Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 6/3夜明け前 月と火星が接近

千葉市科学館プラネタリウム観賞

2023-09-08 23:45:01 | さいとしーいんぐ

ドイツのカールツァイス社が光学式プラネタリウム投影機を開発してから今年で100年になります。
日本では1937年に大阪市立電気科学館に設置されたカールツァイスⅡ型が国内初のプラネタリウムになるそうです。
個人的には中学生の頃に毎月のように見に行った渋谷東急文化会館の五島プラネタリウムがお気に入りでした。
ちなみにその投影機もカールツァイス社製で、モデルはⅣ型(初号機)、開館は1957年だったとのこと。
今は国産プラネタリウムが日本各地に設置されていて、星の投影だけでなくドーム全体をスクリーンにした
全天周映像システムが融合したハイブリッド式が主流になり、オリジナルのプラネタリウム番組まで製作される
時代になってます。
で、昨日(9/7)、千葉市内まで出掛けた際に、ふと思い付いて近くにある千葉市科学館のプラネタリウムを訪問し、
当日の最終上映回を観賞しました。
千葉市科学館がある建物の外観はこんなのです。

「きぼーる」という施設名のようです。アルファベットでは"Qiball"となってます。
その7階にプラネタリウムがあり、チケット売り場はこんな感じ。

大人料金は600円で、電子マネー払いにも対応してました。購入チケットはこんなシンプルなデザイン。

上映まで時間があったので、ロビー内をうろちょろ。左手側に科学館のショップがありました。

店内にはサイエンス玩具/グッズがテンコ盛り。恐竜のフィギュアなんかも奥に陳列されてます。

投影ドームの入口近くには過去に活躍していた旧型のプラネタリウム投影機の実物が展示されてます。

説明パネルはこちら。

その横にはオプションの星座絵投影機とその原板も展示されてましたよ。

五島プラネタリウムもそうでしたけど、昔はドーム内に投影されている星の並びに合わせて解説者が1つずつ
手動で位置調整して映し出していたんですよねー。現代のプラネタリウムは当然のように全自動になっていて、
全天球に見えている全ての星座絵を一瞬で映し出せます。今回の上映で実際にそれが確認できました。
で、上映10分前に入場が可能となった投影室内を入口から撮ってみたのがこちら。

真ん中にある球体がプラネタリウム投影機で、これは一球式ってヤツになります。
ちなみに投影室の外に展示してある旧型プラネタリウムは二球式ですが、やっぱりかさ張ってしまうんで
今はコンパクトな一球式が主流なんでしょうね。
ところで、上映されたのはこういうタイトルのプラネタリウム番組でした。

YouTubeにはそのプロモーション動画がありましたので貼っておきます。

上映時間は40分で、最初の10分くらいで今宵に見える星座などを実際に投影して解説者が生解説してくれて、
その後にプラネタリウム番組が流されたのでした。全天周映像は初めて見ましたが、物凄い迫力で驚きました。
100年前に初めてプラネタリウムを開発した人は、こんなレベルに発展するなんて想像できなかったでしょうね。


大遠征ミッション11(2020/03/29) エピローグ

2020-10-31 12:30:00 | さいとしーいんぐ

今回の旅の最終日となり、もう帰途に就くだけとなりました。
一週間以上にわたる八重山諸島めぐりも、あっという間に終了って感じ。
帰りの飛行機は、この日の石垣空港発で最初の便なので、朝食を済ませたらすぐにチェックアウトして、
どこにも寄らずにタクシーで空港へ直行です。
来る時に乗ったのはジンベエジェットでしたが、帰りはどうだったかというと・・・

何と復路もジンベエジェットなのでした。決して狙ったわけではなくて、全くの偶然です。
席に着いて外を眺めると、ジンベエデザインのトーイングトラクターを発見。         

何故かジンベエづいてますね。
で、ほぼ定刻に石垣空港を離陸して、

こんな景色が広がる地へアプローチ。

着陸した空港では、さくらジンベエジェットが見られました。

ちなみにジンベエジェットとさくらジンベエジェットは各1機だけらしい。コレって運がイイんでしょうネ。
さて、到着したのはどこかと言うと・・・

那覇空港なのでした。これから沖縄本島の観光・・・ではなくて、単なる乗り継ぎで降り立っただけです。
実は帰りの直行便は予約が取れず、しかも乗り継ぎ時間が2時間以上もあって、暇つぶしに苦慮しました。
空港内をうろついたり、      

外の景色を眺めたり、    

軽い昼食を早めに済ませたりして、

出発便を待っていたところ、TVでこんなニュースが流れました。

マジか? ウィンドブレーカーしか持ってきてないし、こりゃヤベェかも・・・
最後に立ちはだかる試練(?)に不安を抱えながら、羽田行きの便に搭乗し、

ほぼ定刻に離陸・・・     

空の上はもうずーっと雲大杉!って帰りもかよ!

