Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 6/3夜明け前 月と火星が接近

富嶽星夜景 #2

2023-12-12 00:02:37 | 星景写真

1週間ほど前に伊豆スカイライン沿いの某所にて富士山とすそ野に広がる夜景をタイムラプス撮影しました。

月齢21の月明かりに照らされた富士山の下に広がっているのは静岡県裾野市~御殿場市付近の夜景です。
この動画の約500フレームを比較明合成して得られたのがコレです。

撮影中に飛行機が富士山の向こう側を通過していき、その点滅灯がミシン目みたいな感じに写りました。
印刷したら富士山の9合目付近で切り取りたくなってしまいそう・・・


富士山に沈む水星(2023/12/10)

2023-12-11 10:20:32 | 星景写真

昨日の夕刻に自宅からこんなシーンが見えました。

富士山頂のすぐ上にポチっと写ってる星は太陽系第1惑星である水星です。
水星は今月4日に東方最大離角(太陽の東側に最も離れて見える状態)を迎え、西空で見やすくなってました。
と言っても、この日は薄明終了30分前の17時半には沈んでしまう状況でした。
実は17時11分くらいから900ショットほど連写してまして、それらを余すことなく比較明合成してみたのがこちら。

茜空をバックに富士山の天辺の中央から少し西に外れたところへ沈んでいったのでした。


金星と木星のランデブー(2023/03/03)

2023-03-05 00:55:00 | 星景写真

3/2の日没後、西の空で金星と木星が大接近する光景が見られるということで、
時間が取れれば神奈川県某所まで出向いて、こんな写真を撮りたいと思ってました。


AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション

ウチからは富士山と一緒には撮れないって分かってたんで、Googleマップでロケハンしてたんですが、
残念ながら関東南部は曇り空で見えそうになかったので、結局のところ撮影ポイントへの出撃を断念。

で、両惑星は翌日には離れるとは言え、まだ近い位置関係にあるのでリベンジを考えてたんですけど、
2日連続で似たような空模様になる予報で、どうやら富士山とのスリーショットを撮るのは無理そう・・・
では、どこが晴れるのか、複数の天気分布予報を調べると、甲信方面が期待できる感じでした。
そこで、富士山の代わりに八ヶ岳と一緒に撮るのもアリかなぁーと思って、東麓の野辺山高原に注目し、
八ヶ岳最高峰の赤岳に両惑星が沈むのが見える地点を調べ、シミュレーションしてみました。


AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション

当日、幸い午後イチから時間が取れたので現地へ出撃。
着いてみると上空は晴天でしたが、八ヶ岳には低い雲がかかっていてスッキリしない状況。
そのうち雲が消えていくことを願いながら、まだ空の明るい時間帯に撮ったのがこちら。


キヤノンEOS Ra+タムロンSPAF28-75mmF2.8XRDiLDアスフェリカル(@47mm) 三脚使用

両惑星は捉えられましたが、まだ赤岳の左上の高い所にあります。
ちなみに、動画モードで撮影したファイルから30フレームを加算合成してます。
で、18時台中盤になると雲が消えるどころか増えていく状況でしたが、動画モードでそのまま撮影続行。
月明りに照らされた赤岳がちょっとだけ雲から顔を出したフレームを抽出して得られたのがコレです。


キヤノンEOS Ra+タムロンSPAF28-75mmF2.8XRDiLDアスフェリカル(@38mm) 三脚使用

結局、赤岳の真上に両惑星が並ぶシーンは雲に阻まれて撮れませんでした。んー、残念無念!

3/24には金星と細い月が大接近する光景が見られるので、次はそれを狙ってみましょうかね。
ちなみに同接近は沖縄方面で金星食となります。


富士山・土星・水星のスリーショット(2022/01/14)

2022-01-14 21:25:58 | 星景写真

夕刻にこういうシーンがウチのベランダから見られました。


EOS Ra + SAMYANG135mmF2 ED UMC,ISO1600,F5.6,露出1/2秒,三脚使用

富士山の西に土星と水星が並んでいました。土星と水星は昨日が最も接近して見える日でしたが、
ウチからは雲に阻まれてしまったため、1日遅れで両者のランデブーを捉えることに成功。
あと2,3日もすると水星は太陽に見掛け上近づいて見え辛くなるので、いいタイミングでした。
ちなみに、土星も日没後の高度が日毎に下がっていくため、再来週には観望が難しくなりそうです。


月・水星・富士山のスリーショット(2022/01/04)

2022-01-04 21:51:00 | 星景写真

夕刻にこんなシーンがウチのベランダから見られました。


EOS Ra + EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@238mm),ISO6400,F8,露出1/2秒,三脚使用

富士山の上に細い月と水星が浮かんでいるところを撮りました。月の暗部が地球照で明るく写ってます。
もしかして月はこの位置だと富士山に沈むかも?と思って、そのまま見続けていると・・・


EOS Ra + EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@300mm),ISO3200,F8,露出1.3秒(上)/2.5秒(下),
三脚使用,トリミングあり

