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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

「サインはV!」の「稲妻落とし」

2007年11月04日 | 漫画・アニメ、そして特撮

「サインはV!」といえば、神保史郎・原作、望月あきら・作画によるバレーボール漫画である。
で、実写ドラマ化されてテレビでも放映され、驚異的な視聴率を誇った番組でもあった。
確か、毎回30%前後の視聴率を稼いでいたような記憶がある。

テレビドラマ版では、岡田可愛が主人公・朝丘ユミを演じ、そのライバル椿麻理を中山麻理が演じた。
その他、ジュン・サンダース役を演じた范文雀も印象的だった。この手の作品につきものの(?)男性美形コーチ牧圭介を中山仁が演じた。

いわゆる「スポーツ根性モノ」で、お約束の作品独自の必殺技もたくさんあった。
中でも「稲妻落とし」、「X攻撃」は今でもよく覚えている。
特に「稲妻落とし」というサーブは一世を風靡したといっていい。

このサーブは、ユミが後ろを向いて、右手をクルクル回し、ほどよく回して勢いをつけて、左手にもったボールを空中高く打つ。
すると、宙高く浮き上がったボールは、相手のコートに落ちて来る時に稲妻のようにジクザグ動きながら落ちて来る・・という、とんでもないサーブだった!
この番組は実写ドラマではあるのだが、稲妻落としでボールが上からジグザグに落ちてくるシーンだけはアニメだったような気がする。

このサーブを打つ時のポーズ・・・後ろをむいて右手をクルクル回して打つ・・というスタイルは、大流行した覚えがある。
私の小学校時代の体育の授業の時に、バレーボールを授業のプログラムとしてやることがあった時、この「稲妻落とし」のポーズをマネしようとする奴は・・・しっかりと「居た」。
授業中のバレーボールでもそうなんだから、遊び時間にバレーボールをやる時などは、もっと「居た」。

スポーツ漫画に出て来る必殺技には、なぜそうなるのかという「原理」があったのだが、この「稲妻落とし」の原理は一体なんだったんだろう。
そのへんどうもあやふやだ。

ともかく敵に背をむけ、片手をグルグル回して、サーブを打つ。
この「打ち方」は分かりやすく、ハデでもあった。
だからマネもしやすかった。
だが、実際にその方法で打ったとしても、漫画やテレビのようにボールが稲妻のようにジクザグ落ちていくはずもなく(笑)。
もっぱら、腕をグルグル回す・・というポーズを楽しむだけだった。

きっと、設定としては、特殊な打ち方をする際に、ボールに独自の回転を与えることでああいう変化をさせることができる・・そんな原理だったのだろう。
実際には、敵に背を向けた角度から打ち始めるものだから、どのへんに落とすかは目測でやるしかない。また、打つ手はグルグル回っているため、打つ刹那の安定感に欠ける。
だから、狙った所に落とすのは容易ではなかった。

まあ、そのへんは、あれは、もともとは漫画だから(笑)。←・・って、そう言ってしまったら身もフタもないけど(笑)。



思うに、必殺技が流行るかどうかは、それを決める時のフォームをマネしやすいかどうかはポイントの一つだったように思う。

その意味では「稲妻落とし」は満点だった。


なんでも「サインはV」には坂口良子が主役を演じたバージョンもあるらしいが、残念ながらそっちは見たことがない。
やはり私にとっては「サインはV」は岡田可愛のバージョンだ。

蛇足ながら、この番組は、当時私が住んでた家の近くでもロケをやったのじゃないだろうか。
というのも、番組を見てて見覚えのある景色が出て来たからだ。
神社の近くの急な階段だった。
そのシーンでは、ユミとジュンの二人が出て来ていた。

それ以来、その階段を通るたびに、「ここでユミとジュンが会話をしたんだよなあ」なんて思ったもんだった。

一応「サインはV」の原作は少女漫画だったが、ドラマが始まると、男の子も夢中になったもんだった。
で、オリンピックのバレーボールの試合などで日本が外国に中々勝てない時、「こんな時に稲妻落としがあったらなあ」とよく思ったもんだった。

ワールドクラスのスポーツの試合で日本が苦戦するたび、かつて漫画に出て来た必殺技が現実にあったらなあ・・と思ってしまうなんて、いかに自分が昔そういう作品に浸っていたかという良い証拠だよね。


ちなみに・・・稲妻落としってのはポーズが派手。
あの打ち方をしただけですぐに「稲妻落とし」が来る・・と敵は分かってしまうだろう。
だから、もしその技用の特訓を相手がしてた場合は、かえってカモにされる可能性が・・あるよね(笑)。よく考えてみれば。








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