で、約2時間で到着。    

羽田からはガクブル状態で電車を乗り継いで帰宅。で、ベランダから見た積雪状態がこちら。

帰ってくる日まで山あり谷ありって感じの旅でした。

最後に、今回の旅における数々のミッションの遂行結果をまとめておきます。

No.  内容(記事リンク)       成否  備考
1  南十字星の観望・撮影      △  十字架の一番下の星が捉えられず・・・
2  日本最西端の地に行く      〇  本当の最西端「トゥイシ」は見ただけ(上陸不能でしょうけど)
3  日本最南端の地に行く      〇  本当の最南端は東京都にあります(一般人は行けませんけど)
4  石垣島の全ダムカード入手    ◎  完遂!
5  二千円札を手に入れる      〇  できればピン札が欲しかったなぁ・・・
6  ハテルマブルーの海を眺める   ◎  震えるほど感動しました
7  西表島で満天の星を拝む     △  雲が多めでイマイチ・・・

10泊11日に及ぶフル観光旅行は個人的に初めてのことで、滅多にできない長旅でした。


大遠征ミッション10(2020/03/28)

2020-10-18 15:58:56 | さいとしーいんぐ

予期せぬ出来事により、与那国島で3日目を迎えることになった日の話です。

朝起きて宿泊部屋の窓から外を見ると弱いながらまだ雨が降ってました。
完全に乾き切ってない服に着替えて食堂に向かい、朝食をいただきます。
急な宿泊だったのに食事の用意があるとは、とてもありがたいなぁ。感謝、感謝。
食事後はすぐに荷物をまとめてチェックアウト。その際、ホテルの人にフェリーのことを尋ねたところ、
乗船したことはあるが、その日がたまたま時化てたのか結構揺れが酷く、一度で懲りたって話してました。
フェリー名をキーワードにしてネットで調べると、検索予測ワードに妙なニックネームが出てくるし・・・
こりゃ朝食抜きがよかったかな? なんて思ってるところに前日に予約していたタクシーがホテル前に到着。
告げた行き先はもちろん久部良港のフェリー乗り場ですが、念のため途中にある与那国空港に立寄ってもらい
最後の悪あがきで空路の状況を確認します。しかーし、予想通り午後イチの便まで満席なのでした。
最終便は空席がありそうでしたが、石垣空港着が19時過ぎになるんで、到着はフェリーの方が断然早いです。
これでもう完全に迷いはなくなりました。待ってもらっていたタクシーに再び乗ってフェリー乗り場にGo!
雨はあがってくれて、島脱出の緊急ミッション遂行で頼みの綱となる船を前方側から改めて撮りました。

すぐ傍には人が並んでるところが・・・

そこが乗船券発券所なのでした。で、何の問題もなくチケットをGet!

まだ出航まで1時間ほどありましたが早速乗り込み、一番高いデッキに上がって眺めを確認。
発券事務所を見下ろすとこんな感じ。

建物だと5階くらいの高さですかね。
一昨日行った西崎の灯台もよく見えましたよー。

次に船内を見て回ります。まずは前方の椅子席がこちら。

自分はこの真ん中の列の席に陣取りました。座り心地はなかなかGoodでした。

こちらはカーペット敷きの「和室」。雑魚寝スペースって感じ?

後方寄りにはベンチ席があります。

ここは自販機のあるロビーみたいなところ。

売店とかはないんですが、レジ袋っぽいのがたくさんあります。

これはいわゆるエチケット袋なのでした。やはりそういう需要が結構あるってことでしょう。

船内図もありました。     

茶色いエリアは「洋室」って表記されてますが、2段ベッドになっていてゆっくり寝て過ごせる模様。
人気があるようで、全部埋まってました。利用するのに追加料金とかは不要らしく、早い者勝ちって感じ。

