庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

ジャコウアゲハ産卵後 幼虫の成長

2021年06月11日 | 庭の花たち

6月9日4匹の幼虫の内の1匹が食草のウマノスズクサからヤマボウシに移りました。いよいよサナギになるのかと思ったのですが。一筋縄では行かないようです。

 前回は5月10日にジャコウアゲハが飛来して5個の卵をウマノスズクサに産み付けたところまででした。

 5月22日に初めて幼虫を発見しました。3匹がウマノスズクサの一枚の葉裏に居ました。
きっと1枚の葉に3個の卵が産み付けられたものでしょう。
孵化したのは数日前になるのでしょうか。

20日午後から21日まで雨模様でしたので見つけるのが遅れたようです。

5月23日に22日の3匹のほかにもう1匹見つかりました。どうやら5個の卵の内4個は無事に孵化したようです。まだ1個が卵のままなのかと探しましたが、卵と卵の殻はひとつも見つかりませんでした。孵化した後で落ちてしまうのでしょうか。それとも幼虫が卵の殻を食べてしまったのでしょうか。

ナナフシの場合は卵の殻のことはわかりませんが、脱皮したときの抜殻は食べてしまいます。

5月25日



5月25日には、これまでは3+1匹で2枚の葉に居たものが、上の3枚の写真のように2+1+1匹となりそれぞれ新しい3枚の葉に移っていました。
これでは幼虫が大きくなる前に葉が無くなってしまうのではと心配になりましたが、そのまま観察することにしました。
 庭のウマノスズクサ
ヤマボウシの苗を支えている2本の棒にウマノスズクサが絡まっているのですが、ヨトウムシに芯を止められてしまったので、葉はわずかしかありません。4匹がすぐに食べつくしてしまうかと心配したのですが、意外と小食でした。
赤みがかった葉はヤマボウシで、緑色の葉がウマノスズクサです。


下部の葉は残り僅かしかありません。

上部はまだほとんど手付かずですが、4匹がサナギになるまでには丸坊主にされていることでしょう。もしかすると足らないかも。

5月31日 確実に一枝ずつ丸坊主にしてしまい、葉柄はおろか茎の先端部まで食べてしまいます。

6月2日
 
だいぶ大きくなってきました。
6月6日

下部の葉が少なくなってきたためか、上部に少しずつ移動していました。

6月8日の4匹 それぞれが別の葉を食べています。
 1~3が上部に移動し、4はまだ下部にいます。

ジャコウアゲハ1

ジャコウアゲハ2

ジャコウアゲハ3

ジャコウアゲハ4

6月9日 驚きました。
1 上部の1匹が、ウマノスズクサから離れて、ヤマボウシの葉に移っていました。
 
もしかして、さなぎになる準備かもしれません。でも姿はまだまだ幼虫です。
2 上部の残りの2匹は相変わらずウマノスズクサを食べています。



3 下部はと見たら、幼虫の居たところにカタツムリがいました。


4 下部に居たジャコウアゲハはどこへ行ってしまったのかと探したら、上部と下部の中間地点のウマノスズクサの茎に居ました。

4匹目も上部へ移動中かと安堵したのですが、写真を見て驚きました。
何とウマノスズクサの茎が抉られています。これでは上半分はしおれてしまって、明日から食べ物が無くなってしまいそうです。カタツムリに居場所を追い出され、怒り心頭で暴挙に出たのでしょうか。

6月10日 またまた驚くことが。
1 2匹目もヤマボウシの葉に移動していました。
 朝7時
しかも、今度移動した幼虫は、葉の表にいます。体に毒を持っているから、鳥たちはそれを知っていて食べないのですが、どうしたことでしょうか。でもよくよく見ると元気のなさそうな色あいです。
 朝9時
色がますます変わってきました。
 昼1時半
蟻が来ています。幼虫は死んでしまったのでしょうか。それともサナギになる途中なのでしょうか。

2 先にヤマボウシに移った幼虫の姿が見えなくなりました。どこへ行ってしまったのかと探してみたら、


 
ウマノスズクサに3匹いましたので、ヤマボウシからふたたびウマノスズクサに戻ったのでしょうか。
いったい、この先どのようなことになってゆくのでしょうか。波乱万丈の幼虫の世界です。








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