Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 6/3夜明け前 月と火星が接近

彗星の名前(2)

2009-02-28 10:50:24 | ほうき星

ルーリン彗星の観望好期も終盤が近づいてます。

こちら東京都西部(多摩地区)は今週ずーっと天気が不安定でした。

立春はとっくに過ぎているのに、昨日はこの冬一番の冷え込みで、

とうとう雪まで降ってくる始末。なんだかなぁー。

今日も微妙な天気ですが、今晩20時の彗星の位置を載せておきます↓

(Astroarts ステラナビゲータによる ※円は8×30双眼鏡の視野)

今晩の彗星の位置は、しし座の1等星レグルスから

少し右上に離れたところになります。

双眼鏡でまだレグルスと一緒に見えますので、探しやすいと思います。

天気分布予報を見ると、今夜も東北地方で晴れ間が広がりそうですネ。

さて、今回も彗星の名前についての薀蓄話の続編です。

前回、彗星名の「ルーリン」は天文台の名前に由来していると解説しました。

その天文台では太陽系内の未知の小惑星を探す観測(小惑星サーベイ

などと呼ばれる捜索活動)をしています。

なぜそのような捜索をしているかというと、小惑星の軌道は様々で、

中には地球軌道と交差、あるいは接近しているものもあり、それらが

もし地球にぶつかってディープインパクトな状況になったら大変なので、

衝突の危険性がある天体をなるべく早く見つけて、詳しく軌道を計算し、

対策を立てられるようにする(可能かどうかは"?"ですが)ためなんです。

そのような活動をしている天文台やプロの天体観測プロジェクトチームは

世界各地にあって、一番成果をあげているのは "LINEAR" という名前の

米国にあるプロジェクトかと思います(小惑星等の発見実績個数は、

なんと数十万の桁にのぼるんだとか・・・スゴっ!)。

2004年に明るくなった彗星で「リニア彗星」と「ニート彗星」

というのがありましたが、それぞれ "LINEAR" プロジェクト、

"NEAT" プロジェクトが発見した彗星です。どちらもNASAと関連があり、

LINEARは "LIncoln Near-Earth Asteroid Research" を

略した名称(訳すとリンカーン地球接近小惑星探査)です。

リンカーンの名は、このプロジェクトの運営に関わっている

マサチューセッツ工科大学付属研究所の名前に由来しています。

こういった小惑星捜索チームは彗星を発見することもあるわけで、

その場合、発見彗星にはプロジェクト名が付けられます。

(組織内の個人の名を推奨するプロジェクトもあります。)

枝分かれしたようなイオンテイルを見せたニート彗星
2004年5月14日撮影

それらのプロジェクトの実際の捜索活動はどういうものかというと、

まず、天文台に設置されている望遠鏡に高感度CCDカメラを取付け、

あるエリアを撮影しては望遠鏡を動かして隣のエリアを撮影する作業を

繰り返して、可能な限り夜空の隅々まで一晩中写真撮影していきます。

で、少し時間をおいて撮影した同じエリアの複数画像を比較する

などして、移動する新天体が写っていないかどうかをチェックし、

何か写っていれば、それを新天体として発見報告します。

(報告先は国際天文学連合の天文電報中央局で、米国にあります。)

人がチェックしきれないほど画像数が膨大になると、

画像照合をコンピュータにやらせたくなるのは自然の流れで、

最近では望遠鏡や撮影システムまで全てコンピュータ制御化し、

望遠鏡駆動~撮影~画像取得~画像比較~移動天体検出を全自動で

やってしまう「自動掃天システム」なるものが主流となっています。

そうなると最も発見に貢献するのは「人」ではなく「機械」という

ことになり、個人名を付けるのが妥当かどうか微妙になります。

プロジェクト名が付けられるのは、このような背景からのようです。

ルーリン彗星も同様に個人名ではなく、

発見の舞台となった天文台名が付けられました。

ただし、捜索用画像のチェックをしたのはコンピュータではなく、

中国の大学生だったとのことです。画像の撮影も別な人による

人手を介したものだったらしいです。

その人達の名前を彗星名にしても良かったのでは?と思うのですが、

プロジェクトチームの方針など、言わば「大人の事情」か何かで、

天文台の名前が採用されたんだと、個人的には勝手に推測してます。

ちなみに発見時の明るさは18.9等(どんだけ暗いんだよ!)で、

はじめは小惑星と認識されていたようです。

以上、長々とスミマセン。


彗星の名前(1)

2009-02-27 12:35:10 | ほうき星

ルーリン彗星、もうご覧になりましたでしょうか?

