猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

男のロマンとイケてる役所。

2008年03月11日 01時30分57秒 | お出かけ

お天気の良かった日曜のこと。

自転車に乗って、畑のほど近くにある、『四季の森公園』へ行ってきた。

 

春の香り~♪

 

以前から気になっていたその場所は、遠目からではただの山に見え、
私たちはつい最近まで、そこが公園だとは知らなかったのだが。

気をつけてよくよく見れば、駅からプロムナードなども繋がっており、
敷地もかなり広大なよう。

私たちは現地へ向けて、お弁当を買い込み、花粉対策もしっかりすると.....
ペダルを漕ぐ足も軽く、一路公園を目指した。

 

このラブちゃんは、ゴンザに話しかけられると、
ゴロ~ンとおなかを見せて転がり、大喜び(笑)
いっぱい撫でさせてくれてありがとうね~♪
あんまりゴロゴロ転がるので、お父さんは困っていたけど(笑)

 

綺麗に整備されたプロムナードを通り。

閑静な住宅街を抜けて、急に視界が開けると、
そこはもう、水と緑と土がいっぱいの陽射しふりそそぐ場所。

大きな池では亀が甲羅干しに余念がないし、水鳥たちは餌獲りに忙しい。

 

親亀子亀孫亀曾孫亀.....えっとそれから...
って、ええいっ、数えるのがめんどくさいっ!(笑)

 

のんびり流れる時間の中では、ときおり子供たちの歓声がこだまし、
木々の間を吹き抜ける風が、葉をざわめかせては、再び静まり返る。

途中ある炭焼き小屋では、ボランティアの男性達が黙々と各々の作業に没頭し、
その合間にも、通りがかる来園客を見つけては、
気さくに「どうぞ中を見て行って下さい」と、声をかけている。

 

ボランティアメンバーは、定年退職をされた方、会社員の方等、
様々な顔ぶれで構成されているらしい。
総勢20名ほどいらっしゃるそうだが、
その懸命のお仕事ぶりには本当に頭が下がる。

 

そして。

促されるままに、炭焼き釜の前に立てば、今度はまた違う男性が、
炭焼きの工程について、丁寧に説明をしてくれ、
夢中の様子のゴンザの横顔とあわせて、
『ああ、炭焼き小屋とかって、男のロマンなのかもなぁ』などと、
私は思う。

 

気の遠くなるような長い工程を経て、炭は出来上がる。

 

聞けば、ここで焼いている炭は、無駄にどこかから持ってくるわけでなく、
公園内の雑木林を伐採した木材から作られているそうで、
雑木林というのは、定期的に伐採しないと死んでしまうために、
(伐採しないと特定の木に乗っ取られ、雑草が生えなくなり虫もいなくなる)
こういった作業が必要なのだそうだ。

そして、なお素晴らしいのは、その炭の行方で、
これらは出来上がったのちに備蓄され、災害の際に役立てるのだという。

 

こういった機械もきっと、男のロマン(笑)
木を押し出す仕掛けの先には大きな刃が待ち受けていて、
こんな太い幹もビシッと真っ二つ!

 

おじさんが言うには、「実際、新潟の震災のときには、ここの炭を送ったんだよ」
と、いうことだったが.....

こんな風に、ボランティアと、役所の仕事と、自然の共生が成り立つなんて、
なんて理想的な形なんだろう。

 

青い空に映えますな。
こちら『マンサクの花』

 

私たちは、いいお天気と、眩しい緑と、おじさんたちの汗に、
「ぽんっ♪」っと肩を押されて、
さらに足どりも軽く、公園内を歩き回る。

聞けば、ここの水車は、問い合わせの上、許可を得れば、
実際に粉を挽かせてくれるという。

 

昭和30年代までは神奈川県内でも、こんな水車がたくさん活躍していたそうだ。

 

押し付けではない、でもお飾りでもない。

私たちは、「お役所もたまには、粋なことをするんだねぇ!」と言いながら、
散策を続けた。

 

しかし、この公園。
まむしが出るそうで油断ならず!

あっ!?ほら、噛まれた(爆)
(もちろんウソです)