マチンガのノート

読書、映画の感想など  

「話の聴き方からみた軽度発達障害」 畑中千紘著 その2

2013-03-26 21:43:13 | 日記
発達障害の方の場合、母語によって分節するというのが
基本的な所でできておらず、様々なことを学習してもそれらの関係が
切れていて、断片的に記憶しているだけなために、融通が利かない、
想像力が無いという事になっているのではないだろうか?
身体面でも、発達障害の方の協調運動の拙さや、
自閉症児の、自分や他人の体を物のように扱うということは
指摘されている。
母語によって分節するというのが主体の基礎なのだろう。

「話の聴き方からみた軽度発達障害」 畑中千紘著

2013-03-26 20:43:37 | 日記
この本の著者は、心理実験として、一定の決められた話を聴いた、軽度の発達障害の方と、大学生ボランティアの被験者に、
自分が聴いた話を説明してもらうのだが、大学生被験者は、ほぼ元の話を説明できるのだが、
発達障害の被験者の方は、元の話と全く違う話をするということだ。
発達障害の方が、いかに相手の話を自分流に変形して聴いているのかが例示される。
さらに70代男性の例をあげて、その方がいかに面接者の言う事、聞く事と関係なく、
自分の話を話し続けるのかが示されている。
著者は、その様なやりとりを何ヶ月も続けても関係を切る事もなく、何かを共有している感覚を持って
面接を続けられたそうだ。
この本の言うところの「主体の無さ」というのは、臨床経験のない方には解らないようで
レビューなどには、大学院くらいと思しき方が、「この症例のどこが発達障害なのか」
など書かれている。発達障害の特徴の融通の利かなさ、想像力の無さなどは、
文章で説明できても、「主体の無さ」というのは、文章では説明が難しいようだ。
「意味の復権」(J・ブルーナー)などを読めば、言葉とは何で、幼児はどの様に
言葉の世界に入ってくるかが書いているが、この本を読んで如何にこの著者(ブルーナー)が
様々な分野に広く、深い知識を持っていて、それらを関係付けて理解しているかが解る。
話をする、説明をする、約束をする、などが、どの様な関係があるのか、が説明されている。
内田樹氏が言う、「母語によっておのれの身体と心と外部世界を分節」する、という処だろう。





TPP交渉参加

2013-03-24 00:11:46 | 日記
日本もTPP交渉に参加するらしいけど、
NAFTAでGDPを増やしたメキシコは
格差と貧困が広がって、治安が悪化して
ギャング同士で盛大に殺しあっているな。
メキシコ人にとって、その様な事態は良かったのか、悪かったのか?

戦後教育

2013-03-16 23:24:17 | 日記
戦後は、シベリアで抑留された方々に補償もせず
日本を占領したアメリカのようになりたがり、
何かあると「戦後教育のせい」などと言い、
左翼は、シベリアに日本兵を60万人も連行して強制労働させた
ソ連を良い国かのように言い、自国の自衛隊を敵と言っていた。
保守も革新も双方ともに、とても倒錯していると思う。

MV22 オスプレイ

2013-03-11 21:16:34 | 日記
共産党は、米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイの低空飛行訓練について
「全くの植民地的無法だ」と批判している。
昔からよく、日本は非武装中立を、とかいうが、
外交と核戦力をアウトソーシングしておきながら、
どういうつもりで言っているのだろうか?