祖父は地方から出てきて、いろいろ自営業をしたが上手くいかず、
おじさんのコネで大手製紙会社の現場に雇ってもらったが、
自分というものが成立していなかったようで、上司の言いなりになって働いていたようだ。
そのため被害感を持ち、長男の父親に、べったり張り付いて勉強をさせたので、
父親も自分というものを持てず、言いなりになって学校の勉強を丸暗記させられていたようだ。
父親は自分というものが無いので、却って暗記能力があり、関心も持てない学校の勉強を暗記していても、
それなりの筆記試験の成績はとれて、さらに本人は英文学に関心があり、
関連のある国立の学部に合格したが、防衛大学にも合格したので、
祖父が英文学で食っていけるか、などの現実を無視したことを言ったので、
防衛大学に入学させられた。
そこでも教官のいう事には絶対服従だったので、入学後も自分というものを
持てなかったのだろう。
そのため卒業後の幹部学校では、適応できず、退学したようだ。
その後メーカーに就職したが、そこでも適応できなかったようだが、
時代的に定年まで在職できた。
父親はこちらに対しても、一方的にあれこれ言ってきたので、こちらがそれで具合が悪くなっても、
関わった医師は普通の家庭としか認識できなかったようで、こちらが甘えているだけとして、
何の介入もしなかった。
今なら精神的、心理的虐待という事に気づき、何らかの介入する医師もある程度いるだろうが、
当時はそのようなことを知っている医師はいなかったので、学校どころではない家庭と
云うものがあることも知らず、こちらが家から離れようとしても、邪魔しかしなかった。
現在でも医師になる人は恵まれた家庭の人が多いだろうから、異常で学校どころではない
家庭と云うものに関してほとんどの医師は知らないのだろう。