畑への往復に使うサイクリングコース脇に、
あまりにたくさんのつくしが生えているので....
摘んで持ち帰ってみた。
つくしは頭の開いていない緑のものほど苦く、
好きな人にはそれがたまらないらしい。
節の間が狭いのが美味しいという説もアリ。
今は遠い記憶の中では、子供の頃、
つくしが食べられると聞いて持ち帰ったものの、
自分で適当に料理してみたそれは、
あまりに苦くて少しも食べられなかったものだった、
が.....。
今やもう、大人を通り越しておばさんとなった私(笑)
味覚もすっかり渋好みとなり、つくしに再チャレンジするには、
ちょうどいい頃合いに違いない。
私はネットで詳しい調理法をいくつか検索してみると、
さっそく下ごしらえにかかった。
つくしのハカマはカサカサしていて、なのに意外にしっかりついてて、
なかなかに取り除くのが大変。
でもハマるとこれが結構楽しい(笑)
まずは、つくしが新鮮なうちに、ハカマを全部取り除く作業。
しかしこれがまた、かなり根気のいる作業で、アクで手は真っ黒になるし、
胞子が飛んで、周囲は緑の粉だらけになるし、なかなかに手ごわい。
かといって、慌てて力を入れれば、ハカマと一緒に茎も「ブチッ」っと折れてしまうし、
もうここは腰を据えて、長期戦覚悟でコトに当たるしかない。
なんだかおどろおどろしいこの緑の粉。
これがつくしの胞子。
ちなみにハカマを除く作業をした右手はアクで真っ黒。
注意深く、小さなつくしのハカマをちまちまちまちま。
その作業が終わる頃には、なにやら脳内から変な電波も出て、
逆に快感になってくる(笑)
そして、ハカマを取り除いたつくしは、丁寧に水洗いをしたあと、
今度はアクを抜くために一晩水に浸ける。
数度水を取り替え、じっくりゆっくりと.....。
すっかりスリムに、すっきりした姿になったつくしちゃん。
この後、数度水を換えながら、一晩水に浸けます。
調理する直前に、一旦茹でこぼして。
茹で汁がアクで真緑になったのにはびっくり!
で。
今回はきんぴらを作ると決めたため、
一晩アク抜きしたつくしを、一旦茹でてから水にさらし、
ギュッと絞って、ゴマ油をひいたフライパンで炒める。
と、
あとは砂糖、醤油、みりんで味をつけて、
ハイ出来上がり!
ん~~~~♪
美味いっ!
ちょっぴり濃い目の味付けで仕上げたきんぴらは美味!
手間はかかるけど、春の香りが素敵~♪
丁寧に下ごしらえしたものは、やはり何でも一味違う。
子供の頃に調理したつくしが苦くてたまらなかったのは、
私がそれを知らなかったから、なんだな。
しかしそれにしても。
今回こうしてみてわかったのは、
昔のお母さんは偉かったなぁ、すごいなぁ、ということだ。
家族に美味しくて身体にいい旬のものを食べさせようと、
あの細かくて根気のいる作業を、忙しいさなかにしていたのだから。
畑ではじゃがいもの芽が出てきました。
しかしさて、ここに植えたのはどの種類だったか.....
(↑もう忘れてるヤツ・笑)
ちなみに最近では、つくしが花粉症に効くといわれているそうだが。
我が家でもこの春。
もう一度くらい、つくしを食べてみようかな。
なんでもつくしは、桜の散る頃に生えたのが一番美味しいんだって!
最近畑への途上でもトンビを見かけるようになりました。
今日はカラス二羽が、自分達の縄張りを守ろうと、
果敢に追い払いに行ってましたが、トンビは余裕しゃくしゃく。
どちらも生き抜くためだもんね。頑張れ!