昨日のことだった。
あまりにいいお天気だったので、お弁当を買って河原で食べようと、
ゴンザと共に、昼前。
自転車で出かけた。
こちら横浜の桜は、今日はもう満開近く。
遊歩道脇に並ぶベンチには、春の陽気に誘われて、
お昼休みにオフィスを出て、ランチを取るサラリーマンや、
一息入れる、建設現場の作業員たち。
子連れのお母さんや、外国人ビジネスマンまで、多くの人が腰かけ、
五分咲きほどの桜を見上げ、思い思いに過ごしている。
某ホテルが売り出している売り切れ必至のステーキ弁当は、
これだけのボリュームで、さらにサービスのお茶がついて700円!
そしてステーキ丼は600円でこの内容。
お得感たっぷり~♪
そして、私とゴンザはといえば、しっかりとお目当てのお弁当を手に入れて、
やはりひとつのベンチに腰かけ、即席の花見を決め込む。
......と。
ちょうどお弁当を食べ終わった頃。
私たちは10歳に満たないくらいの子供二人が、桜の枝を折っているのを見つけた。
畑脇ではチューリップ第一号が咲きました♪
さすが花が咲き出すと、ポイ捨ても圧倒的に少なくなります。
きっと彼らは子供らしい心で、「きれいだから」と、その枝を折っていたのだろうが、
ふと見れば、遠くのベンチに腰かけているらしい母親たちは、
我が子のしていることにまったく無関心で、通りがかる人も注意する様子はない。
私が子供の頃は、やはり桜が欲しいと思っても、
「『桜折る馬鹿、梅折らぬ馬鹿』と言ってな....」と父に厳しく注意されたものだが、
そのときはうなだれながらも、子供心に「なるほどなぁ」と納得したのを、
今もはっきりと覚えている。
しかし今は.....。
ソラマメの花は素晴らしくいい香り。
皆さん知ってました?
私は初めて知りました(笑)
『桜を折ってはいけない』と。
『公園の花を持ち帰ってはいけない』と。
それを知らないのは子供のせいではない。
何も教えない周囲のせいだ。
子供たちが再び桜を折りにきたのをきっかけに、ゴンザは立ち上がり、
「桜を折ってはダメだよ」と、そっと注意をした。
こちらもある意味いい香り。
ニラもニョキニョキ伸びてきました。
と、子供たちはバツが悪そうに、遠くにいた親の元へと立ち去り、
なにやら今起ったことを報告したようだったが.....
その親は、子供が手にした桜の枝を見ても、さらに無関心のようで、
それについて叱る様子も諭す様子もなく、
何人かいる母親同士で再び談笑を始めた。
ところで最近河原でよく見かけるキミたち。
キミたちはどこの子け?(笑)
人がなにか間違いをおかしたとき。
『親の顔が見たい』とは、よく使われる言葉だが、
私が見たいのは桜を折った子供の親の顔ではなく。
そんな親を育てた親の顔だった。
桜折る馬鹿、梅折らぬ馬鹿。
そんな馬鹿を作るのは.....。
「そんなこと言うけどerimaだって馬鹿じゃん~」
がっちり私の手を掴んで離さないちゃあこはなんでもお見通し(笑)