Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 6/3夜明け前 月と火星が接近

中秋の名月×ハーベストムーン(2023/09/29)

2023-09-30 00:53:55 | 

29日は十五夜。一昨年昨年に続いて中秋の名月が満月と重なる夜でした。
関東は雲が多い状況で、夕方の空模様の感じではウチからのお月見は無理かと思ってたんですけど、
月出時刻から40分ほど経った頃にちょうど雲間に月が入ってくれて、何とか撮影できました。

撮影時刻は18:16。月の地平高度が約8度と低かったせいか、赤味の強い写りになってしまいました。
程なくして完全に雲隠れしたので、見えていたのは15分程度だったでしょうか・・・
日付が変わる頃に雲越しにチラッと見えたりしてましたが、綺麗に撮れそうな感じではなかったんで、
撮り直しは断念しました。

とりあえず十五夜お月さんを捉えられたので、縁起が悪いとされる片見月にならないよう、
10月27日の十三夜のお月さんも狙わないといけませんねぇ。


今日の太陽(2023/09/29)

2023-09-29 12:12:17 | 太陽

25日ぶりに太陽を撮影。


EOS60Da+EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@300mm)+ND10000太陽撮影用フィルター(コレ無しでは危険!) 

あまり大きな黒点はありませんが、東西にバランスよく散らばっている感じです。
先週末は大きめの黒点があったりして割と賑やかだったみたいなんですけど、
個人的にノーマークで撮影チャンスを逃してしまったのが悔やまれます。


103P/Hartleyと13年ぶりに再会

2023-09-28 09:00:00 | ほうき星

25日未明、この彗星を13年ぶりに撮影しました。


【ハートレイ彗星(103P)9/25】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO3200,STARRY NIGHTフィルター,1.6倍クロップ,
 総露出時間24分(2分×12コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,解像度変更・トリミングあり,長野県南牧村にて

木星と地球それぞれの公転軌道の間にある楕円軌道上を約6.48年で一周している短周期彗星です。
この彗星の近日点(軌道上で太陽に最も近づくポイント)は地球の公転軌道の近くにあるんですが、
春に近日点通過を迎えるとほぼ太陽を挟んで向こう側に位置してしまうため観測条件が悪くなる一方、
秋に近日点通過を迎えると地球に接近するため好条件で観測できるようになります。

13年前の2010年には10月末ごろに近日点通過を迎え、その1週間ほど前に地球へ0.12AU(AUは「天文単位」という
距離スケールで、1AUは太陽-地球間の平均距離である約1億5千万kmに相当)の至近距離まで近づき、小型双眼鏡で
楽々見える明るさに達しました。一部では肉眼でも存在確認できたとの報告もあったようです。
個人的にはその回帰時に初めて出会い、ペルセウス座二重星団の傍に来たところを撮影したのを記事にしてます

その次の回帰は春に近日点通過となったため悪条件で撮影できず、それから6年半経った今年の秋に再び好条件で
観測できるようになっていて、13年ぶりに撮影できたという訳です。ちなみに今回は今月26日から27日にかけて
地球最接近を迎える予定でしたので、その直前に捉えたってことになります。光度は8等台後半くらいでした。
残念ながら顕著な尾は認められませんが、大きく広がった青緑色のコマが綺麗です。
なお、この彗星は10月12日に近日点を通過しますが、その頃に7等台まで明るくなるとみられます。


レモン彗星(C/2023 H2)を撮ってみたら・・・

2023-09-27 00:38:56 | ほうき星

1か月半後に期待できそうなほうき星として挙げたレモン彗星を26日の明け方に撮影。得られた画像がコレです。


【レモン彗星(C/2023 H2)9/25】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,STARRY NIGHTフィルター,
 総露出時間4.5分(1.5分×3コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,解像度変更・トリミングあり,長野県南牧村にて

