夢七雑録

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竜ノ口渓谷から太白山へ(1)

2008-04-15 22:05:34 | 古いアルバムめくり
 コースの起点は愛宕橋。付近の広瀬川の河原では、牛がのんびり草を食んでいる。愛宕橋の少し先にある、埋もれ木細工の工房は次回という事にして、橋を渡って直ぐの愛宕神社の石段を上がる。神社を参拝してから、地元の詩人、石川善助の詩碑を見に行く。

 「化石を拾ふ」
  光りの澱む切り通しのなかに 童子が化石を捜してゐた
  黄赭の地層のあちらこちらに 白いうづくまる貝を掘り
  遠い古世代の景色を夢み   遠い母なる匂ひを嗅いでゐた
  ・・・・・もう日は翳るよ  空には鴉は散らばるよ
  だのになほも捜してゐる   捜してゐる 
  外界のこころを  生の始めを  母を母を
                               石川善助
 
この詩は竜の口渓谷の事を詠んだのではないかと思う。竜の口渓谷で、化石の採取をしたことがあったかもしれない。

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