発達に偏りがある人と会話をしていると、その人の見ていることや聞いていることや
知っていることと、会話の内容がずれていてもそのまま会話が続く時がある。
京大の臨床心理の人たちは発達障害のひとには様々な境界が無いと書いているが、
内側と外側の境界があいまいだと、聞いたり見たりしたことを、自分の内面で
吟味してすり合わせて、調整することが成り立ちにくいのだろう。
そのためどこかちぐはぐな感じで会話が続いて行くのだろう。
発達障害の人が場の空気を読めないなどは、外側と内面の境界が未成立なので、
外側から聞こえてきたり見えていることを自分の内側ですり合わせて調整し、
会話や動きなどに反映していくことが成り立ちにくいことが原因なのだろう。
そう考えるとSSTなどで対応のバリエーションを増やしていくことよりも、
外側と内側の境界を作って行くことのほうが本質的な改善につながると思う。