ロシアのストリートチルドレンの話。
最初は、古ぼけた駅舎や、馬車などが出てくるため、
1930年代の話だろうかと思う。
ストーリーが進むにつれ、ペットボトルや携帯電話などが出てきて
現代の話だと分かってくる。
駅舎で暮らす6歳から12歳くらいの3人の子供たちは、国境を越えればましな暮らしがあるのではと
とにかく南へ向かい、夜間に国境を越えようとする。
苦労の末、何とか国境は越えるのだが、駆け込んだ先のポーランドの田舎の村の
いかにも冴えない中年太りの警察署長が上部に電話すると、
本人が「亡命」を希望すると言わなければ、
ロシアに引き渡す規則だと言われて、とても哀しそうにする。
3人に、そんな言葉を知っている年齢の子供はいない。
ポーランドの村の子供は、貧しいロシアの子どもということで馬鹿にして囃し立てる。
現代にいたるまでの、ロシアとポーランドの関係が、子供にまで及んでいるのだろう。
囃し立てる子供の妹の、いちばん小さい5歳くらいの少女は、警察署まで
パンをあげるために持ってくる。
署長にしても、国境の向こうには、飢えた子供たちが大勢居る事は知っていても
実際に目の前にいると、出来れば何とか助けたくなるのだろう。
国によって、こんなに子供の暮らしが酷くていいのだろうかと考えさせられる。
最後の3人の無邪気な明るさがいくらかの救いだった。
全体に映像が美しい映画だった。
この映画のレヴューで、子供に煙草を吸わせるシーンがあるのはけしからん、
と書いている方がいるが、それどころの話じゃないだろう、と思った。
最初は、古ぼけた駅舎や、馬車などが出てくるため、
1930年代の話だろうかと思う。
ストーリーが進むにつれ、ペットボトルや携帯電話などが出てきて
現代の話だと分かってくる。
駅舎で暮らす6歳から12歳くらいの3人の子供たちは、国境を越えればましな暮らしがあるのではと
とにかく南へ向かい、夜間に国境を越えようとする。
苦労の末、何とか国境は越えるのだが、駆け込んだ先のポーランドの田舎の村の
いかにも冴えない中年太りの警察署長が上部に電話すると、
本人が「亡命」を希望すると言わなければ、
ロシアに引き渡す規則だと言われて、とても哀しそうにする。
3人に、そんな言葉を知っている年齢の子供はいない。
ポーランドの村の子供は、貧しいロシアの子どもということで馬鹿にして囃し立てる。
現代にいたるまでの、ロシアとポーランドの関係が、子供にまで及んでいるのだろう。
囃し立てる子供の妹の、いちばん小さい5歳くらいの少女は、警察署まで
パンをあげるために持ってくる。
署長にしても、国境の向こうには、飢えた子供たちが大勢居る事は知っていても
実際に目の前にいると、出来れば何とか助けたくなるのだろう。
国によって、こんなに子供の暮らしが酷くていいのだろうかと考えさせられる。
最後の3人の無邪気な明るさがいくらかの救いだった。
全体に映像が美しい映画だった。
この映画のレヴューで、子供に煙草を吸わせるシーンがあるのはけしからん、
と書いている方がいるが、それどころの話じゃないだろう、と思った。