’19年に出版された、宮部みゆきさんの短編集です。
宮部みゆきさんの本は時代物やファンタジーが多いので、しばらく読んでいませんでしたが、
久しぶりに読んでみました。
【感想】
「戦闘員」や「わたしとワタシ」、「星に願いを」など、日常がずるりと非日常へずれてゆく作品が
印象に残りました。
SFというと、何かと大掛かりなものが多いですが、このような作りのものの方が、
こちらに染み込んで来る感じを受けます。
宮部みゆきさんの書いた小説では「火車」などがありますが、SFでもそれ以外のジャンルのものでも、
日常から少し違う方向に行くと、全く知らない世界が拡がっているというものの方が、
こちらに染み込んでくる感じがあり、インパクトを受けます。
大掛かりなSFが合わない人に向いていると思いました。