこのまま萎えてしまうのか・・

「地域づくり」に取り組もうと思った時・・それは「ひと様」のためにしているのではなく、「自分」のためであること(自分の自己実現)を十分肝に銘じておくべきだと思います。

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私流里帰り

2010-08-15 06:52:47 | 日記(日々の出来事)
昨日は一日、本を読まない生活でした。

実家へ里帰りしてきました。
里帰りと言っても平常時は、車で1時間強(昨日は渋滞で2時間半)で帰れる場所ですし、実家滞在時間はわずか3時間だったんですが・・

日頃は、何かに駆り立てられるように、本を読んだり、パソコンを扱ったりしているけれど、

昨日は大病を患いながらも無事、退院したおじのお見舞いをしたり、夕食の支度をしたりと慌ただしく本を出す余裕もありませんでした。
(持っていても読めないとわかっていても持ち歩いてはいますが・・)

おじ、おばとは我が町でロケが行われた映画「ソフトボーイ」の話で盛り上がりました。
自分は見逃してしまいましたが、おじ・おばの店のロケでおばが客役で出演して、映画でも一瞬だったけど出たよって嬉しそうでした。

妹の家族も帰ってきており、今年福岡の旧国立大学に合格した甥っ子に久々に会いました。

合格した際に、今後のことをいろいろアドバイスして、なかでも外国を絶対見とかないといけないよ、お金の問題があっても、短期でもいいから留学しなさいよって伝えておいたのですが・・

高校生のときに母親の実家に来ても、寸暇を惜しんで勉強していた彼は、高校野球を見ながら過ごしていました。

バイトの話は聞いたけど、勉強の話は切り出せないオーラを放っていて、
彼の大学と言えども入学してしまえば、勉強はせいぜい単位取得が関心事かなあと寂しかったです・・

それでもおじの前では絶対留学したいと言っていたので、きちんと勉強しているのかなあ~
何れにしろ、教授と互角に議論をする一握りの学生にはなりそうになかったですね~
・・自分の子どもが実現できなかったことを甥に求めてもねえ・・・

実家には日頃と違った時間の流れがあって、そこにどっぷり浸ってきました。

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「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」水野和夫著

2010-08-14 07:47:26 | 本・雑誌、読書
まだ半分ほどしか読んでいません。でも、書かずにいられないので中間メモです。
次のメモがあるかどうかはわかりませんが・・

この本のオビには
「歴史的な構造変化を見事にとらえら話題の書!
2007年ベスト経済・経営書(週刊東洋経済) 第2位
2007年ベスト経済書(週刊ダイアモンド)第3位
2007年上半期ベスト経済・経営書(週刊東洋経済)第1位」
とあります。

私はこの本の本当の価値をわかっていないと思いますが・・
読んだショックは大きいです。

まえがきの中で著者がこの本で指摘したかったことを書かれています。
(1)帝国の台頭と国民国家の退場=帝国化
(2)金融経済の実物経済に対する圧倒的な優位性=金融化
(3)均衡性の消滅と拡大する格差=二極化

「経済的な「国境」が限りなく低くなり、国境内に権力を及ぼす「国民国家」の力が衰退する一方、金融帝国と化した米国や、中国・インド・ロシアなど旧帝国の台頭が著しい。」

ここでいう帝国は、武力で物理的に領土を獲得することではなく、
例えばアメリカであれば金融の機能を使って世界を金融市場を押さえるということなのでしょうが・・

世界を押さえる何らかの力を日本が持っているのか?
・・日本が帝国になる道はなく、国民国家として退場するのみ・・・

帝国化、金融化、二極化・・信じたくないですが、データから導かれるものは説得力があって

もしこの流れが必然であれば日本はどうなっていくのか・・という暗い気持ち、
いえ、もっと進んで、衰退の運命を受け入れる諦めの境地になっていきます。

・・以上、中間点まで読了メモです! 