まだ見ていない方のために例によって

今晩20時における位置の目安を↓(下は部分拡大図)

(Astroarts ステラナビゲータによる ※円は8×30双眼鏡の視野)

今晩はしし座の1等星レグルスのすぐ下、

初心者でも探しやすいところに位置します。

小型双眼鏡ではレグルスと一緒に見ることができそうです。

ただ、レグルスは若干暗めの1等星なので、その近くで

少し低いところにいる土星と間違わないようにしましょう。

(土星の方が明るく見えるかも)

時間毎の天気分布予報を見ると、今夜は東北地方で晴れ間が

広がりそうですネ。

さて、今回は彗星の名前について薀蓄を傾けてみます。

彗星には発見者の名前がそのまま付くというのが普通です。

フルネームではなく苗字(family name)が使われ、

複数の発見者がいる場合は、連名(ただし3名まで)になります。

1997年春に明るく観測されたヘール・ボップ彗星を例に取ると

USA在住のアラン・ヘールさんとトーマス・ボップさんが

別々の場所でほぼ同時に発見したので、そういう名前になったのです。

2種類の尾がV字に分かれて見えたヘール・ボップ彗星

1997年3月30日撮影

ということは、ルーリン彗星は「ルーリン」さんが発見したので

そういう名前になったのかというと、そうではありません。

ルーさんとリンさんの二人が発見したわけでもありません。

実は天文台の名前が付いているのです。その天文台は台湾にあります。

漢字で書くと「鹿林天文台」となります。

「林」をリンと発音するのは日本と同じですが、

「鹿」はルーと発音するんですね。

英語の綴りは "Lulin" です。

なぜ天文台の名前が付いたのか?

それを書くととっても長~くなりそうなので、今回はここまで。


今夜のルーリン彗星はどこ?

2009-02-26 19:05:46 | ほうき星

ルーリン彗星の地球最接近日は過ぎましたが、観望好期はまだ続きます。

今晩20時における位置の目安はこちら↓(下は部分拡大図)

(Astroarts ステラナビゲータによる ※円は8×30双眼鏡の視野)

