マチンガのノート

読書、映画の感想など  

パープル・ハート 監督 エリザベス・アレン・ローゼンバウム 出演 ソフィア・カーソン ニコラス・ガリトゼイン 感想 ネタバレ  

2022-07-30 23:41:38 | 日記

Purple Hearts | Official Trailer | Netflix

「パープル・ハート」という、負傷した米兵に与えられる勲章があるので、

結婚したカップルの夫が戦争で重症を負う映画かと思い観ましたが、

かなり違いました。

[あらすじ]

キャシー(ソフィア・カーソン)は歌手を夢見て飲食店で働いていますが、

1型糖尿病ということが判明し、日常を過ごすために投薬が必要なのですが、

それまで入っていた健康保険ではカバーできないのでした。

一方、海兵隊に入隊したルーク(ニコラス・ガリトゼイン)も、

以前、薬物に依存していたときに麻薬の売人に負った借金があり返済に苦労していました。

そのため二人は海兵隊の健康保険や支援金などのために偽装結婚するのでした。

ルークはイラクに派遣され前線に配属になりますが、キャシーはネットに上げた自作の曲が

評判になり、注目されるようになるのでした。

[感想]

偽装結婚した二人とその周囲の人達を描いた内容ですが、海兵隊のみならず、

ルークの父親も二人の関係を疑っているので、私生活でも演技が必要になるところは意外なところでした。

キャシー役のソフィア・カーソンさんは、最初の方ではリベラルな意見をまくし立てる役柄ですが、

物語が進むにつれ、表情や顔つきに深みが出てきます。

かなり演技力がある人なのでしょう。

何かと貧富の格差や移民問題が話題になる米国ですが、そこにおけるダイナミズムを

見た感じがしました。

 


グレイマン 監督 アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ 出演 ライアン・ゴズリング クリス・エヴァンス アナ・デ・アルマス 感想 ネタバレ

2022-07-29 21:45:23 | 日記

今さらCIAの暗殺者の映画?と思いつつも宣伝の映像が良かったので観てみました。

予想に反し、内容は楽しめるものでした。同じようなネタの使い回しでも、

作り方によっては楽しめる映画になるようです。

[あらすじ]

主人公(ライアン・ゴズリング)は刑務所に長期刑で服役中にリクルートされ、CIAの暗殺者になります。

そして腕利きの暗殺者になり、タイでの任務を遂行するのですが、その際に標的の男から

メモリーカードを渡され、そこから自らが狙われることになるのでした。

[感想]

CIAの暗殺者から、出世を狙う正規の局員、さらには主人公を仕留めるために雇われた

民間軍事会社の社員か何かも出てきて、派手なアクションシーンを繰り広げます。

いろいろなところで何かと現代的になっていて、演出もいいのでメリハリがあって飽きさせない展開です。

現代の軍用兵器を使うと、どれほど強力な攻撃ができるのかもわかる映画です。

予算をかけてアクションシーンをたくさん詰め込んでいますが、

主演はクールなライアン・ゴズリングなので、あまり暑苦しくなく展開してゆく映画でした。

コール・オブ・デューティなどのFPSゲームが好きな人には向いている映画だと思いました。

『グレイマン』特別映像 ゴスリング vs エヴァンス – Netflix


米軍は職務、職責ごとの自殺者の追跡調査を始める事になりそうとのこと。

2022-07-22 23:24:44 | 日記

マリーン・コープス・タイムズの記事

 

The military may be required to start tracking suicides by job assignments

The military may be required to start tracking suicides by job assignments

In hope of more answers, the plan is part of the Senate's annual defense authorization bill up for debate in coming weeks.

Marine Corps Times

 

職務の種類や職責によって、かなり違いが大きそう。

軍の研究者はすでにある程度のデータを持っているらしい。

下院で既に承認された類似の法案では無かった文言が、上院の法案には入っているとのこと。

法律って大事だな。


なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない 東畑開人 感想 ネタバレ

2022-07-21 23:06:43 | 日記

東畑開人さんの一連の著作の今日的意義について

臨床心理学というと、これまで京大を中心に個人面接やプレイセラピーなどで

深い実践を行ってきましたが、そこで学んだ東畑開人さんが、

面接治療やカウンセリングどころではない状況や出自の方に関しても、

取り上げているというところが、今日的な意義として一番大きな点ではないでしょうか。

信田さよ子さんなどがこれまで日常の身の安全すら保証されていない人たちを

取り上げていましたが、それについては多くの臨床家が見えていなかったのが、

ある程度見えるようになったというのは、面接室に来るだけの余裕のある人達と、

それどころではない人たちが、ある程度重なってきたという社会的背景もありそうです。

東畑開人さんは、大学院を出てから本土より貧しい沖縄の診療所のデイケアに

数年勤めていたとのことですが、そのことも、著作に大きな影響を与えているのでしょう。