Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 6/3夜明け前 月と火星が接近

久々に東伊豆町で☆撮り

2014-11-29 11:00:00 | 遠征日誌

新月となった11/22の晩に伊豆稲取で☆撮りしてきました。
ちょっと間が空いてしまいましたが、収穫は2点だけでした。
まずはしし座を運行中の暗めの彗星を撮ってみました↓

32p_2014.jpg
【コマス・ソラ彗星(32P)】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間24分(3分×8コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

1926年にスペインの天文学者ホセ・コマス・ソラ氏が発見した彗星で、
8.8年で太陽を周回する楕円軌道を持った短周期彗星です。
10月17日に太陽に最接近(といっても地球軌道の外側です)した後、
地球との距離が縮まってきています。
明るくなってきてはいるものの光度は14等ぐらいと、
大きめの天体望遠鏡を使っても眼視では確認困難なレベルです。
写真では尾が意外と長く伸びている姿が捉えられました。
観測好期は来年の春まで続きますが、光度は13等台止まりと予想されてますので、
一般の方々が楽しめるような彗星になることはないでしょう。

続いて狙ったのもマイナーな天体です↓

n2170_14.jpg
【NGC2170,2182,2183,2185付近】
 キヤノンEOS60Da+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,ISO1600,F2.8,
 総露出時間36分(3分×12コマ),中型赤道儀使用,トリミングあり

いっかくじゅう座の南西のはずれ、オリオン座との境界付近にある小さな散光星雲の群れです。
輝星の滲みと区別が付かないようなコンパクトな青白い星雲と
刷毛で掃いたような赤い星雲が確認できます。
これも暗いので、大きな望遠鏡をもってしても眼視ではほとんど見えないでしょう。
この辺り一帯には星間物質の分子雲が取り巻いているらしく、
画像全体が少しモヤっとした感じがありますが、画像処理技術が未熟なもので
それらがはっきり分かるようにあぶり出すことができてません。

さて、今日も夜には晴れてくる可能性があるので、また出撃しようかと考えています。
寒くなって甲信方面の山間部には行き難い季節になってきたため、
遠征先はまた同じ場所かな?


今日の太陽(2014/11/22)

2014-11-22 12:40:00 | 太陽

先月下旬に肉眼で楽に見えていた巨大黒点が太陽の自転で一周してきて再び見えてます↓

sun_20141122.jpg

 キヤノンEOS Kiss Digital X + 400mm超望遠レンズ(太陽撮影用減光フィルターND100000使用,擬似カラー処理)

先月より小さくなりましたが、視力1.0ぐらいの人なら肉眼で何とか確認できると思います。
毎度の注意喚起ですが、肉眼で見えるといっても、裸眼で太陽を見るのは厳禁です!
必ず日食グラスを使いましょう。