トイレ内にはこんな設備があります。                      

これを使わずに済むといいんですが・・・

こちらは船首です。                               

ここで港から外洋に出るところを動画撮影しました。ご覧になる方は風切り音が大きいのでご注意ください。

左に見える西崎の岸壁が視界から外れた途端に大波に晒され、どんぶらこっこ状態になります。
動画ではカメラの手ブレ補正が効いているので本来の揺れは捉えられておらず、実際の揺れはもの凄くて、
前後左右と上下動にあおりまで加わり、手すりにつかまってないとまず立っていられない状況でした。
これは波照間島や西表島へ渡った際に利用した高速船とは揺れのレベルが段違いです。ヤバイっす。

で、何とか天辺のデッキに上がって与那国島とのお別れショットを撮影。

最高峰の宇良部岳、東崎の絶壁付近が撮れました。天気が良かったらもっと映えたんでしょうけど・・・

で、出航から約1時間後、ロビーにあるモニター表示によると、まだこんなところを航行中でした。

その後も船の揺れは相変わらずで、三半規管が極度に刺激され続けたせいで、さすがに船酔いし始めました。
窓の傍に行って遠くを眺め、深呼吸をして耐え凌いでましたが、とうとう限界が近づき、
トイレに行ったものの、例の設備は先客がいたため個室に駆け込んで2度ほどリバース。
その間も揺れは続き、しばらく出られなくなりました。大きい船の上下動には完敗です。
ところが15分ほどすると急に揺れが収まってきて、船酔いも解消に向かいます。
助かったーって思ってロビーへ行き、船の現在位置を確認すると・・・

西表島の近くまで来てました。その姿を外に出て撮影。

さらに約1時間で、ここまで来ました。

見えてきた石垣島を撮影。

で、ほぼ定刻の14時過ぎに石垣港到着。ふぅー・・・

フェリーの着岸場所は離島ターミナルから結構離れたところなのでした。

市街からも少し遠いですが、とりあえず徒歩でホテルへ行ってチェックイン。
預けていた荷物を受け取り、部屋に入って即行でシャワーを浴び、リフレッシュしました。

その後、有名なユーグレナモールへ行って、おみやげを購入。

こういう定番のものとか、

こんなのとか、                                

複数の人に申し訳程度で配るのによさげなこんなのも購入。

自分用にはコレ。名前にヤラレました。                         

そして、強烈なオーラを放つパッケージのお菓子を発見。

3箱ほど買いました。あの北海道銘菓のパロディ商品であることは明白ですが、中身がとっても気になって
部屋に戻ってから1箱開けちゃいました。ラングドシャーは真っ黒、はさんでいる紅芋クリームは紫色!

中身にもインパクトがありましたが、結構これがウマイんですよ。調べたらまだ新しい商品みたい。

さて、この日の夕食はコンビニ弁当で済ませましたが、近くのお店でデザートとしてコレを購入。

一時期すごく話題になった記憶があり、気になるスイーツだったんで食べてみました。
名称のとおり味が濃くて、なかなかのおいしさです。評判になったのが頷けました。

そして今回の旅の最終夜が過ぎゆくのでありました。
(次は帰還へ)


大遠征ミッション9・後編(2020/03/27)

2020-10-12 22:55:18 | さいとしーいんぐ

前回からの続きです。

立神岩を間近に見られるポイントをあとにし、周遊道路を西南西へさらに進むと、
海岸線から道が逸れるとともに上り坂になって海抜が高くなっていきます。
すると道端にこんな案内板が立ってるのを見つけました。

人面岩? 何それ?って好奇心を掻き立てられ、海側に延びる鬱蒼とした細い道に徒歩で入ります。

まるで獣道ですねぇ。少し歩いたところで、こんな蝶を見掛けました。

あとで調べると、リュウキュウヒメジャノメっていう蝶らしいことが分かりました。
マダラチョウも飛んでたんですけど、なかなか止まってくれなくて撮影できず・・・

で、ゆっくりと5~6分ほど歩くと分かれ道が・・・

とりあえず道幅が広い左(東)の方に進むと、前方に展望台らしき建造物が見えてきます。

そこからの眺望はなかなかの絶景でした。

右方向に立神岩を望むことができ、ここから見る姿はモアイ像っぽい感じです。
でも、ここが人面岩展望台なのかなぁ? 人面岩っつーのがどこに見えるのやら、全く分かりません。
ガイドマップなどで調べてみると、どうもこの展望台から見えるものではないみたいです。
その詳細な位置を確認すると西の方にあり、どうやらさっきの分かれ道を右に行った先にあるらしい。
道端に立ってる画像付き案内板に思いっ切り騙されました。「人面岩近くの展望台」に過ぎないじゃん!
仕方なく分かれ道まで戻って反対方向へ進むと、道がさらに狭くて暗くなっていくのでした。