薄明開始が迫る中で彗星の見える方向に発生した雲がなかなかどいてくれず、コマ数が稼げませんでしたが、
とりあえず青緑色の淡い姿(画像中央)を捉えることに成功(人工衛星の光跡が彗星像に重ならなくて助かった)。
この日の彗星はおおぐま座の後ろ足の辺りに位置し、NGC3938銀河(上の写真で右下端に写っている渦巻銀河)の
すぐ傍に来てました。NGC3938の光度はWikipediaによると10.9等なんですけど、レモン彗星はそれよりも明らかに
暗く写っており、個人的に画像処理で使っているAstroArts社ステライメージ8の光度計測ツールを使って
画像処理前の原板画像から彗星の光度を見積もってみたら約13等と出てきました。あれ?急増光したって噂が
あったのに、あまり明るくないぞー。これはどういうことなんでしょうかねぇ・・・

そこで、アマチュアを含む世界中の観測者から集まる彗星の観測データを公開しているCOBSっていうサイトを
チェックしてみたら、レモン彗星の観測報告は意外と少ない上に観測光度がばらついていることに気付きました。
詳しく見ると眼視観測と写真(主にCCD)観測で光度報告値が乖離していて、中には眼視で8.9等っていう報告もあり、
どうやら一部の眼視観測者が明るく見積もっているような印象を持ちました。まさかカメラでは写り難くいのに
実視では見えやすいとか? 確かにヒトの目(暗所視)で感じやすいのは緑色の光(波長500nm台前半)とされていて、
彗星は正にその波長帯域に近い青緑色で発光しているので、さもありなんって感じがしないでもないですが、
カメラの撮像素子がその波長帯域に対して感度が低いとも思えず、4等級もの光度差(写真で約13等,眼視で約9等)が
生じるとは考え難いですねぇ。

最終的に肉眼で見えるようになるかどうかはアヤしい状況になり、もう少し様子を見ないといけない感じです。
次の新月期にあたる10月半ばには薄明開始時の地平高度も上がってきて観測条件が良好になるので、
その頃にまた狙ってみたいと思います。


今朝の富士山(2023/09/26)

2023-09-26 08:11:52 | 富士山

少し霞んでますが、雲の妨害無しに見えました。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:16.3℃  富士山:3.1℃ 

今日は彼岸明けの日です。1週間前の19日は八王子アメダスの最高気温が34℃で、翌20日も32℃まで上がりましたが、
21日から涼しくなって29℃以下の日が続いてます。記録的な猛暑となった今年の夏もようやく終わりって感じです。
暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものですねぇ。


今朝の富士山(2023/09/25)

2023-09-25 08:59:31 | 富士山

エッジオン銀河みたいな雲が山頂を覆い隠してました。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:15.3℃  富士山:2.2℃ 

今朝は昨日より冷え込んで、八王子アメダスでは今季最低となる15℃台の気温を記録しました。
日中の予想最高気温は27℃となっており、寒暖差の大きい一日となりそうです。
一方、富士山アメダスでは意外にも氷点下を記録しておらず、最低気温は2℃台でした。


今朝の富士山(2023/09/24)

2023-09-24 09:15:57 | 富士山

6日ぶりに朝撮りできました。

<今日のアメダス最低気温>
八王子:16.7℃  富士山:-1.9℃ 

秋分の日の昨日から急に気温が低下し、八王子アメダスの最低気温は2日連続で20℃未満となりました。
また、富士山アメダスでは昨夜20時に今季初の氷点下を記録。いよいよ初冠雪が近づいてきたように思います。
週間予報によると次の週末に天気が崩れそうなので、10月に入った途端に白い姿を拝めるかもしれません。
ちなみに平年の初冠雪は10月2日で、昨年はそれより2日早い9月30日でした。


木星画像をDerotation処理してみたら・・・

2023-09-23 19:56:30 | 惑星

19日に撮影した木星画像は上空の気流の安定度に助けられたようで、思いのほかイイ出来映えだったんですけど、
1分弱の動画1本のみからフレームスタッキングした画像だったんで、よく見るとノイズが若干目立ってました。
そこで、予備として連続的に撮影していた8本の動画を各々スタッキングし、得られた8画像をコンポジットして
S/N向上を狙ってみようと思い立ったんですが、全ての動画撮影に6分ちょっとかかったため、木星の自転により
模様が動いてしまい、最初と最後に取得した動画を元に作成した2画像をGIFアニメにするとこんな状況でした。

