2019/06/06(木曜日) 晴れ
ローカルの航空自衛隊基地と上空を飛ぶ自衛隊機との交信を聞いてみようと思って
受信機を工作したり、SDR(ソフトウエアラジオ)をパソコンに接続したり
あれこれ実験を繰り返してきました。
受信機のダイヤルを回して電波を探るときうまく電波が出ていればいいのですが、
電波はいつも出ているわけではありませんので無駄な待機をする場合があります。
そこで基地や自衛隊機が発信している電波をスキャンして受信し、その出力を
パソコン・ディスプレイに表示するアダプタ?を作ってみようと思いました。
時期は去年の今頃でした。
複数のチャンネルの電波をスキャンして受信するにはその周波数範囲をスイープ
発振するVFOが必要です。
それには発振回路の同調回路のバリキャップを鋸歯状波で駆動してスイープ発振
させなくてはなりませんが、バリキャップも鋸歯状波発生も初めての経験でした。
試行錯誤を繰り返してカウンタと抵抗ラダーによる鋸歯状波によってやっと
スイープ発振を起こすことができるようになりました。
スイープ発振出力を鉱石ラジオで検波して波形をオシロスコープで観測すれば
鉱石ラジオの同調点でピークになるカーブが見られるはず・・・と実験を繰り返し
ましたが、うまく見ることができませんでした。
そこで10.7MHz及び455KHz中間周波アンプを工作してスーパーラジオを
工作しました。 フィルターやミキサーは以前工作した短波放送受信用コンバータの
それを流用しましたが、IFアンプのGAIN不足や異常発振やらでなかなか出来
上がらず、時間を喰ってしまいました。
やがて冬鳥の季節に・・・
我が家の庭にも可愛い冬鳥がやってきました。
工作は一時中断です。
この中断は4月の始めまで続きました。
春になって冬鳥は生まれ故郷に戻って行きました。
さぁ、工作再開です。
バリキャップVFOを改良しました。
これで前よりも安定なスイープ発振が得られるようになりましたが今度はカウンタの
回路ミスが発見されました。
この対応にも時間がかかってしまいましたが何とかクリアできました。
その後もあれこれ試行錯誤をくりかえして、先日、ついに実電波をスキャンして検出
することができました。
調整を繰り返して感度も上がってきました。
そしてついに250MHz~320MHzの実電波をスキャンしてシグナルを画面に
表示することができました。
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画面からシグナルの周波数は直読はできませんが、シグナルが出力された位置の鋸歯状波電圧を
読み取って“換算表”から周波数の目安をつけます。
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果たしてこれが実用になるかは?疑問ですが・・・・・・
一応この工作はこれで完了とします。(機器がバラックのままなので「完成」とはできません。)
このくだらない工作記事に長らくお付き合いくださった皆様、誠にありがとうございました。
またいろいろとアドバイスや部品を提供くださったJANJANJANさん、本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。