こんなとこ歩くの? マジで~?って感じの道が続きます。怖い野生動物とか出てきたりしないだろうか?
どこまで行けば辿り着けるのか不安になりながら、分岐点から歩くこと10分弱で左側に妙な杭を発見。

そこにビーサンがくくり付けてあり、これが手作り感たっぷりながら滅茶苦茶親切な案内板なのでしたぁ。

その指し示す方向に草を掻き分けるようにして進むと、目的のでっかい岩が鎮座しているのでありました。

片目を細めたようなご尊顔ですね。でも、獣道を15分弱かけて来た甲斐があったのか微妙な感じ。
まぁ、土産話の一つにはなるかなぁ? うなだれ気味で、来た道を戻るのでした。

さて、周遊道路に戻ったところで西に向かい、ほぼ下りの坂道を2~3kmほど行くと比川集落に入ります。
細い道が入り組んでる感じでちょっと迷いましたが、次の目的地であるココに辿り着きました。

「Dr.コトー診療所」です。十数年前に放映されたTVドラマで使われたオープンセットが残ってるんです。
個人的に同ドラマは見てなかったもので、ストーリーとかも含めて詳細などはよく知らないんですけど、
与那国島がロケ地になってたらしく、ドラマに出てくる「志木那島診療所」という架空の島名を冠した
診療施設がココなんだそう。同ドラマのファンにとっては一度は訪れてみたい巡礼地になってるらしく、
島の観光資源の1つって感じかもしれません。ちなみに、建物の中に入るには料金がかかるみたいです。

特に思い入れがあるわけでもないんで、外から見るだけに止めました。
で、すぐ横には綺麗な砂浜が広がってます。

比川浜というビーチでした。ここもドラマで何度となく出てきたらしいです。そりゃ目の前ですからね。
晴れてたら、さぞかし美しい光景が楽しめたんだろうなぁ。ここも前日に来れば良かったかも?
そんな残念な空が、ここでとうとう泣き出してしまいました。それもかなりのドシャ降りです。
時刻はお昼を随分と過ぎていたこともあり、近くの比川共同売店に駆け込んで菓子パンなどを購入し、
それを食べながらしばし休憩。結構長居し、小止みになってくれたところで、再び移動開始。
南の海岸線に沿った道を行くつもりが、間違えて内陸側の道を選んでしまい、景色を楽しめないまま
前日に訪れた久部良港に辿り着きました。これで2日かけて島を概ね一巡りしたことになります。
で、ナーマ浜のある方を見ると、昨日は見掛けなかった大きな船が着岸しているのが見えました。
何かなーって思って近くに行ってみると、石垣島との間を運航するフェリーなのでした。

調べたら週に2便だけ往復していて、所要時間は片道4時間ほどと飛行機の8倍程度かかるようです。
料金は空路の約1/3と安いですが、所要時間を考えると使えねーヤツだなぁ(と、この時は思いました)。

ところで、この久部良集落には日本最西端の信号機があるんですヨ。

交通量は少なく、不要な気もしますが、島で生まれ育った子供達の教育用として設置されてるんだとか。

で、この日の最後に訪れた観光スポットはココでした。

悲しい言い伝えのある岩場のようです。身重の体では飛び越え難い割れ目だったんでしょうかね?
ここも晴れていれば綺麗な海が望めたんでしょうけど、ちょっと殺風景な印象でした。

時刻は16時半を過ぎ、石垣島への帰り支度をしようと思って祖納集落へ戻り、移動手段となった足を返却。
その店舗の方に空港まで送ってもらいました。
雨は降っておらず、空は少し明るさを取り戻してましたが、雲の流れは速い感じ。
で、今日の空路の運航状況を確認すると、こうなってました。

