臨床心理学などの深層心理学は表面の美しさがいかにして形成されたかについて知ろうとしたり、
箱庭などでも何かを作るプロセスにあるていど関わろうとするので、
単に表面の美しさに留まり、それを見るのみにするというのとは相性が悪かったとのことだ。
しかしながら、表紙の絵にある、桜を眺める骸骨のような状態には
治療者が表面を見るに留まり、骸骨の外側に肉が付いていき、
美しい表面が生成されるものを見る必要があるのではないか、
とのことで、そのことが今後の臨床心理の課題だろうとのことだ。
マイケル・バリントの書くように、地下風水として在るしか、思いつかないのだろう。
そこから考えると、竹中菜苗氏の「暗闇との同化」という考えは、
大きな一歩ではないだろうか。