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労働相談で感じたこと~悩んでいることはまず話してみる

2010-08-13 05:37:26 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
新しい職場に移って、4か月半です。
猶予期間もぼちぼち卒業して労働相談を他の皆さんと同じように受けています。

ですから、電話がなるとドキドキします。

一番緊張するのは賃金未払いなど、労働基準法にそって淡々と処理をすべきものです。
一口に未払いと言ってもそれぞれ事情が異なりますから、法律解釈や判例を理解した上で、相談内容にあった解決手順をご提案しなければいけません。

知識が不足していますのでベテランにアドバイスを受けつつ、相談を進めていますが、相談が終わったあとはいつも、これでよかったのだろうかと考えます。

その点ベテランの方は基本的な知識はもちろんですが、過去の相談者の名前や内容をだいたい覚えていて、迅速、正確に対応されています。

さて、この短い期間で感じたことは、

問題を解決するにはまず相談機関に相談することが大切だということ。

相談機関がすごいという訳ではありません。

相談するためには、悩んでいる方が問題を整理し、相談員にわかるように話を組み立てないといけない。
その過程の中でご自身が気づいていなかったものを発見し、自分で問題解決の方法を見つける。

みんな自分の中に解決力を持っていると感じます。

それを気づいていないだけ・・

相談のたぶん半数ぐらいは、相談機関に電話をしたり、訪ねたりした時に解決に向かっているように思います。



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「プレジデント 経営トップ130人が告白!自分が変わったこの一冊」

2010-08-12 21:45:44 | 本・雑誌、読書
この種の雑誌を何冊買ったことか・・本の特集を組んであるともう引き寄せられるように手に取ってそのままレジへ・・
昔買った雑誌も処分せずに結構置いてます。

各雑誌に登場する人物が推薦する本はだいたい同じで、ゆえにだいたいうちの本棚で見つけることができるのですが・・

さて・・自分の興味ある本を有名人はどう見ているのかと気になるし、自分とはまったく違うところがその方のツボになっていたりして、単に読書案内をしているだけなんですが、発見があります。

買ったから安心したので、好きだと思う方の記事からちらちら読んでいます。

本当に本好きでマニアックなものを紹介する人もいれば、まあ仕事のためにそこそこ読んでいて、雑誌の特集のためにあわてて選んだなって人もいて、日頃あまり本を読まない人は誰かを推理しつつ記事を眺めるのも楽しいです。

依頼された経営者がうまいのか、編集者がうまいのかはわかりませんが、皆さん結構語ってます!!

本が好きなんですね~

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「若者のための政治マニュアル」山口二郎著

2010-08-11 22:13:03 | 本・雑誌、読書
権利だけを主張する人のうさんくささ、最初はこの本からそんなものを感じました。

特に、ルール2の「自分が一番-もっとわがままになろう」のところで、自分の利益を求めて政治に参加しようと呼びかけているのを読んで、

それは、カッコつけて公共の利益のためなんて思わないで、まずは自分の利益のためと考えて、政治に参加してみようよって意味だと思うのですが、

「自分が一番」なんて呼びかけて、真意をつかんでくれる人どれくらいいるのか?

そうか・・他人はどうでもいい、自分が一番って思ってればいいのか・・なんて思う人が多いんじゃない?それでもいいの?って
いやな感じになりました。

最後まで読めばまともな感覚のまともな本だなあと気付きますし、政治にどちらかと言えば無関心な層に政治について考えさせる本だと思います。

やはり政治は人々を幸せにするために存在しているから、「政治を考える」ってことは幸せって何かを考えることでもあり、日頃会社や社会のことを経済活動を中心に見ている人はその世界からちょっと視点を移す機会を提供してくれる本だと思います。
・・そこから新しい発想が生まれそう・・

改革について論じたところで「単純な特効薬を投与することで一気に世の中を変えることはできない・・」という記述が印象に残りました。
我々は、問題ばかりのいまの世の中をガラッと変えるリーダーを求めているのではないか? それはないものねだりなのではないか。

たくさんの市井の人たちが危機を感じて自分のできることをしています。でも世の中を大きく変えることはできない。
それなのにたった一人のリーダーが世の中を変えるなんて・・あり得ない。

日本を一つの方向に引っ張んてくれるリーダーは必要ですが、リーダーだけではたぶん何も変わりません。
1人の力は小さいけれど、何かをしようと思っている人がそれぞれ自分にできることを最大限やっていく。

みんなが頑張ろうと思った時に、ちょうどリーダーも現れた。ちょっとしたタイミングで社会が良い方向に・・「少しだけ」動くか「大きく」動くかが変わってくるのかなあと思います。

若者向けのせいなんでしょうがちょっと上から目線なところがありますし、自分には・・役に立ちそうだけど共感度低い本ですが、
読んでみる価値はあると思ってます。

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お盆あるいは夏休みっぽいJRの駅

2010-08-10 05:22:01 | 日記(日々の出来事)
毎日暑いです。
北九州小倉駅から事務所まで20分ほど歩くと汗が噴き出ます。
朝から背中に汗をかいていると職場周囲の方の不快指数が上がっているだろうと気にしつつ、やはりチンタラ歩いています。