午前中は全便が飛んだようですが、午後イチの便は悪天候だったせいか欠航になってました。
確かにその頃は豪雨だったんで、さもありなんって思いましたが、自分の搭乗する最終便は大丈夫なのか?
その不安が的中してしまい、天候調査中で出発が遅れる可能性もあるとのアナウンスがあって、
ギリギリまで待たされた挙句、結局のところ欠航となってしまいます。これには困りました。
仕方なく明日の便のキャンセル待ち整理券をとりあえず貰ったものの順番は41番目。
午後イチの便も欠航したんで致し方ないか。問題は1便あたり何人分のキャンセル待ちが捌けるかです。
使用機の座席数は僅か50席なので、朝一番の便への搭乗はまず無理と予想され、2便目も危うい感じで、
最終便にも乗れるかどうか微妙。いやー、ここで島脱出の緊急ミッションが課せられるとはねぇ・・・
あと、今夜の宿はどうするのかも大問題ですが、お世話になったホテルに電話をしてもう一泊できないか
交渉したら、割とすんなり部屋を押さえられました。当然、この日に宿泊予定だった石垣島のホテルは
キャンセルするしかないんで、そちらにも電話を入れます。ドタキャンなんで返金は一切無し。トホホ・・・
さらに、プランを組んでくれた旅行代理店にも連絡を入れて諸事情を伝えたら、とりあえず当該航空便の
欠航証明書をを貰っておいてくれと指示されたんで、受付カウンターに行って入手しました。

それと、翌日の3つの便に乗れそうにないなら、船で石垣島に戻る手段もあるよ♪っていう情報をGet。
その船というのは、何と2時間ほど前に久部良港にて興味本位で見たフェリーなのでした。
しかも停泊していた船は週2便しかない石垣島行きの1便として、幸運にも翌朝に出航するとのこと。
事前の乗船予約などは不要で、乗れる人数は航空便とは比べ物にならないほど多いんで、出航の1時間前に
船が停泊しているところの傍にある事務所に行けば乗船券が買える筈っていうことも教えてもらいました。
ということで、明日確実に石垣島に戻るのなら、この手段しか無さそう。もうフェリー様様ーって感じ。

そうこうしているうちに、空港の外では雷が鳴り響き、大雨になってました。
で、ホテルにはタクシーで行こうと思って電話で配車を依頼したら、何と今日は営業を終了したとのこと。
マジか? 参考までに島内のタクシー事情を尋ねると、台数は片手ほどしかなく、ドライバーも少ないんで
配車に時間を要することもあるとの話でした。となると明朝に久部良港のフェリー乗り場まで行くなら、
事前予約をしておいた方が良さそうと思い、咄嗟の判断でお願いしたら快諾してもらえました。
その間にも雨は激しさを増し、傘をさして2km以上先の集落まで歩くのはさすがに厳しい状況になり、
他の交通手段が無いものか探してみると、無料の生活路線バスがまだ運行時間内であることが判明。
スマホでネット検索すると空港バス停に約15分後に来る予定で、それが何と空港に寄る最終便なのでした。
運がイイのかワルイのか、よく分からない状況の中、ほぼ定刻にやって来たバスを利用しましたが、
祖納集落に最短距離で行ってはくれず、反時計回りに空港→久部良→比川→祖納とかなり大回りしたため
30分以上もかかりました。まぁ、経路が決まってるんで仕方ないです。それでもありがたかったなぁ。
降りたバス停からホテルまでは200mもない距離でしたが、ズボンが見る見るうちにびしょ濡れになりました。
夕食をどうしようかと思いましたが、すぐ近くの商店が開いてたんで適当に購入して済ませることに。
で、その買い物をした際に、お釣りでコレを貰いました。

実は今回の旅における5番目に重要なミッションが、この二千円札をGetすることだったんですが、
思いがけないところで実現したのでした。沖縄県ではまだ流通してるって聞いてはいましたが、
最西端の島で入手することになるとは想定外でした。ホントはツイてるのかも?

で、ホテルにチェックインし、すぐに天気情報サイトで1時間ほど前の雨雲の状況をチェックしたら・・・

与那国島付近は真っ赤っ赤! そりゃあ欠航になるわなーって感じ。石垣島は大丈夫そうでしたけどね。
その後のニュースサイトには、1時間に100mmという猛烈な雨が降ったとの一報が・・・

確かに大きい雨粒が部屋の窓を叩くような音が響いてるんで、台風並みの集中豪雨と思われます。
明日になれば天候が回復してくれるのかな?
(翌日につづく)


大遠征ミッション9・前編(2020/03/27)

2020-10-10 21:15:00 | さいとしーいんぐ

与那国島滞在2日目の話です。
当初の計画では、この日は朝から半潜水艇に乗って有名な海底地形(海底遺跡)を見るつもりだったんですが、
参加希望者が集まらなかったため残念ながら催行されずじまい。
となると、時間を持て余すことになりそうでしたが、調べたら島内の観光スポットはまだまだあるんで、
島を周遊する道路を時計回りに一周し、いろいろと見て廻ることにしました。

