夢七雑録

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竜ノ口渓谷から太白山へ(6)

2008-04-23 21:52:00 | 古いアルバムめくり
 小休止した尾根の途中から左に入る道が太白山への道である。道は樹林に覆われた細い尾根へと下り、尾根伝いに左また右へと曲がり、また小さな上下を繰り返す。やがて岩盤の露出した広い斜面を下り、沢を渡ってから、次の尾根に向かって上っていく。その途中、炭焼小屋を見る。地形が複雑な上に展望もきかないため、どこをどう歩いているか分らなくなるが、道はよく踏まれているので、心配するほどではない。そのうち、一寸した登りのあと、突然、前方が開け、太白山が思いがけない大きさで現れる。太白山は標高321m。高い山ではないが、その山容は遠くからでもそれと分かる、正規分布型の特異な山容を持っており、また、数々の伝説に彩られた山でもある。

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