国際的な学力比較のテストの2種類
・ティムズ
学校で習った内容をきちんと覚えて使えるか
20世紀型学力を測定
・ピザ(PISA)
学校で習った基礎的な内容を新しい目的に対して創造的に使えるか
21世紀型学力を測定
フィンランドはPISAで上位だったことで、一時、何かと話題になりましたが、
その後は下がってきているとのことです。
ずっと上位なのはどちらも東アジアの国で、どの教科でも日本はそれなりに上位を維持している
とのことです。
何かと日本の教育はうまく行っていないとメディアで取り上げられますが、
世界の中ではかなりうまく行っている方とのことです。
日本では以前から何かと大学生の学力が低下しているとの意見が出ていますが、大学に行く層が増えたので、
これまで大学に行かなかった階層出身の、学力がない学生が目立っているのではないでしょうか。
これまではそれなりに普通の家庭出身の子供が大学に行き、その中の優秀な学生が教員になったので、
その教員たちは色々とごたついている家庭や、崩壊家庭で育った人に接したことがないことから、
そのような家庭で育った人の学力や教養、常識の無さについて知らなかったので
教員になってから驚いているのではないでしょうか。
これまでは社会階級や階層というものに、多くの教員が無自覚だったのでしょう。
「ヤンキーと地元」打越正行 筑摩書房