8時頃に一泊だけお世話になったホテルをチェックアウトし、滞在初日の最後に訪れた東崎の方へ向かいます。
すると、前日の帰りがけに撮った風力発電施設の近くに、こんなのがありました。

すぐ横にある説明板によると・・・

どうやら江戸時代にあたる時期に作られた番屋らしいです。
確かに全方位に渡って見晴らしがよく、西方向には前日に行ったティンダバナの全景が見えます。

視線を左に向けると、島の最高峰である宇良部岳とそれに連なる山の稜線がしっかり見えます。

さらに左には太平洋(フィリピン海?)の水平線まで望むことができました。

ココで魚眼レンズを使ってふたご座流星群とかを一晩中狙ったら、凄まじい数の流れ星を捉えられそうな感じ。
それにしても段丘地形があちこちに見られますねぇ。道理で海沿いは断崖絶壁ばっかりなわけだ。
地球物理学的に興味深い島かもしれませんね。

そこから数百メートル東に行くと東崎へ向かう道の分岐点に至りますが、
そこの路面の一部にこんな細工があります。

この連続した溝みたいなのはテキサスゲートって言うんだそうです。
ゲートっていう言葉の響きにはマッチしない見た目ですが、偶蹄目の動物はこういう隙間に蹄が嵌るのを嫌う
習性があって、この溝を通ることができないんだとか。つまり、東崎にたくさん放牧されている与那国馬を
この先へ出さないようにするためのゲート代わりの仕掛けなんだって。雑学ネタを一つ仕入れられました。

さて、ここから道は南西へと鋭角に折れ、こんな風景のところを移動することになります。

で、1kmほど進むと正面に東屋が見えてきます。その傍にはこんな石碑が立っているのでした。

1993年放映の琉球王国を描いた大河ドラマでロケ地になったことを記念して造られたようです。
奥に向かうと、こんもりとした場所が右手にあって、その手前に説明板があります。

サンニヌダイっていう景勝地だそうです。右奥に好展望地があるようですが、立入りできませんでした。
その間には、こんな景色が見られます。

荒波に浸食された地形なんでしょうね。この島にはこういう所が本当に多いです。
一方、左手奥にある展望場所からは、こんなのが見えます。

軍艦岩というんだそうです。軍艦って言うよりは、海面に浮上してきた潜水艦みたいな感じに見えますネ。
朝だと逆光状態になってしまうんで、遅めの時間帯に訪れた方が良かったかもしれません。

さて、周遊道路の本線に戻り、数百メートル進むと、左手にまた見晴らしの良さそうな展望台が現れます。
そこからの見ものがコレです。

立神岩っていう奇岩です。与那国島のシンボルとされ、ここから見る姿は太くて硬くて御立派って感じ!?

右に見える海岸線には断崖絶壁がずーっと先まで続いてます。

その反対側にあたる北東の方角の眺めも素晴らしいんです。
ここにも与那国馬がいて、その先には東崎の草原と灯台が見えるのでした。なんだか日本じゃないみたい。
でもねー、もっと天気が良かったらなぁ。ちなみに海上にはこんな雨柱が見えてました。

好天だった前日に来るべきだったと少し後悔。
で、立神岩については、もっと間近に眺められる場所が周遊道路沿いにあり、そこからの眺めがこちら。

近いんで、細部までよーく見えます。てっぺん付近をクローズアップすると・・・

見事なミルフィーユ状態です。植物がこんなところで繁茂してることに驚きました。
(つづく)


大遠征ミッション8・後編(2020/03/26)

2020-09-29 23:11:10 | さいとしーいんぐ

与那国島に渡った日の最後の話です。

アヤミハビル館を出た後、島の東端に向かいました。
ちょっと道に迷ったりしたため15分ほどかかって目的地の入口に到着。

中央に灯台が見えてますが、近くにあった説明板によると、その辺りが島の東端になります。

東崎と書いて「あがりざき」と読みます。太陽が上がってくる方角なので、東=あがりとなったとか。
最西端にあたる西崎(いりざき)と比べると、有難みに欠けるんですけど、なかなかの絶景ポイントなんですヨ。
東埼灯台の手前には、こんな草原が広がっていて、何やら茶色い動物がいっぱいいます。