西側斜面の下の方に沈んでいきました。上の画像では月の前面を横切る旅客機の短い光跡が写ってます。
夕日が赤く見えるのと同じように、沈み際の月も赤味が増した状態になり、
地球照の部分がまるで皆既月食中の月みたいな色調になりました。


夕空の4惑星(2022/01/01)

2022-01-02 00:50:21 | 星景写真

多摩川の土手でダイヤモンド富士を撮影した後、ちょっとだけ急いで帰宅し、
ウチのベランダから狙ったのがコレです。


【夕空に並んだ木星・土星・水星・金星】
 EOS Ra + シグマ20mm F1.4DG HSM Art,ISO400,F4.5,露出1/2秒×20,三脚使用,
 ステライメージ8にてスターエンハンス処理、トリミングあり

先月末から4惑星が西空に並んでいるシーンが見えているのですが、
ようやく天候に恵まれて、4つまとめて写真に収めることができました。
左上の明るめの星が木星、画像中央やや左下の星が土星です。
地上風景を見ると富士山も一緒に写り込んでますが、そのすぐ右上に写っているのが水星です。
右下端寄りの山の稜線ギリギリに写ってるのが金星ですが、1か月前に比べ高度がかなり下がってます。
1/9には内合(太陽-地球間で太陽とほぼ同じ方位に位置する状態)となり、それ以降は夜明け前の東天に
見えるようになります。したがって、4惑星が同じ空に見えるのは、あと数日間だけです。


富士山頂から昇るレナード彗星(2021/12/11)

2021-12-13 00:01:55 | 星景写真

土曜日の夜明け前、富士山西麓にて狙ったのがこちら。


【富士山頂から昇るレナード彗星】
 EOS Ra+SAMYANG135mmF2 ED UMC,F2.8,ISO16000,露出2秒,三脚使用,
 Sequatorにて20コマコンポジット,トリミングあり

話題のレナード彗星が富士山頂の真上に昇ってきたところを捉えました。
固定撮影で撮った連写画像をフリーソフトのSequatorで地上風景を"freeze ground"にしてコンポジット。
薄明が始まっている時間帯の撮影だったので、彗星が背景に埋もれてコントラストがイマイチでしたが、
いろいろとレタッチして何とかマシなレベルに仕上げました。
彗星の光度は約5等とみられ、数秒露光ではさすがに厳しかったかな?

<オマケ>
翌日曜日の夜明け前には別な場所で彗星を撮影。


 EOS Ra+SAMYANG85mmF1.4 AS IF UMC,F2.8,ISO3200,露出5秒,三脚使用,トリミングあり

こちらは前景が富士山ではありません。彗星の出が遅くなり地平付近まで見えないとダメだったためです。
視界が開けている場所をせっかく選んだのに、低空の雲に阻まれて撮影をなかなか始められず、
条件が前日よりも厳しくなって、彗星は貧弱な写りとなりました。

この彗星は今後、夕方の西空に回りますが、超低空にしか見えないので、
自宅ベランダから狙えるかどうか微妙な感じです。


オリオン大星雲-富士(2021/11/26)

2021-12-01 23:50:51 | 星景写真

先週金曜日の宵に富士山西麓にてこんなのを撮ったのでした。


【富士山頂から昇るオリオン大星雲】
 EOS Ra+SAMYANG135mmF2 ED UMC,F3.5,ISO20000,露出2秒,三脚使用,
 Sequatorにて64コマコンポジット

有名なオリオン大星雲がちょうど富士山頂の真上に昇ってきたところを捉えた画像です。
100コマ以上連写した中から64コマをSequatorというフリーソフトを使ってコンポジットしました。
赤道儀での追尾はしませんでしたので、星空は動いていって最初と最後のコマでずれてしまいますが、
使用ソフトは自動的に全コマのズレを補正する一方、前景の富士山は固定した状態でコンポジットする
ことができるというスグレモノで、星景写真には強力なアイテムになってます。
富士山がちょっと暗めの写りだったのが残念。若干の月明りがあったら良かったかも?
いずれ富士山頂から「すばる」とか「アンドロメダ大銀河」なんかが昇ってくるシーンも狙いたいです。
そうなるとロケハンが最重要課題になるでしょうね。


続・富士山に突き刺さる光線?

2021-10-29 20:27:22 | 星景写真

金星が富士山の稜線に沈んでゆく光跡を再び狙いました。

9日ぶりの再チャレンジで、今日は雲や飛行機に邪魔されることなく撮れました。
前回同様、コンデジ・SONY DSC-RX100M3に追加導入した「スタートレイル」機能を使って
光跡:fullの設定で撮ったタイムラプス動画から最後の方のフレームを切り出してます。
この日は富士山東側斜面の宝永山付近に金星が沈んでいきました。
11月初旬には金星の沈む位置がずれてしまい、東側の稜線から離れ気味になるんですが、
中旬を過ぎると富士山との位置関係が好転し、月末には山頂に沈むことが分かりました。
その時も狙ってみたいなぁ・・・