臨床心理の東畑開人さんが、カドブンで、信田さよ子さんの著作を読んでいたが、
知らなかった、と書いているが、読んだり大学で教わったことがあっても、
実際に自分の担当したクライアントに、信田さよ子さんが書いているような
ケースが有っても、これまで気づかなかったのだろう。
それなりに恵まれた家庭で育った東畑開人さんは、家庭の中で暴力を受けたり、
脅されて何かをさせられるという経験がなかったので、そのような経験をしたクライアントの
担当をしても、これまでわからなかったのだろう。
そのようなことは多くの臨床心理士や、精神科医にも、多くあることなのだろう。
家庭内での親からの暴力や脅しをを知らず、想像もできない医師が、投薬や入退院を決めたり、
家族療法をしたりする事があるというのは、多くの医療による被害者を出しているのだろう。
河合隼雄なども、登校拒否について色々書いていたが、親からの暴力被害のケースを
担当しても、気づかなかったので、そのようなことに関して、書いていなかったのだろう。