それは、この四足動物なのでした。

与那国馬っていう、小型のお馬さんでした。柵とかは見あたらず、完全なる放し飼い状態みたい。
少しずつ近づいていきます。

すぐ傍までいっても、我関せずって感じで、ずーっと草を食べ続けてます。
となると、こんな落し物もあちらこちらに沢山あるわけで・・・

足の踏み場が無いようなところも結構ありました。でも、景色は本当に綺麗です。

某スポーツ用品メーカーのCMで、かつて出てきた「ブルーは空から、グリーンは大地からもらった」なんていう
キャッチフレーズを思い出しました(古っ!)。

で、その緑の大地の先には東シナ海の水平線と接する海岸線が続いてました。

波打ち際をクローズアップすると、砂浜ではなくて岩場なのでした。

下まで道が延びていて、駐車場もあるようです。

右手にある灯台方向に歩いていくと、石垣みたいなのが続いており、

灯台の近くは断崖絶壁だったりします。

風が強かったんですが、がんばって足を踏ん張り、手を思いっ切り伸ばして岸壁の下を撮影してみました。

ウォー、おっかなくてガクブル~。良い子はマネしない方が無難です。

端の方をひと回りして、南側から再び灯台を日の丸構図で狙うと、こんな感じ。

で、広々としたこの草原の南端側には展望台もあるんですけど、老朽化のせいで立入禁止状態でした。
日本じゃないみたいな景色を満喫したところで、時刻は16時半になってました。
そろそろ集落に戻り、ホテルにチェックインしようと思って、西へ向かいます。

その途中にも与那国馬が・・・

道沿いには白い個体を発見。

近くには大きな風力発電施設が聳え立ってたりします。

その風車の付け根付近には牛が何頭かいて、とっても長閑な雰囲気なのでした。

で、一泊だけお世話になるホテルにチェックインし、館内の壁を見るとこんな写真が貼られてました。

島の南側の海底に存在する地形の写真なのでした。自然の造形であるとの説と、古代遺跡であるとの説があり、
論争になったりしてますが、個人的には人工的な構造物に見えるんで、遺跡説を支持したくなりますねぇ。
その方がロマンがあるし・・・
実は、この海底地形を半潜水艇で見学するツアーがあって、事前にメールで申し込んでいたんですけどね、
希望日(翌日の3/27)は最低催行人数に達しなかったってことで、おじゃんになりました。んー、残念無念!

そして、部屋に荷物を置いて、夕食ができそうなお食事処を探しに港の方へ向かいます。
Googleマップで調べたら、すぐ近くに「創作Kitchen 風土」っていうお店があるのが分かったんですけど、
行ってみたら準備中とのことで、仕方なく港の近辺を散策しながら時間を潰します。
で、防波堤へ向かう橋の上から、こんな写真を撮ったりしました。

昼過ぎに行ったティンダバナの岩山が奥に、ナンタ浜っていうビーチが手前に写ってます。
この砂浜でも美しい色の海が楽しめるらしいんですけど、夕刻だったせいかイマイチって感じでした。

適当に暇つぶしした後、再びお店に戻ると、さっきは無かった幟が出てました。

この日は宴会の予定が入ってるとのことで、人が大挙して来る前にすぐに注文しました。
で、いただいたのは、この2品と生ビール1杯でした。

ソーメンチャンプルーの味付けは絶妙でしたよ。ラフテーも柔らかくて、これがまた美味!
風土さんのFoodはいずれもおいしゅうございました(なーんてネ、ベタだなぁ・・・)。

ということで、与那国島の滞在初日は、これにて終了。

(翌日につづく)


大遠征ミッション8・中編(2020/03/26)

2020-09-27 14:10:54 | さいとしーいんぐ

与那国島に渡った日の続きです。

日本国最西端之地の碑を拝むことができ、この島での主目的は達成できました。
で、時間は昼過ぎとなり、空港のレストランで昼食を取ろうと思って行ってみたものの、
新型コロナの影響で、なんと休業中でした。仕方なく売店で腹の足しになりそうなサーターアンダギーを購入。
与那国特産の長命草が入っていて、中がほんのり緑色でした(撮るの忘れたー)。
こんな飴も買いましたヨ。

これも長命草入り。青臭さとかはなく、普通のミント味系のど飴でした。
草の名称のご利益があれば寿命が少し延びるでしょうか。

さて、次に目指したのは、こんなでっかい岩がむき出しになってるティンダバナっていう観光名所。

南側の少し離れた所から見るとこんな感じ。

群馬ー長野県境にある荒船山を思い浮かべましたけど、そんなに高くはなく、標高は100m程度のようです。
岩山の中腹に遊歩道があり、その端っこからの眺望が素晴らしいということで、確認しに行くことに。
その入口に行ってみると、こんな説明石碑がありました。

