マチンガのノート

読書、映画の感想など  

山中康裕の臨床作法 日本評論社

2020-12-31 21:44:07 | 日記

関係者の方が読みたくても以前に掲載された「現代のエスプリ」が手に入らない、

など書いていた、「早期幼児自閉症の分裂病論およびその治療論への試み」も

収録されています。

目次

巻頭言 微細な知覚と独自の文法/岸本寛史  

■山中康裕を語る

特別対談 
平凡なる非凡、非凡なる平凡……成田善弘/山中康裕/高 宜良 

座談会
ネガティブな表現を出せる関係ーーやさしさと厳しさと
  ……前川承包/平尾和之/石川裕子/高 宜良(司会) 
  櫻田千早/鈴木 壯/長岡由紀子/山中康裕

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■PART/1 山中康裕に学ぶ

先生から学んだ私の作法

私の山中先生……一角獣聖香
春に向けての新芽を育む……石川裕子
二つの世界の媒介者……猪股 剛
笑いさざめく異界……老松克博
臨床の場に立ち続ける力……岡田 愛
山中康裕先生から学んだこと……小野けい子
山中先生から学んだ私の作法……岸本寛史
精神医療という名の詐欺……木下麻美
山中先生から学んだ私の作法……工藤祝子
山中先生から学んだこと……桑原知子
流派を超えて……高 宜良
山中先生から学んだ私の作法……佐々木奘堂
「ことばのひと」から……佐渡忠洋
阿修羅の如く……高江洲義英 
東亜の文人的伝統と創発的営為、その随想的書簡……徳田秀子
臨床心理学の作法……中川美保子
《時間の花》との出会い……長岡由紀子
山中先生から学んだぶれない姿勢とオリジナリティ……長坂正文
山中先生の臨床所作から学ぶ……野間俊一
編集会議での山中先生……原田誠一
セラピューティックであるということ……平尾和之
山中先生の「作法」とは……広木芽枝
海の上の聴診器  藤井智美
スーパービジョン・グループを通して山中先生から学んだこと……藤井光恵
表現を生きる……古谷 学
山中先生からの学び……前川承包
どの人も大切にされ、その人らしさを表現できること……増田温子
山中先生から学んだこと……武藤 遥
臨床実践に裏打ちされた真実に対しては揺らぐことなく……村瀬嘉代子
瞬間を留め置く力……森岡正芳
山中康裕先生から学んだこと……森上克彦
山中先生から学んだ私の作法……山崖俊子
たましいの治療者、山中先生から伝えられたもの……吉川眞理

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■PART/2 山中康裕を知る

ベスト論文採録

早期幼児自閉症の分裂病論およびその治療論への試み
思春期内閉
老人の内的世界

●往復書簡 中井久夫=山中康裕
●書評   『少年期の心……河合隼雄』
●エッセー 私と「写真」……山中康裕
●口絵解説 私の方向性を決めた何人かの絵画と箱庭作品……山中康裕

編集後記……高 宜良

ブラックウォーター社の元社員4人に恩赦に関する考察

2020-12-29 01:05:41 | 日記

政府のために働いて、違法行為を行っても後から恩赦されるという前例を作ると、

海外で働く民間軍事会社の社員に業務の際に違法行為を思い留ませる歯止めが弱まりそうです。

さらに、国内で敵とみなす相手を殺傷しても、自分の支持する側が政権を取れば、

恩赦されるという期待を持たせると、国内の民兵の違法行為を促進する方向に

向かいそうです。

米国には数多くの武装民兵がいて、軍用の銃を持つ人が多いことを考えると、

これからの米国内での、銃を使った右翼の犯罪が増えそうです。

外国においても、米国の民間軍事会社の社員の違法行為が米国内で処罰されるという

期待が減ると、被害にあった側は、自分たちで報復する方向に向かうのではないでしょうか。

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モンスターズ・オブ・マン/Monsters of Man 監督 マーク・トイア 出演 ニール・マクドノー、ブルット・チューター

2020-12-29 00:46:40 | 日記

米政府機関の一部の人が、戦闘用ロボットの実験として、東南アジアの黄金の三角地帯に4体のロボットを

放ちます。しかしそこには米国の医学生の一団や、戦闘中行方不明になっていたシールズ隊員もいました。

現地には民間軍事会社に雇われた傭兵と技術者たちが派遣されていますが、

現代を舞台にしたものなので、技術者たちは政府職員ではなく、

ロボット開発のため雇われた民間人ということで、違法行為となると後から訴追と処罰を

受けるのを恐れて、命じられることを拒もうとしますが、何かと脅され、仕事を続けることになります。

一体のロボットは通信モジュールが外れて独自に行動し始めますが、味方の通信設備から

色々と情報のダウンロードを始めたり、指示を拒むところが、最近のAIのことを取り入れているところで

意外な展開でした。

出てくるロボットは何かと細かいところが露出していたりするので、銃などで壊せそうな外観でしたが、

そうならないのは最近の映画やアニメの影響でしょうか?

実際にバイクなどを自分でいじる人が減っていることも影響していそうなところでした。

 

 

 


無垢なる証人 監督 イ・ハン 出演 チョン・ウソン キム・ヒャンギ 感想 ネタバレ

2020-12-28 23:18:05 | 日記

作品紹介で、「証人が自閉症」となっていたので、自閉的な性格の人物か、

昔の映画の「レインマン」(1988)のようなタイプか、どちらかが出てくるのだろうと思い観ましたが、

どちらでもありませんでした。

映画を作る方の知識も、アップデートされているのが意外でした。

シナリオ大賞を受賞した映画とのことですが、よくできたシナリオでした。

それにしても、作中に出てくる、多数の模様の数を瞬時に把握するのは

どの様になっているのだろうかと、思いました。

「手の倫理 」(講談社選書メチエ)伊藤亜紗著を読んで思ったのですが、

発達障害の人は、これはこうあるべき、という中に入って行けていない分、

その都度、倫理的に反応することが多いのかもしれません。

つまり、これはこうあるべき、という道徳体系にそぐわなければ、罰されて当然、

ということが薄いので、何かあれば、その都度自己感覚を探るのかもしれません。

構造化されずに宙ぶらりんなところがあるので、常に特定の部分から、

反射的に色々と推論を働かせていく癖があるのでしょうか?

それが驚くような計算力や認識力に独自の発達を遂げたところが、

サバン症候群のようになるのかも、と考えさせられました。