たまにスタバに寄って、10分ほど本を読みながらアイスコーヒーをいただきます。

子どもたちが夏休みだからなのか、お盆の帰省のせいなのか、駅が混んでます。
大きなバックをガラガラひいている人も多いし・・

新幹線を使って通勤している人が多いというのもびっくりですが、朝7時台に新幹線の駅が混んでいるのもびっくりな経験です。

それにしても相変わらずマナー悪い人多いし・・

キャリーバックを何も考えずに振り回すから、足引っ掛けそうになるし、子ども連れは子どもを制御していない・・
これはちゃんとしている家族とまったく放任の二極分化。

おしゃべりは閉口します。
たしか東南アジアやラテン系の国で公共交通内の喧騒を描写したエッセイなんかがあり、静かにマナーを守る日本みたいな国が特殊かも、もう仕方ないかもって思ったりするけど、

やっぱり「ここは日本じゃ!!静かにせい」

でも最近は慣れて本もしっかり読めるようになりました・・

迷惑を感じながら、にぎやかな風景で朝から楽しく通勤してます。

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「実践的「哲学」入門」~週刊東洋経済 8/14-21合併号

2010-08-09 23:57:14 | 本・雑誌、読書
哲学を学びたい訳ではないし、頭についている「混迷する現代社会を生きるビジネスパーソンのための」というところは何じゃと思ってしまうけれど、今週の週刊東洋経済の特集は読んで考えるところがありました。

まずは、特集の頭中ごろで「ついこの前まで、そうした(先行きへのそこはかとない「不安」)不安に応えていたのが、カリスマ的な人気を誇る著者による「ノウハウ本」。だがこれらの本が深刻な悩みを解決してくれるわけではなかった。」(P37)

とあります。

まだまだノウハウ本が売れているけれど、書店に並ぶ本やベストセラーのタイトルを見ると、ノウハウ本とは異なる本が求められているなあと感じますよね。
それはなぜなのか・・記事を参考にしつつも自分なりに何故だろうと考えてみるのも面白い・・

それから「大前研一氏が誌上講義!「哲学的思考力の鍛え方」」P58の冒頭
「西洋哲学の歴史を一言で表現するならば、「究極の答えを求めて、徹底的に議論する」というものだ。「国家とは何か」「人間とは何か」という問いへの答えを求めて、多くの人が繰り返し議論してきた。・・」

ここを読んだだけで得した感じがします。

答えがでない大きなテーマについて議論がしてみたい・・でだしでわくわくします。

そのほか、竹中平蔵氏の「日本の基本思想は”自助”。それが圧倒的多数の考えだ」P56-57・・竹中平蔵氏の考えを支持するしないは別に一貫して変わらない氏の考え方を再確認できる記事だと思います。

雑誌の中身、意図するところとは別にいろいろなキーワードからひらめきがあって(それが大したことがないものでも・・)、私にとっては、頭を使う特集になっていました。

そのほか、P29ミスターWHOの少数意見「なぜ若者は勉強しない 原因は大人の”怠慢”」とか第2特集「経済書・政治書Best40」もおもしろかったかな!

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奥満願寺温泉「藤もと」

2010-08-08 22:51:26 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
土曜、日曜日で熊本の奥満願寺温泉の「藤もと」というお宿に行ってきました。
温泉に入るのが目的で、旅行と呼べるものでもありませんが、ゆっくりしてきました。
途中は産山村でのんびり、夏の日差しを楽しみました。

Dscf2003

Dscf2014


お宿は、以前に一度だけ行って、とても気に入って是非またと思っていたのですが、
温泉は1年に1、2度行く程度で、どうせいくなら行ったことがないところを・・と思ってしまっていて、
やっと再来が実現しました。

家族風呂が4つ・・檜風呂と岩風呂で内風呂と露天風呂がそれぞれあって、それから大浴場は同じく檜と岩風呂。すぐ横を川が流れていて、大浴場の方は川のそばにもお風呂があります。

