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これはテーダマツの発芽苗なのか? それともダイオウショウの発芽苗なのか?
徳川ミュージアムのダイオウショウとテーダマツの種を拾って蒔いたものの中から発芽したものであるが、どちらであるか判断に窮しているものです。
種を拾ったときの状況は以下の通りです。
1 ダイオウショウは種が盛んに落ちてきていたので、間違いなくダイオウショウの種のはずである。
2 テーダマツの種と思われるものは落ちていなかったので、芝生やクマザサの中を丹念に探して、落ちてくるダイオウショウの種より小さいものを一応テーダマツの種とした。これはダイオウショウの種の可能性を排除できないものである。この種は落ちてからかなりの日数が経過しているので発芽の可能性はかなり低い。
3 また落ちていたテーダマツのマツカサから種を採りだした。これは発芽の可能性がほとんどない。
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上と下がダイオウショウの種でふくらみがある。
中段がマツカサから採ったテーダマツの種でふくらみがなく発芽は期待薄。
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テーダマツの種。ほとんどが発芽を期待できない。
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拾った種の中でテーダマツかもしれないと思われた種。発芽期待少しあるが、ダイオウショウの可能性がある。
種蒔きと発芽確認の状況は下記の通りです。
鉢1 ダイオウショウとテーダマツ 約1週間後にダイオウショウのみ4本発芽
鉢2 ダイオウショウ 約1週間後にダイオウショウのみ2本発芽
鉢3 ダイオウショウ 3月14日に発芽確認。
鉢4 テーダマツ 2月9日に発芽確認。
鉢1~3は11月22日に蒔いたもの。
鉢4は12月7日 再度テーダマツの種のみを拾いに行ったもの。ダイオウショウの種より小さめめの種であるが、ダイオウショウの可能性もあるものです。
発芽時の苗の比較
↓ 鉢1と鉢2 ダイオウショウ
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↓ 鉢3 ダイオウショウ?
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↓ 鉢4 テーダマツ?
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上記の発芽時、子葉と茎を見比べると
鉢4は明らかに鉢1とは異なると思われたので、鉢4はテーダマツとの確信を強くした。
見た目の違いは鉢1は茎が太い、茎の地上部が短い。 鉢4は茎が細い、茎の地上部が長い。
ところが鉢3の発芽苗が出て来てビックリ。鉢3はダイオウショウのはずなのに鉢4のほうに似ているのです。
鉢3の種はダイオウショウと確信していたのに。
次に初生葉が見えてきたときの比較です。子葉がばらけて、初生葉が見えるようになった時のものです。
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↑ 鉢1のダイオウショウの発芽苗。
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↑ 鉢3のダイオウショウ?の発芽苗
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↑ 鉢4のテーダマツ?の発芽苗
上記の発芽苗の初生葉が見え始めたときを見比べると
鉢1ダイオウショウと鉢3ダイオウショウ?の初生葉は子葉がばらけてきた時点ではほんの小さなものである点が似ています。
鉢4テーダマツ?の初生葉は子葉がばらけてきた時点ですでによく見えるほどに長くなっています。
ということで、初生葉の初期の様子からは次の結論が導き出される。すなわち冒頭の画像(鉢4)はテーダマツであることが濃厚。
鉢1鉢2ダイオウショウと鉢3ダイオウショウ?がよく似ている。
鉢4テーダマツ?だけが別物と思われる。
以上が本日までの仮の結論です。
この後に尋常葉がそれぞれに確認されたときには、どのような結論になるかが楽しみです。
何とこの発芽直後に根と芽の部分を切り離して、挿し木にすると根が横に伸びるので盆栽に適した根の形になるとか。
また、この松苗は徳川ミュージアムの森に植えられる可能性もありまして、もし、そうなればどんなに大きくなっても大丈夫なのです。
ユニークで可愛い芽生えです。