マチンガのノート

読書、映画の感想など  

手続きとお金について

2024-01-31 21:56:28 | 日記

うちの母親は何か手続きを頼んでも、せずに帰ってきて、よく解らない理由を並べ立てていた。

いつもお金をケチっていたので、手数料に何百円かが掛かるのに抵抗を感じて、せずに帰って来たのだろう。

戦前の商社の韓国の支店長の家で生まれたが、すぐに産みの母親が亡くなり、おばさんに育てられたことと、

周囲からは「家の外に出たらさらわれるで」などと言われていたことや、8歳でカバンひとつで帰ってきた事もあり、

愛情などは知らず、不安の強い人だったのだろう。

結婚した相手もよく解らない人で、実家に戻ろうにも父親は亡くなり、兄姉ともあまり交流がなく、

お金しか当てになるものが無かったのだろう。

試験勉強は出来た方だったらしいが、時代的に大学に行かせてもらえなかったことと、周囲に普通の

労働者としてのロールモデルとなるような人もいなかったことで、自分一人で働いてやってゆくという決断が

出来なかったのかもしれない。

現代でも女性が就職した後のことは色々と難しいようだが、ある程度働けばなんとかなる社会制度を

作らなければ、どんどん少子化も進みそうである。


KYと協調運動障害

2024-01-30 18:37:57 | 日記

親が変わった人だったりすると、何を言ってもまともな内容の返答がないので、

よくわからないまま、何かをさせられたりすることに繋がるので、KYになったり、

ギクシャクした動きの協調運動障害になったりする事は多いのだろう。

色々な◯◯療法というのがあるが、そういうモノはそれぞれやり方が決まっているので、

人格の基礎部分が出来ていないと、そのやり方に合わせてしまい、余計に脱線していくことに

繋がりそうである。

京大の臨床心理は、発達障害について、主体の無さや境界の無さについて取り上げているが、

そこに取り組むのが最善なようである。

 

 

書籍詳細 - 発達障害への心理療法的アプローチ - 創元社

昨今、発達障害については、脳科学や認知科学によって中枢神経系の障害として捉える見方が趨勢を占め、対応も療育や訓練を中心にしたものがほとんどである。それに対して本...

創元社

 

 

 


ルポ 高学歴発達障害 姫野佳 ちくま新書 感想

2024-01-21 22:49:36 | 日記

タイトルを見て興味を持ち、購入しました。

【内容】

高学歴なのにも関わらず、社会に出てから仕事が普通に出来ずにいる発達障害の人を取材したものです。

著者自身はLDとADHDと診断され、企業の事務職はやっていけないため退職し、フリーライターをしている方とのことです。

【感想】

ある程度まともな家庭で育ったにも関わらず、生得的な特性でいろいろと普通にやっていけない方を取材したもののようでした。

生育歴にも問題が大きな人も混じっているのかもしれませんが、それについては触れられていませんでした。

育った家庭が機能不全家庭だったりなどの理由で、虐待などにさらされて育ち、自他境界を上手く作れなかったり、

そもそも自己というものを形成出来ず、親などの周囲の言いなりになり、試験に出る内容を暗記させられて大学に入った人も

似たような困難さを抱えていると思いますが、著者はそれなりにちゃんとした家庭に育ち大学に行ったので、

そのような人には関わったことがないのでしょう。

愛着障害や虐待の影響により、上手く自己を形成できずに困難な生活を送っているケースを期待して読んでも、

あまり参考にならないと思いました。

「精神科ガチャ」についても触れられていますが、虐待や貧困が関わるケースだと、さらに理解が

得られないでしょう。

ライターの澤田晃宏さんなどが、最近の官僚は一貫校を出た恵まれた人ばかりと書いているので、

その辺りについては良くなることはしばらく期待出来なさそうです。

 

 

ヒューマンケアブックス『子ども虐待という第四の発達障害』

虐待された子どもたちは心だけでなく、脳の発達にも障害が生じる。そして自閉症などと極めて似た症状や問題行動に苦しむ。子ども虐待と発達障害という今日明らかになり始め...

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