コースの起点は愛宕橋。付近の広瀬川の河原では、牛がのんびり草を食んでいる。愛宕橋の少し先にある、埋もれ木細工の工房は次回という事にして、橋を渡って直ぐの愛宕神社の石段を上がる。神社を参拝してから、地元の詩人、石川善助の詩碑を見に行く。
「化石を拾ふ」
光りの澱む切り通しのなかに 童子が化石を捜してゐた
黄赭の地層のあちらこちらに 白いうづくまる貝を掘り
遠い古世代の景色を夢み 遠い母なる匂ひを嗅いでゐた
・・・・・もう日は翳るよ 空には鴉は散らばるよ
だのになほも捜してゐる 捜してゐる
外界のこころを 生の始めを 母を母を
石川善助
この詩は竜の口渓谷の事を詠んだのではないかと思う。竜の口渓谷で、化石の採取をしたことがあったかもしれない。
「化石を拾ふ」
光りの澱む切り通しのなかに 童子が化石を捜してゐた
黄赭の地層のあちらこちらに 白いうづくまる貝を掘り
遠い古世代の景色を夢み 遠い母なる匂ひを嗅いでゐた
・・・・・もう日は翳るよ 空には鴉は散らばるよ
だのになほも捜してゐる 捜してゐる
外界のこころを 生の始めを 母を母を
石川善助
この詩は竜の口渓谷の事を詠んだのではないかと思う。竜の口渓谷で、化石の採取をしたことがあったかもしれない。