小休止した尾根の途中から左に入る道が太白山への道である。道は樹林に覆われた細い尾根へと下り、尾根伝いに左また右へと曲がり、また小さな上下を繰り返す。やがて岩盤の露出した広い斜面を下り、沢を渡ってから、次の尾根に向かって上っていく。その途中、炭焼小屋を見る。地形が複雑な上に展望もきかないため、どこをどう歩いているか分らなくなるが、道はよく踏まれているので、心配するほどではない。そのうち、一寸した登りのあと、突然、前方が開け、太白山が思いがけない大きさで現れる。太白山は標高321m。高い山ではないが、その山容は遠くからでもそれと分かる、正規分布型の特異な山容を持っており、また、数々の伝説に彩られた山でもある。
goo blog お知らせ
最新記事
カテゴリー
- Weblog(31)
- 稲荷百社詣(39)
- 古いアルバムめくり(37)
- 巡見使の旅(42)
- 江戸近郊の旅・嘉陵紀行(83)
- クラシック百人一曲(27)
- 音楽、映画など(13)
- 神田川と支流(28)
- 民話伝説の世界(4)
- 寺社巡拝(27)
- 富士塚めぐり(14)
- 七福神めぐり(17)
- ショートショート(9)
- あの町この町(12)
- 千川上水(13)
- 大正時代の絵葉書による海外の旅(31)
- 都電荒川線に沿って(32)
- 東京の文化財(30)
- 歴史メモ帳(5)
- 江戸名所記(9)
- 歴史と文化の道(25)
- 緑と水辺の散歩道(15)
- 公園・庭園めぐり(60)
- 散歩道あれこれ(36)
- 随想ほか雑記(24)
- 私の本棚(11)
カレンダー
バックナンバー
ブックマーク
- goo
- 最初はgoo