たった6分程度でもこんなに動いてしまうんですよねー。木星の自転の速さを再認識させられました。
で、約6分間分の8画像をそのままコンポジットすると・・・

目論見どおりノイズが減ってパッと見では問題なさそうな感じですが、実は結構ブレたイメージになっていて、
よく見ると大赤斑の中心にある暗部が横方向に伸びてしまっているなど、自転によるズレの影響が認められます。
このような自転の影響を防いでコンポジットできれば、ノイズ低減とブレ解消を両立したイメージが得られるって
ことになります。それを実現するのが"WinJUPOS"っていうフリーウェアに備わっている"Derotation"っていう処理
なんですが、随分前にソフトをDLしたものの、とっつき難くて操作がよく分からず、ずっと手付かず状態でした。
今回、割と良好な素材映像が得られたことと、有難いことにネット上で具体的な操作を示しているwebサイトが
あったんで、重い腰を上げてDerotation処理を行ってみました。その結果がコレです。


【木星 2023.9.19 01時台】
 タカハシμ-180+2.5倍バローレンズ+ADC+CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),UV/IRカットフィルター,
 合成F値=30,タカハシEM-200Temma2M赤道儀,取得動画の1500/3000フレームをAS!3にてスタック×8セット,
 WinJUPOSにてDerotation処理コンポジット,Registax6でwavelet処理

さらに明るさ・コントラスト調整した最終画像と先日の記事に貼った単独動画ベースの画像を上下に並べると・・・

やっぱりDerotation処理した上の画像の方が滑らかで且つ模様の細部がよく見えてます。
いやー、これは効果絶大ですねー。これからは手間を厭わず、この処理をしっかりやらないといけないなぁ。


そんなポイントをもらう権利とか無いんですけど・・・

2023-09-21 15:02:11 | きまぐれ日記

マイナポイント事務局と称するところから、こんなメールが来ていたのに気付きました。

先週から増えてるフィッシング詐欺メールでした。
発信元のアドレスは某大手書店のようでしたが、多分なりすましでしょう。
で、「保有ポイントを見る」のリンク先URLをチェックしたら "mynumbercard-point-soumu" っていうもっともらしい
文字列が使われてるものの、末尾が.comになっていて、事業運営は会社だったのかよ!ってツッコミたくなりました。
詐欺メールといえばショッピングサイトや銀行を騙るものばかりでしたが、
手を変え品を変え、いろいろと考えるもんだなぁーって感心してしまいます。
なお、文面については生成AIの普及が背景にあるのか、かなりマシになってきてる気がします。

ちなみに、個人的には胡散臭いマイナンバーカードなど作成してないんで、
ポイントを受け取る権利がそもそもありません。
総務省からメールが届くってこともまずあり得ませんが、もし本当に関係省庁からメールが来ても
官僚への猜疑心が強いんで完全無視します。


ポンス・ブルックス彗星の現況(2023/09/12)

2023-09-20 17:07:06 | ほうき星

来年の春に肉眼光度になると期待されているポンス・ブルックス彗星が7月20日頃に謎のアウトバーストを起こし、
ネコの頭みたいになった姿を7月に捉えましたが、その後どうなったか気になり、先週火曜日に再撮影してみました。


【ポンス・ブルックス彗星(12P)9/12】
 キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO3200,STARRY NIGHTフィルター,
 総露出時間32分(2分×16コマ,加算メトカーフコンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,等倍トリミング,静岡県東伊豆町にて

ほぼ中央の明るめの星のすぐ上に輪郭のボケた点状のイメージで写っているのが当該彗星です。
どうやらすっかり落ち着いてしまったらしく、バーストによる大きな広がりは認められなくなってました。
光度はバースト直後に11等台まで上昇したものの、現在は13等台に低下した模様です。
まだ火星より遠いところにいるので、これが本来の姿・明るさなんでしょう。

楽観的な予想では、年末年始の頃から小型双眼鏡で見えるようになり、来年の3月半ばには肉眼で存在が分かる
明るさに達するかもしれません。4月下旬には3等台後半の最大光度を記録する可能性がありますが、
見掛け上、太陽の近くに位置するため、観測は難しくなるとみられます。
71年周期の彗星ということで、個人的には最初で最後の観測機会となりますから、しっかり迎撃したいと考えてます。