今晩はしし座の1等星レグルスと土星の中間点からややレグルス方向にいます。

彗星のすぐ隣に3.8等の星があって、それが見つかればしめたものです。

ただ、肉眼ではその3.8等星と区別がつかないかもしれません。

やはり双眼鏡は用意したいところですネ。

さて、日本では天気の悪い所が多くて、観測報告が集まってないようですが、

観測は世界中で行われていて、主にアマチュア観測者たちが情報交換する

インターナショナルな某メーリングリストには各国からの観測データが

続々と上がってきてます。

それによれば、25日にはまだ約5等の明るさを保っている模様で、

中には7×50の双眼鏡で長さ約2度の尾を見たという観測報告もありました。

満月の見かけの直径が約0.5度ですので、2度というと満月4個分に

相当する長さになりますね。結構立派な尾です。

まあ、かなり暗い空の下でないとそこまでは見えないと思いますが、

今後は彗星を斜め横から眺めることになるので、見かけ上は尾が長く

なっていく傾向にあります。ただし、淡くなるかもしれません。

それと、ダストテイルとイオンテイルがコマの東側(左側)に重なって

見えるようになるため、「串だんご」状態ではなくなりそうです。

それにしても、何とかならないもんですかねぇ、この天気。


彗星の尾の見え方

2009-02-25 20:01:22 | ほうき星

昨日はルーリン彗星の地球最接近日でしたが、天気の悪い所が多かったようで残念です。

今週は菜種梅雨がひと月早くやってきたような空模様で、

スッキリ晴れるのは日曜日以降になりそうとの予報。

んー、しばらくルーリンを拝めそうにありませんネ。

ということで、新たな写真ネタもないので、

小難しい話ですみませんが、彗星の尾についての続編です。

彗星の尾には主にイオンテイルとダストテイルの2種類があって、

前者は反太陽方向にまっすぐ伸びて、後者は少しカーブを描いて

伸びたりするということを前回述べました。

そのイメージを文字だけで表現するとこんな感じになります。

(かなり大雑把で正確さは?ですが・・・)

γ
 

ギリシャ文字のガンマ(小文字)が尾で、下の丸が頭部のコマです。

左側の曲がっている方がダストテイル、

右側の直線に近い方がイオンテイルに相当します。

実際には立体的であって、コマはほぼ球形、イオンテイルは細く、

ダストテイルは薄い面上に広がるため平たくなります。

(改行で尾とコマが繋がってないのはご容赦ください。)

上図の状態のものを右または左の正面から見たら、こうなります。


 

イオンテイルとダストテイルが重なって見えるわけです。

では、下側(コマ側から尾を見通す方向)から見たらどうなるか

というと・・・

という感じになるはずで、これがまさにルーリン彗星の尾の

見え方に相当します。

尾がどういう風に見えるかは、地球と太陽と彗星の位置関係で

大体決まります。現在のルーリン彗星は太陽と地球を結んで、

真っ直ぐ地球の外側に延長した付近に位置しています。

つまり下の図のような位置関係です。

   γ
    彗星
    
   ● 地球
  

◎ 太陽

このため尾がコマの両側に生えたかのように見え、

あたかもコマを串刺しにしたような姿になっているのです。

しかも、地球の公転軌道(太陽の周りを一周する軌道)面と

彗星の軌道面が僅か1.6度ほどしか違わず、

地球も彗星もほぼ同じ面内で動いているので、

長期間に渡って「串だんご」状態が続いています。

こんな見え方の彗星はとっても珍しいと思います。

もし3ヶ月早く彗星がやってきていたら、どうなっていたか?

おそらく地球の公転軌道近くにやってきた時には、

彗星は太陽を挟んで向こう側に位置し、

太陽光が邪魔で観測不能だったはずです。

それでも太陽と重ならない時期には見えたことでしょうが、

地球にはあまり接近しないため、もっと暗かったのではないかと

考えられます。尾もはっきり見えなかったかもしれません。

どうやら偶然が積み重なって、興味深い姿になっているようです。

しかも次に戻ってくるとしたら数万年後ということですから、

まさに一期一会ということになりますネ。

次の晴天夜が待ち遠しいなぁ・・・


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
Team.Zen [2009年2月25日 20:59]
こんばんは。
今、8時55分現在、信州・飯田では
夜空に星が見えてきました♪
今、ルーリン彗星を探しています。
週末まで、ダメかと思っていましたが・・・
ラッキーです!!
そちらの天気は・・・・?
fornax8 [2009年2月25日 22:35]
Team.Zenさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

気象衛星の画像を見ると、長野県南部から
静岡県西部にかけては晴れ間がありますね!
羨ましいです。

こちら東京都下はベタ曇りです。
もっとも晴れても彗星観望は難しいんですけど。

週末晴れたら、また遠征かなぁ。

彗星なる天体

2009-02-23 19:57:44 | ほうき星

土曜日の夜もルーリン彗星を撮りに再び東伊豆へ。

風は弱めでしたが、途中から雲が湧いてきてしまい、

あまり長くは撮影できずじまいで、ちょっと不完全燃焼でした。

収穫はこちら↓

[2月22日2時前 静岡県東伊豆町稲取にて撮影]
※キヤノンEOS Kiss Digital X + 口径18cm写真撮影用反射望遠鏡
 ISO1600 F2.8 総露出時間24分(3分×8コマ加算合成)

