Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 6/3夜明け前 月と火星が接近

今日の太陽(2020/04/30)

2020-04-30 16:51:05 | 太陽

昨日に続いて撮影した太陽面です。


EOS60Da+EF400mm F5.6L USM+ND100000太陽撮影用フィルター

今日は黒点が2つほど確認できました。中段の右寄りに並んでいるのが分かるでしょうか?
それにしても小さい・・・

ところで毎度しつこいですが、太陽撮影には失明の危険性や機材焼損のリスクがあります。
太陽撮影用の強力な減光フィルターを持っていない場合は、撮影はもちろんファインダーを覗くことや、
写野への太陽導入は絶対にやってはいけません。


スワン彗星(C/2020 F8)の近況

2020-04-30 00:46:40 | ほうき星

アトラス彗星に代わって期待が高まってきたスワン彗星の姿がこんな状況になってます。

Comet C/2020 F8 SWAN

光度は予報より明るく、5等台の報告も出てきてます。それにしてもイオンの尾が見事に伸びてますねぇ。
先端が写野からはみ出しているため長さの見積りが困難ですが、ステラナビゲータで背景の星を特定して
大雑把に計測したところでは、少なくとも2度程度は伸びているような感じ。
このままいくと、日本から見えるようになる来月中旬には2等台に達するかもしれません。
一方で、頭部の見掛け上の形がおむすび型になったような画像も出てきてるのが気になってます。
そのような形状変化は彗星核崩壊の兆候だったりするので、少し心配な状況にあります。
この先どうなるかは、"Heaven knows"ってところでしょうか。


今日の太陽(2020/04/29)

2020-04-29 15:10:01 | 太陽

久々に太陽面を撮影。


EOS60Da+EF400mm F5.6L USM+ND100000太陽撮影用フィルター

☆撮り遠征は当分控えなければならない状況で、家から撮れる天体の1つとして狙ってみたというわけです。
で、毎度の注意喚起ですが、デジカメを使って太陽を撮影する時は強力な減光フィルターが必要となります。

コンデジやミラーレスカメラでは、フィルター無しで太陽を写野に捉えると撮像素子が焼損する恐れがあります。
デジイチでは太陽撮影用のフィルターを装着しても、ファインダーを覗いて太陽を凝視するのはやめましょう。
知識が不十分な状況で安易に撮影することはもちろん、肉眼あるいは双眼鏡等の光学機器を使って観察すると、
取り返しの付かない事態になりかねませんので、避けるのが無難です。

さて、撮影した画像を見ると、太陽黒点が確認できず、のっぺらぼう状態です。
現在、太陽活動が低レベルな時期にあたっていると言われているのが頷けます。
その活動周期は11年程度とされており、2018~2019年に極小期を迎えたとみられていて、これから次第に活発化
していくはずですが、下記リンク先を参照すると、黒点数(黒点相対数)がゼロという日がまだまだ多い感じです。

宇宙天気予報センター 太陽黒点

ちなみに、太陽活動と経済活動がシンクロしているという説があり、今回のコロナショックも太陽活動の低調期
と関連付けられたりしてます。

『コロナショックは太陽の黒点と関係があるのか』

過去の○○ショックなどとも時期的に奇妙な一致を示していて、単なる偶然とは思えない面があります。
ならば4~5年後には景気回復するとの予想から、今がチャンスとばかりに株式投資などに走る人もいるようです。
ただ、太陽活動が数十年間に渡って低調だった時期もあり、もしも似たような不活性期が再来すれば、
景気悪化の期間が長引いたりするかもしれません。
とりあえず、これからも気が向いたら太陽を撮影していきましょうかね。


思わぬ伏兵? スワン彗星(C/2020 F8)

2020-04-24 17:50:21 | ほうき星

残念ながらアトラス彗星には期待できなくなりましたが、つい先日発見されたスワン彗星が明るくなりそうだ
という情報が先週あたりから出回り始めました。代役ということでもないんでしょうが、気になりますねぇ。
現在この彗星は南天の星座である「ちょうこくしつ座」に位置しており、日本からはほぼ観測不能な状況ですが、
光度は7等台に達している模様で、南半球では既に小型双眼鏡で見えるレベルになっていると思われます。
これから急速に北上してきますが、日本から観測可能になるのはゴールデンウイーク明け以降とみられます。
ただし、見えるとしても明け方の北東天の超低空で、姿を現したらすぐに空が白んできてしまうような状況で
観測条件はあまり良くありません。5/17の明け方3時過ぎにおけるシミュレーションはこんな感じ。


(AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション)

彗星の尾の実長を0.1AU(AUは「天文単位」で、1AUは太陽-地球間の平均距離)とした場合の見え方を示し、
東の方向が開けた東日本某所における地形シルエットを入れてあります。彗星の背景星座は「さんかく座」。
四角枠は135mm望遠レンズ+フルサイズデジカメの画角に相当します。彗星の光度は4等台の予想になりましたが、
彗星の振る舞いは何しろ水物なので、これより明るくなるかもしれないし、暗くなるかもしれません。
被写体としては、こんな風になってくれると嬉しいなぁ・・・


ブラッドフィールド彗星(C/2004 F4) ※2004年4月24日撮影

それよりも何よりも、5月上旬には新型コロナウイルス感染問題が収まってくれることを切に願ってます。