猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

おジイのコロッケ。

2008年02月07日 11時01分32秒 | 日記

あれは、横浜に今年はじめての雪が降った朝だった。

仕事帰りのゴンザを駅まで迎えに行き、
肉まんを買い食いしながら歩き出すと。

とある一枚の張り紙を見つけ.....

私とゴンザは足を止めた。

 

 

ここは、我が家前の通りから続く商店街の。

かわいいおジイが営むお肉屋さん。

周辺の駅がどんどん開発されてゆく中でも、
変わらず古く小さな商店が頑張る、
少し寂れた商店街の中の。

 

 

ここのおジイはいつもニコニコしてて、
自転車屋さんの頑張るおジイや、食品店のおジイと共に、
いつもあいそ良く、買い物客に話しかけては、商売を続けていたのに.....
『頑張れおジイたち!』

とうとう、閉めちゃったんだな。

おジイ、どうしてるかな。

おジイのコロッケ、食べたいな.....。

 

商店街とは逆方向に進むと、
開発の波はすぐそこに迫っている。
今は平和なこの公園も、
すぐそばに場外馬券売り場が出来ることで
変わってゆくのだろうか。

それでも今はのんびりしてて、
心優しい誰かが、
積雪にも寒くないようにと、猫ハウスを作ってくれたようだ。

 

しばらくその場に立ち尽くし、私たちは少しうなだれて歩き出す。

おジイ、私たちの自転車を見て、
「おじさんにもああいうカッコいいの、乗れるかな?
 お母さんにダメって怒られるけど、乗ってみたいんだよなぁ」
って言ってたよね。

お店を辞めても、ずっと、元気でいてくれるといいなぁ。


ここに棲む猫達はみんなコロコロとよく太っている。
そういえば毎日朝晩、色んな人がカリカリの袋を持って歩いているし(笑)
お天気がいい日は、河原でランチを食べる人の
おこぼれにも預かっているもんね。

 

私は頭の中で、
お肉屋さんの白衣を脱いだおジイが、サイクリングを楽しむ図を想像してみる。

 

おジイ、元気でいてよね。

コロッケ食べられないのはちょっと残念だけど、応援してるよ。

.....あ。
自転車に乗っても、転んで怪我すんなよ!

今までありがとう。

 

みんなが仲良く暮らせたら、一番なのに。