マチンガのノート

読書、映画の感想など  

チアーズ 監督 ペイトン・リード 出演 キルスティン・ダンスト 感想 ネタバレ

2023-06-27 22:18:38 | 日記

Bring It On - Trailer

’01年公開の米映画ですが、高校のチアリーディング部の話です。

親に守られて学校に行き、部活をしていればいいという恵まれた人にとっては、それ以外の世界は

存在しない様なものなのでしょう。

一部の生徒が大学などに行った後、社会学などでそれ以外の世界の事を知るくらいで、

ほとんどの生徒はそれ以降もほとんど知ったり関わったりすることが無さそうです。

最近は日本でも「トー横キッズ」などで困難な家庭で暮らす若年層が可視化されてきましたが、

それ以前は、夜の街やテキ屋、裏社会などが受け皿になっていたのでしょうか。

『黄色い家』を書いた川上未映子さんは飲み屋の方のクラブで働いて弟の学費を稼いだとのことですが、

自分で稼いで、自分の親から脱出しようとする人にも、受け皿が少なくなっていそうです。

 

 

川上未映子さん「黄色い家」新刊インタビュー「どんな状況でも全力で生きている人がいる。その必死なエネルギーを書いていきたい」

ほどよく、きちんと、暮らしのヒント。オレンジページnetは、気になるトピックスを毎日お届けします!おいしい料理が誰でも簡単に作れちゃうプロ料理家のレシピ集もチェック...

 

 

(4ページ目)川上未映子×信田さよ子「人は生まれる場所や親は選べない。シングルマザーの家庭に育ったけれど、母の無条件の愛で今の私がある」 話題作『黄色い家』が問いかけるもの <前編>|話題|婦人公論.jp

(4ページ目)川上未映子×信田さよ子「人は生まれる場所や親は選べない。シングルマザーの家庭に育ったけれど、母の無条件の愛で今の私がある」 話題作『黄色い家』が問いかけるもの <前編>|話題|婦人公論.jp

(4ページ目)生まれた環境ゆえに苦難が絶えず、生きてゆくために犯罪に手を染める少女たちを描いた川上未映子さんの長篇小説『黄色い家』が話題を呼んでいます。家族問題に...

婦人公論.jp

 

 


愛なき森で叫べ 監督 園子温 出演 椎名桔平 満島真之介 日南響子 鎌滝えり 感想 ネタバレ

2023-06-24 23:32:39 | 日記

2019年にNETFLIXオリジナル映画として制作された、DV詐欺師と彼を映画化しようとする若者たちを描いた映画です。

【あらすじ】

路上で歌を歌っているシン(満島真之介)は、映画を作ろうとしているジェイとフカミに誘われて、

妙子(日南響子)と美津子(鎌滝えり)に加わるように頼みますが、美津子は高校時代の級友の死にショックを受けて、

外出せずにいるのでした。そのころ美津子に「10年前に借りた50円を返したい」と村田丈(椎名桔平)という

男から電話がかかってくるのでした。

【感想】

これまでの園子温監督の映画に出てきたような異常な人物やグロシーンが出てきますが、

特に新しさなどは感じませんでした。

この20年ほど社会の変化が大きいので、映画の中で様々な異常な人物や展開を描いても衝撃を受ける人は

少なそうに思いました。

以前の園子温監督の映画のインパクトが大きかったのも、それなりに社会が豊かで安定していた

からなのでしょう。

『愛なき森で叫べ』予告編 - Netflix


トーキョー・キル  バリー・ランセット ホーム社 感想ネタバレ

2023-06-22 23:46:23 | 日記

幾つもの賞を受賞した「ジャパンタウン」のバリー・ランセットさんの小説で、前作に続き美術商で

探偵のジム・ブローディが主人公で、本作では主な舞台は東京です。

【あらすじ】

元米軍のMPだった父親から遺された探偵社を東京で経営しているブローディのもとに、

元日本陸軍将校だった三浦晃が会社員である息子の耀司とともに訪ねてきます。

三浦晃は中国に駐留していたときの仲間が二人続けて殺されたことから、中国がらみのことだろうとの事で、

自分の警護をブローディ達に依頼します。

その傍らブローディは昔の禅僧の書いた絵について調べていますが、その2つのことが、中国で日本軍に略奪された

財宝のことと繋がっているらしいことが解って来るのでした。

【感想】

前作では忍者が出てきたりと、昔の米国映画でありがちな欧米人がイメージする日本が描かれていましたが、

本作ではそのような要素はありませんでした。

今でも欧米と比べて封建的な日本社会を解りやすく描いていて、さらに日中戦争でのことを取り入れています。

日本や中国の歴史や、華僑の事を色々調べて書かれた小説です。

400ページ以上ありますが、テンポが良く展開も早いので、読みやすい小説になっていました。

著者がこれから書くものに期待できる内容でした。

 

 

ジャパンタウン | ホーム社(集英社グループ)

日本通の私立探偵ジム・ブローディが強大な秘密組織に果敢に立ち向かう。バリー賞最優秀新人賞受賞、全米大絶賛の傑作ハードボイルド!

ホーム社(集英社グループ)

 

 

 

 


医師や心理士の深読みについて

2023-06-17 16:57:30 | 日記

医師や心理士の方は、何かと人類学のシャーマニズムの事を調べたり、哲学書を読んだりしますが、

日常にある暴力や依存症の事を、聞いたり読んだりしても、それが自分の診ているクライアントの状態と

どう関係があるのかが、見えないことがほとんどなのでしょう。

そのためむやみに深い文献を読んだり調べたりすることが多いのでしょう。

 

 

発達性トラウマ障害と複雑性PTSDの治療 - 株式会社 誠信書房

著者が工夫を重ね開発した、外来診療で安全に使うことができる複雑性PTSDの治療パッケージを紹介。動画でも視聴できる 杉山 登志郎 著

 

 


巨大ロボットと日本文化について

2023-06-14 20:53:02 | 日記

少年が巨大ロボットに乗り戦うというのは、日本のアニメに特徴的なものと何かで書かれていましたが、

それ以前の日本映画では、見境なく都市を破壊するゴジラや、町を破壊して悪い殿様も倒す大魔神と、

人間を超えた超越的なもので、むやみに破壊しまくるものがありました。

高倉健などの映画は、主役が悪役のもとに殴り込み倒し、その後、警察に自首するというものですが、

日常を超える以上の、何かの超越的なものは無いようです。

敗戦などの影響で、それまでと違う父親イメージを作りにくいところに、経済的な発展があったので、

科学に任せてそのまま行っていれば、何かに繋がりそうな感覚だったからでしょうか。