J.D.ヴァンスの回想録の映画化された物です。
主人公の家族は、もともとケンタッキー州の田舎に住んでいましたが、
オハイオの街に移り住みます。
主人公のJ.D.(ガブリエル・バッソ)と母(エイミー・アダムス)と姉、
祖父と祖母(グレン・クローズ)が居ますが、もともと祖母が13歳で妊娠して、
祖父と二人でトラックでケンタッキーに行って住み始めたとの事です。
母親は学業はよくできて、学年2位の成績でしたが、大学に行く費用がなく、
そのことについて相談する相手もいなかったのですが、何とか看護師の資格を取り、
看護師として働いていました。
離婚したのちも交際していた相手は居ても、上手くいかず、
子供にしっかり関わることもありません。
J.D.は姉の結婚相手の息子たちと大麻をやったり、夜遊びしますが、
母親は麻薬に逃避するのみなのでした。
そのため、持病を抱えた祖母が自分の家にJ.D.を引き取り、元の仲間が来ても追い払い、
しっかり勉強をするように関わります。
そうすると、母親から受け継いだ頭の良さからか、あっさりJ.D.は
勉強で優秀な成績を取るようになります。
そうして、高校を出てから海兵隊に入り、除隊後にはオハイオ州立大学を卒業し、
さらにロースクールにも行き、弁護士になるのでした。
それでも母親の麻薬依存は治らず、なにかとJ.D.は苦労するのでした。
グレン・クローズさんが祖母役を演じていますが、しっかり者の祖母の役を
上手く演じていました。グレン・クローズさんは、映画デビュー作の「ガープの世界」から、
個性の強い役をずっとしていますが、本作でも適役でした。
エイミー・アダムスさんは「メッセージ」の言語学者役とは全く違う役柄を
演じているので、同じ人と気づきませんでした。
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