1938年のナチス・ドイツによるチェコスロバキアのズデーテン地方割譲についての映画ですが、
様々な映画などで戦争を避けるために登場人物達が何かをするというものはよくありますが、
これは逆の映画です。
【あらすじ】
チェコスロバキアの領土を得ようとするヒトラーに率いられたナチス・ドイツですが、
それに対応するイギリスのネヴィル・チェンバレン首相(ジェレミー・アイアンズ)は、
国内の反戦の意見に押されていることもあり、フランスとともに介入しそうにありません。
しかしながらナチス・ドイツを危険視するイギリス外務官僚ヒュー・レガト(ジョージ・マッケイ)と
ドイツの外交官ポール・フォン・ハートマン(ヤニス・ニーヴーナー)は、
それぞれチェンバレン首相たちを翻意させようとするのでした。
【感想】
歴史ものなのでその後どうなったのかは解っていても、手に汗握る映画になっていました。
同じ大学に居たイギリス人とドイツ人が、その後に双方の国の官僚となり、
それぞれチェンバレン首相の判断を変えようとするところは、とても見ごたえのある
展開でした。
イギリスは戦争をしないことで、軍備を増強することができましたが、
その分ドイツも強大化し、その後の大きな戦争に繋がったとのことで、
歴史家からは当時のチェンバレンの判断は間違っていたとされているとのことです。
「正義の戦争」という概念自体が受け入れられていない日本から見ると、
独特の映画だと思いました。
チェコという地域事態が、歴史的にややこしいところのようです。
ナチス・ドイツによるチェコスロバキア解体 - Wikipedia
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