いまでは各部屋に露天風呂がついているところが増えましたので、珍しくないつくりなのかもしれませんが、気配りがいきとどいていて快適に過ごせました。

浴衣も夕食の後にもう一枚準備してくれていて(それも色違い)、汗をかきやすい夏場には嬉しい心配りでした。

肝心のお風呂の写真、お宿の写真がありませんが、お料理はしっかり撮りました。

Dscf2032

それから、風情のある廊下や宿の中にある図書室

Dscf2021

Dscf2027

こんなにいい観光資源があるのに・・・そういう話は今回はなしにしましょう・・

無粋な話をするのも憚れるくらいいい時間をいただきました。

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日々の仕事ぶりから将来の不安を感じる

2010-08-07 07:00:59 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
毎日仕事をしていて、いくらあがいても日本が活力を取り戻すことはないと感じることがあります。

誇りとか責任感を持って仕事に取り組んでいたらそんなことしないだろうということがたくさんあります。

例えば、セミナー

与えられたざっくりしたテーマについて、ターゲットとする人たちが何を聞きたいのか、誰に話してもらうのがふさわしいかをきちんと考えているのかと思ってしまう。
ひどい時には何も考えずに昨年、一昨年の講師にお願いする。
参加者が思うように集まらない時に、関心を持つ人に情報が届いているのか、届けるためにどうしたらいいのかなんてことも考えない。
ひどい時は参加者が少ないことがわかっていながら何も手を打たない。

とにかく決められた日にセミナーを開催することだけ。
講演の内容がどうだろうと参加者が何人集まろうと気にしない。

どんな仕事をしても給料は払われます。

「でも自分で納得する仕事をする」・・が日本の強さだったのではないか。

いまは・・・ 「だから適当に仕事をしとこう」


ハサミ、七輪、木製の弁当箱・・・ 
かつて職人さんは一つひとつ、細部にわたるまで自分の持てる技術を込めて、ものづくりをしていました。

力を入れても入れなくても値段はかわらない。けれども自分が納得できないから最高の仕事をする。

ものづくりに限らず、どんな仕事も一緒だと思います。

評価がないから適当に仕事をする方を選ぶ。ひょっとしたらそんな仕事ぶりを気づいてさえいないのかもしれません。

自分の仕事にプライドをなくした人たちがどんどん増えているように思います。

そんな国が活力を持つなんてことはないなあと・・

プライドなんて短期間でどうこうできる問題ではないなあ・・

身近な場所でもずるずると悪い方に向かっている日本の姿が見えてしまい、暗い気持ちになります。


自分ができることは何もないから、せめて自分は、自分の納得する仕事をしようと思います。

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がっつり本を読みたい

2010-08-06 00:11:02 | 本・雑誌、読書
どうにか電車通勤に慣れて、吊革につかまって新書版の読書ができるようになりました。

新書版ばかりを読んでいると厚手のちょっと大きい本を読みたくなります。

しかし・・かばんの中には常時3冊の本・・新書二種、外国語関係1冊が入っており、その他iPod、携帯電話、財布、化粧ポーチ、諸々入れると相当な重さ、膨らみもたぶん設計段階の想定を超えていると思います。

何をもっているのかとよく言われます。・・何も持ってないのですが、なぜか膨らみます。

それで新書1冊を単行本に替えるのはかなり厳しい。

家で本を読む時間が取れないので、いまのところ当分がっつり本は読めません。

日本語電子書籍の充実はいつ頃になるのでしょうか・・

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「仕事で成長したい5%の日本人へ」今北純一著

2010-08-05 23:57:12 | 本・雑誌、読書
書名、目次から啓発本のように見えますが(出版社側に意図もそうなのかもしれませんが)、日本と海外で生活をしてきた方が、「社会的に」成長したい方に向けて書いた本だと思います。

そう思っている方は必読です。

ハウツー本のように即何かノウハウを得られるものではありませんが、

ちょっと大げさですが・・日本という国が素敵な国であることを改めて教えてくれますし、いま実現したいと考えているものが、自分の気持ちの持ち方次第で確かに実現できる!!と思わせる本です。


私は不勉強で今北純一さんという方がどういう方なのかは知りませんので、なにやら胡散臭い思いを抱きながら読み始めた本でしたが、どんどん惹き込まれれました。

本の中にこの方の「エーテル理論」という話が出てきますが、
それは「人間は、相手が発している信号のようなものを感じ取ってしまうことが時々あります。その人が醸し出すエーテルのようなものが空間を埋め、それに自分が反応してしまう、そんなメカニズムがある、・・」ですが、

そんな経験ありませんか? 例えばセミナーとか交流会でこの人は違うというオーラを出している人、その人に近づいていくと自分が求めていたものをもっていたりして・・

人に限らず、本もあるような気がします。たまたま手にした本がいままさに知りたいと思っていたことに応えてくれた。

長年海外で暮らしてきたから、外からの日本が見えるし、逆に西洋かぶれしているわけでもない。
同じ人間だから同じところは同じ、違いは習慣であったり、ちょっとした思考経路の違いであったり・・

