境界例の女性患者を例示して、面接治療と考察について書かれている。
ユング派の著者としては、境界例の人格の分裂については、
自我のみならず、自己(セルフ)にまで、及んでいるのではないかとのことだ。
そこから受動性と攻撃性の分裂が起きているのだろうとのことだ。
統合失調症(当時の分裂病)などでは、患者の描画に見られる
セルフの投影としての太陽が複数描かれることから(「王権の心理学」にも例示)
統合失調症ではセルフの分裂、複数化、境界例ではそれに近い深い分裂が
あるのではないのかとのことだ。
山中康裕医師は、自閉症児が治療が進展して、治療者などの目を少し見る
ようになり、そこを中心として、治療施設や療育キャンプで
行動し始めることを「中心化」と名付けていて、
宮本忠雄医師は、ムンクが一つの太陽の壁画を描いたところを
「中心化」と名付けていた。
自閉症児に関しては、一つの中心の生成、
統合失調症に関しては、一つの中心の回復、
境界例については、中心まで達している分裂の回復が
治療の要点ではないのだろうか?
発達障害に関しても、過度に決まった事にこだわる一方で、
周りの影響を受けやすいというのも、
中心が形成されていないことが大きいのではないのだろうか?
ユング派の著者としては、境界例の人格の分裂については、
自我のみならず、自己(セルフ)にまで、及んでいるのではないかとのことだ。
そこから受動性と攻撃性の分裂が起きているのだろうとのことだ。
統合失調症(当時の分裂病)などでは、患者の描画に見られる
セルフの投影としての太陽が複数描かれることから(「王権の心理学」にも例示)
統合失調症ではセルフの分裂、複数化、境界例ではそれに近い深い分裂が
あるのではないのかとのことだ。
山中康裕医師は、自閉症児が治療が進展して、治療者などの目を少し見る
ようになり、そこを中心として、治療施設や療育キャンプで
行動し始めることを「中心化」と名付けていて、
宮本忠雄医師は、ムンクが一つの太陽の壁画を描いたところを
「中心化」と名付けていた。
自閉症児に関しては、一つの中心の生成、
統合失調症に関しては、一つの中心の回復、
境界例については、中心まで達している分裂の回復が
治療の要点ではないのだろうか?
発達障害に関しても、過度に決まった事にこだわる一方で、
周りの影響を受けやすいというのも、
中心が形成されていないことが大きいのではないのだろうか?