この日は風が弱かったので、望遠鏡にカメラを取付けた状態の

いわゆる直焦点撮影の機材で狙いました。

どアップになり過ぎて尾が収まりきれなくなってしまいましたが、

迫力はあると思います。

今日は彗星独特の姿・形について少し解説しておきます。

上の写真で中央やや右寄りの青緑色に広がっている部分は

彗星本体である「核」から放出された物質のうち、

主に蒸発しやすい成分が気化して薄い大気層となって広がったもので、

「コマ」と呼ばれています。

太陽系内には惑星以外にもたくさんの小天体が周回していますが、

そのうちでコマを持つものは「彗星」、持たないものは「小惑星」

として分類されたりします。

さて、彗星核は簡単に言うとスノーボールに泥や砂が混じった

ような「汚れた雪玉」と考えられているのですが、

「雪」に相当するものは水の氷だけでなく炭酸ガスが凍った

ドライアイスやその他の揮発性物質も含まれていて、

太陽に近づくと熱で炙られてそれらが蒸発してしまい、

気化した物質が「コマ」の素になります。

その一部は太陽が放つ光の放射圧や「太陽風」と呼ばれるプラズマ流に

押されて太陽とは反対の方向にまっすぐ棚引くようになり、

それがイオンの尾(イオンテイル)として観測されるようになります。

一方、「汚れ」に相当するものは主に岩石質の固体粒子で、

それ自体は太陽熱では蒸発したりはしないのですが、

「雪」の蒸発が盛んになるとその勢いで核から吹き飛ばされます。

それらも太陽光の放射圧と太陽風で押し流されますが、

粒子サイズは大小様々で、その重さにもバリエーションがあるため、

核から放出された際の速度や運動方向もまちまちになり、

少し幅を持ってカーブを描くように棚引いたりします。

これをダストの尾(ダストテイル)といいます。

ルーリン彗星にもイオンの尾とダストの尾が観測されています。

上の写真で、コマから左下へ伸びる明るい尾がダストテイル、

右上へ伸びる薄い尾がイオンテイルに相当します。

とりあえず、今日はここまで。

次回はルーリン彗星の尾の見え方の特異性について書いてみます。


最接近日は天気悪し?

2009-02-21 20:44:02 | ほうき星

昨夜はルーリン彗星の撮影に東伊豆まで行ってきました。

天気は概ね良かったものの、強風が吹き荒れていて大変でした。

収穫はこちら↓

[2月21日1時過ぎ 静岡県東伊豆町稲取にて撮影]
※キヤノンEOS Kiss Digital X + EF200mmF2.8LⅡUSM
 ISO1600 絞りF3.5 総露出時間36分(3分×12コマ加算合成)

街明かりの影響(光害といいます)が少ないところでは、

さすがに写りが違います。肉眼でも見ることができました。

双眼鏡では尾も確認できて、見事な姿を堪能しました。

さて、24日はルーリン彗星が地球に最接近する日ですが、

週間予報によると北海道以外は残念ながら天気が悪そうです。

最接近後も観望可能ですが、確実に暗くなっていきます。

ということで、早めに見ておいた方がいいかもしれません。

今晩の深夜23時における位置の目安はこちら↓(下は部分拡大図)

(Astroarts ステラナビゲータによる)


観望チャンス到来!

2009-02-20 19:10:34 | ほうき星

今週末は晴れる所が多そうなので、ルーリン彗星観望のチャンスです。

今晩の23時における位置の目安はこちら↓(下は部分拡大図)


(Astroarts ステラナビゲータによる)

