マチンガのノート

読書、映画の感想など  

家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ 信田さよ子 角川新書 感想

2021-05-30 00:34:26 | 日記

臨床心理の東畑開人さんが、カドブンで、信田さよ子さんの著作を読んでいたが、

知らなかった、と書いているが、読んだり大学で教わったことがあっても、

実際に自分の担当したクライアントに、信田さよ子さんが書いているような

ケースが有っても、これまで気づかなかったのだろう。

それなりに恵まれた家庭で育った東畑開人さんは、家庭の中で暴力を受けたり、

脅されて何かをさせられるという経験がなかったので、そのような経験をしたクライアントの

担当をしても、これまでわからなかったのだろう。

そのようなことは多くの臨床心理士や、精神科医にも、多くあることなのだろう。

家庭内での親からの暴力や脅しをを知らず、想像もできない医師が、投薬や入退院を決めたり、

家族療法をしたりする事があるというのは、多くの医療による被害者を出しているのだろう。

河合隼雄なども、登校拒否について色々書いていたが、親からの暴力被害のケースを

担当しても、気づかなかったので、そのようなことに関して、書いていなかったのだろう。


強欲「奴隷国家」からの脱却 非正規労働時代をマルクスが読み解いたら 浜矩子 雑感

2021-05-23 00:20:33 | 日記

本書全体を通じて、国家に管理されて、自由がなくなる、人間性を尊重されなくなる、

という事を懸念して書かれているが、現在でもすでに、必要なお金がなければ、

自由に様々なことを選んだり、人間らしい暮らしを出来ないことを考えていないようだった。

実際に貧しい人のことより、抽象的な考えを展開している印象を受けた。

強欲「奴隷国家」からの脱却 非正規労働時代をマルクスが読み解いたら 浜矩子