日本人だからと必要以上に委縮する必要はないんだ、何か枝葉末節にこだわり過ぎず本質、たとえば何をするためにか・・を思い起こすことが大切だなあとこの本を読んで考えました。

著者が講演をする際に参加者の中に5%くらい目の色が違う人がいるそうです。
演台から見てもすぐわかる人。
ノウハウを手に入れよう、知識を身につけよう、勉強のため・・などという動機ではなく、「新しいことに着手したいという能動的な意識」を持った人

この本がおもしろいと感じるかどうかで、自分が「単に勉強をして自己満足をしているだけの人間」か「新しいことを始めようとしている人間」なのかがわかってしまう。
この本がリトマス試験紙の役割を果たすような気がします。

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「ドラッカー流最強の勉強法」中野明著

2010-08-04 22:23:27 | 本・雑誌、読書
本屋をブラブラしていて見つけた本です。
はっきり言って”ドラッカー”+”勉強法”に引かれました。

ドラッカーの本をほとんど読んでいないので、本を読むなら本物を読めばいいですし、勉強しない人が勉強法とは「笑止」。
勉強法の本を読んで暇があったら勉強しなさいよ・・です。

でも惹かれるんです。この二つのキーワード!!

さて内容は・・

勉強法については、よそで聞いたことがあるものがほとんどでした。
勉強法だけで読むんであればちょっといただけないですが、随所に勉強方法に関するドラッカーの言葉が引用されており、そちらに目が行きました。

経営に造詣の深いドラッカーがすごく多才な人であることや幼い頃に小学校の先生から見につけさせられた勉強方法が生涯にわたる研究方法に影響を与えている話など、ドラッカー自身のエピソードが入っており、興味深く読みました。

巻末にドラッカーの代表的著作が挙がっており、ドラッカーを好きだけど、読書歴ほとんどなしの素人の私にとても役立ちそうです。

勉強法うんぬんより、ドラッカーの本を読みたくなる本です。

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第9回地域政策デザイナー養成講座 ~「道路使用と駐車-道路交通法の考え方」

2010-08-03 23:58:13 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
昨日8月2日午後6時半から地域政策デザイナー養成講座に参加しました。
以前にも書きましたが九州大学セミナーとして地域の公共を担う人材を育成することを目的に開催されているもので受講生は、提言書なるものを作っておられます。
自分は聴講生なので講演を聞くだけです。

昨日は現在は国立国会図書館の専門調査員で、かつて警察庁において交通行政に携わってこられた末井誠史氏の講演で,

地域政策デザイナー養成講座ということを配慮いただいたのでしょう、道路使用と駐車とまちづくりの関係で道路交通法の考え方について話をされました。

お堅い話だろうと失礼ながらあまり期待をしていなかったのですが、警察庁に対し目からうろこでした。

というのは、

規制行政を担っており、公権力という言葉が最もふさわしい警察であっても時代の流れは無視できず、様々な住民からの要望をできるだけかなえる方向で動いている。

具体的な事例で当時警察庁がどのように判断したかを説明して、警察の立ち位置について末井氏のあくまで個人的見解と断ってのお話でしたが、まさにどこにでもある行政の意思決定のプロセスでした。

そして、本来ならば法を粛々と運用するべく作られた組織が、いままでないことを意思決定していく。
例えばまちづくり
・・イベントのために道路を使用したい、高齢者のための新しい移動具で道路を通行できるようにしてもらいたい、その他様々な要望・・
にどう対応していくのか、対応していくためにどのような組織を組んで、誰が意思決定を行っているのか? 
それを知りたいと思いましたが、そこまでの話に至らず、そこが気になったままです。

さて、ニュース報道では100歳以上高齢者の所在不明事件が問題になっていますが、年金受給者の所在を確認していない行政について、まだ行政の怠慢を指弾する論調はそれほど上がっていないようです。

この問題がこれからどのように議論されていくか、これをどう判断しどのような対策を考えるか。
マスメディア、地域住民、政治家、そして行政の力量(分析力、リーダーシップ力、地域力などなど)が試される気がしています。

運用を誤ると国民を直接死に至らしめる可能性もある道路交通行政の話に、すべての行政に通じるヒントが隠されているように感じました。

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