おとめ座の1等星スピカからは離れてしまいましたので、

目印は2.7等星のポリマという星になりそうです。

拡大図中の円は例によって小型双眼鏡で大体見える範囲です。

すでにルーリン彗星を肉眼で見たという人もいたりしますが、

今のところは双眼鏡を使った方が確実でしょう。

さて、双眼鏡といってもピンからキリまであります。

天体観測用途では7×50(口径5cmで倍率7倍)の

双眼鏡がベストと一般的に言われてますが、結構重たいので、

少し小型の口径3~4cmぐらいのものがオススメです。

倍率はなんとなく高い方が良いと考えがちですが、

高倍率になると手ぶれの影響が大きくて見辛くなる上に、

視野が狭くなって目標物を捕らえるのが難しくなったりします。

そこで、この機に購入を検討される方にちょっとアドバイスを。

まず、高倍率をセールスポイントにしている機種は絶対に避け、

倍率は8倍前後、高くても10倍までのものを選びましょう。

ズーム式のものもダメで、お金をドブに捨てるようなもんです。

10倍超の機種でも手ぶれ補正機能付きの防振双眼鏡という

タイプならお勧めですが、高価なので一般的ではないですネ。


ちなみに当ブログの管理人は、ポロプリズム式の8×30と

18×50防振双眼鏡を愛用してます。

双眼鏡の機種選択についてもっと詳しく知りたいという方は、

「双眼鏡の選び方」をキーワードにして(そのまんまやん!)

ググってみるといいですヨ。


昨晩のルーリン彗星

2009-02-19 19:05:10 | ほうき星

2週間半ぶりに撮影できました。

[2月19日0時過ぎ 埼玉県飯能市下名栗にて撮影]
※キヤノンEOS Kiss Digital X + EF200mmF2.8ⅡUSM
 ISO400 絞りF4.5 総露出時間32分(2分×16コマ加算合成)

しばらく見ないうちに随分と明るく大きくなっていてビックリ。

口径5cmの双眼鏡では尾が微かに見えました。

残念ながら肉眼では存在を確認することができませんでしたが、

明るさは5.5等ぐらいになっているらしいので、

空の十分に暗いところだったら肉眼で見えたかもしれません。

週末晴れたら、遠出して観望・撮影をしたいところです。


ルーリン彗星 今夜はいつ見える?

2009-02-18 18:57:15 | ほうき星

旬な天体なので、しばらくはこの彗星ネタを続けます。

今晩の深夜0時におけるルーリン彗星の位置の目安はこちら↓(下は部分拡大図)


(Astroarts ステラナビゲータによる ※恒星の下の数字は光度です)

下の図中の円の直径は7度で、8×30の小型双眼鏡で

大体見える範囲(視野円といいます)に相当します。

今晩もおとめ座のスピカがやはり目印になり、

双眼鏡ではその上の4.4等星と彗星が一緒に見えるはずです。

彗星が地平線上に顔を出すのが21時台。

見やすくなるのはある程度昇ってきてからで、

今晩でしたら23時00分以降がお勧めです。

その後は空が白んでくるまでずーっと見えますが、

平日なので無理な夜更かしはやめておきましょう。

晴天に恵まれますように!


ルーリン彗星 ☆彡 接近中!

2009-02-17 20:12:21 | ほうき星

このところのサイエンス系ニュースで取り上げられているルーリン彗星が、いよいよ見頃を迎えます。

今月初めの姿はこちら↓

[2月2日未明 山梨県身延町にて撮影]

今週はおとめ座の中を西へ移動していきます。

今晩の深夜0時における位置の目安はこちら↓

(Astroarts ステラナビゲータ使用)

今夜はおとめ座の1等星スピカの少し上に見えるようです。

スピカは明るいので、良い目印になるでしょう。

彗星の明るさは約6等級ぐらいでしょうか。

都会で見るのは厳しそうですが、

市街地から少し離れた郊外だったら、

双眼鏡を使って観望できそうです。

とは言え、双眼鏡や望遠鏡を使っても

ボーっとしたイメージにしか見えず、

見て楽しめるかどうかはちょっと微妙ですが、

遠方よりはるばるやってきた太陽系の放浪者の姿を

一目でも見ておかれてはいかがでしょうか。

もしご質問等がありましたら、コメント欄までお気軽にどうぞ。

わかる範囲でお答えします。

実際に彗星を見られた方は感想などもお待ちしております。