【あらすじ】
19世紀後半に、直流式の送電網を構想する発明王エジソンと、交流式を狙う実業家ウェスティングハウスとのことを
描いた映画となっています。途中から発明家のテスラも絡んできて見応え充分です。
【感想】
様々なものを発明したエジソンですが、名声や富も絡んできますので、
黒エジソンも出てくるのがいかにも在りそうなところでした。
今では当然のように、光を発する機器がたくさんありますが、電気で光を発生させる装置を
最初に作った人たちにとっては、とても大きな発明で、ぜひとも自分の名前で社会に
広めたいというのは大きかったのでしょう。
何かを動かすよりも、光を発するというのが普及の大きな原動力になったのではないでしょうか。
映画『エジソンズ・ゲーム』予告編/ベネディクト・カンバーバッチ主演
医療経済学を学ぶために米国に行き、25年間滞在していた兪炳匡(ゆう へいきょう)さんの
動画のシリーズです。4回シリーズの物の一つです。
海外の医療経済学から見ると日本の様々な議論はデータに基づかない独特のものとのことです。
国の財政からの医療、福祉への支出は雇用を増やす効果が大きく、経済的な乗数効果も
大きいとのことです。
製造業より医療介護~雇用と富を生み出す産業【兪炳匡のどん底ニッポンを立て直す!】② 20211023
兪炳匡(ゆう へいきょう)
1967年 大阪府生まれ
1993年 北海道大学医学部卒
1993-95年 国立大阪病院で臨床研修
1997年 ハーバード大学にて修士号(医療政策・管理学)取得
2002年 ジョンズ・ホプキンス大学にて博士号(Ph.D. 医療経済学)取得
2002-04年スタンフォード大学医療政策センター研究員(2004年以降現在まで非常勤研究員)
2004-06年 米国連邦政府・疾病管理予防センター(CDC)エコノミスト
2006-11年 ニューヨーク州ロチェスター大学医学部公衆衛生学科助教授
2011-20年3月 カリフォルニア大学デービス校医学部公衆衛生学科(終身職)准教授
2020年4月より神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センター教授(医療経済学)
Blog:https://www.bkyoo.org/
Twitter:https://twitter.com/bk_yoo/
前作「愚か者の身分」が良かったので、読んでみました。
【あらすじ】
主人公の鹿水真瑠子は、優秀な姉と可愛い妹にはさまれて、取り柄のない目立たない子として育ち、
やりたいこともないので、高校を出てから就職しますが、
そこでは同僚とうまく行かず、やめた後に、偶然マルチ商法に関わります。
そして勧誘した相手が自分を慕ってくれたり、会員としてのランクが上がると
イベントで取り上げられたりで、それほど利益が上がらなくてもはまっていきます。
もともと原価を考えるとそれほどいい商品では無いことがわかっていても、
自分の収入のためとランクのために働きますが、他のマルチ商法に良さそうなものがあると、
自分のグループを連れて移って行くのでした。
【感想】
著者自身が、20代の頃にマルチ商法にハマっていた経験をもとに書かれたとのことですが、
読みやすく勢いのある文体で、一気に読みました。
自分のやっているマルチ商法に疑問を持っても、周囲との関係や、
経済的なことから辞めることを考えず、続けていくところがリアルでした。
実家に銀行から督促が行き、親に借金をしている事を知られることをとても恐れるあたりから、
著者が恵まれた家庭で育った事がわかります。
世の中のほとんどの人は周囲から注目されたり褒めれられたりすることは
少ないでしょうから、承認欲求の影響というものがよく解る小説です。