ティンダハナタとも呼ばれるみたいです。
木が結構あって少し薄暗い小道を歩いていくと、

また石碑がありました。

説明にある岩屋っていうのがコレみたいです。

明るめに写しましたが、洞穴なんで中はかなり暗いです。
さらに先へ進むと小さな祠がありました(通り過ぎた所から撮影)。

その先にベンチのようなものが・・・

ここで視界が大きく広がります。その眺望がこちら。

祖納港と手前のナンタ浜、集落から島南東方向の小高い丘までを一望できる好展望地なのでした。
遊歩道はまだ奥に続いていて、湧水が出ているところがあったり、

岩が抉られたようなところに詩碑があったりします。

その先は落石(?)で通り難い箇所があり、

こんな狭いところを抜けると、

ほぼ終点となります。そこからでの眺望もまずまずですが、視界の広さはイマイチでした。

そこで引き返し、歩いてきた道を広角で撮るとこんな状況なのでした。

オーバーハングした箇所が結構続くんですよねー。崩れてきたら大変なことになりそう。

戻る途中で見たことのない蝶が舞ってるところがありました。これはマダラチョウの仲間でしょうか?

撮影しながらゆっくり歩いたんで、30分弱くらいでの往復となりました。

次の目的地に行くため祖納集落に一旦戻り、南東方向の山の方に向かっていって着いたのがココ。

アヤミハビル館っていう施設です。

主にこの昆虫をfeatureしてます。

この蛾の方言での呼び名が「アヤミハビル」なのでした。
世界最大級の蛾とされてます。雄の標本の前に500円玉を置いて撮ったのがこちら。

自分の手のひらくらいの大きさがありそうです。

同じ仲間の蛾は他国にもいるようで、東南アジア産との比較標本も展示されてました。

これは蛹の標本かな?

何と!本物の蛹もありましたぁ。

羽化する時期はもうすぐとのことでした。成虫の実物を見るにはちょっと早かったようで。

さらに、幼虫の成長過程を示した説明入り写真や

プラ製の実物大(?)レプリカも展示されてました。

山中でこんなのに遭遇したらちょっと怖いかも。

その一方、キレイな蝶の標本もありました。

これを見て、ティンダバナの遊歩道で撮った蝶はリュウキュウアサギマダラだったことが分かりました。

あと、島の名前を冠した「ヨナグニマルバネクワガタ」の写真とか

固有種の蛇「ヨナグニシュウダ」が脱皮して残った抜け殻とか

様々な展示物の他、与那国町の資料ビデオ上映などを見させてもらい、小一時間ほど過ごしました。

(島内巡りはまだつづく)


大遠征ミッション8・前編(2020/03/26)

2020-09-26 12:11:56 | さいとしーいんぐ

前日にチェックインしたホテルの宿泊階は5Fでベランダがあり、そこからの眺望が割とイイ部屋でした。

しかも正面がほぼ真南で、視界は概ね良好。晴れたら念願の南十字星が見えるかも?
しかーし、問題は街の中心地なんで、低空の星々が光害にかき消されないものか気になるところです。
そして日付が変わる頃、ベランダに出てみると雲の切れ間から星がちらほら見えてたんで、
急いでコンデジ+三脚をセットアップし、ダメ元でサザンクロス・チャレンジを敢行。
雲がひっきりなしに流れていく状況で、いつ好条件になるか分からないんで、タイムラプス撮影で迎撃です。
で、後でチェックしたところ、こんな画像をGetしてたんです。

中央からちょっと左下に三角形の星の並びがありますが、これが南十字星の北側の3星なのでした。
実際のところ肉眼での確認は無理でしたが、持参した小型双眼鏡を使うとしっかり見えてました。
でも、南端の星は見えず、十字架は確認不能でした。もしかして建物に隠れてたのかな?
それを検証するため、星空シミュレーションに実際の地上風景を重ねてみると、こんな感じ。


(AstroArts社ステラナビゲータによるシミュレーション)

十字架の南端の星は何とか見えるはずでした。ということは、低空の雲に阻まれてた可能性が高いです。
念のため、タイムラプス画像を全部合成してみたら・・・

北側の3星は雲で途切れたりしてますが、一応日周運動による円弧を描いてます。
しかし南端の星が描くはずの光跡は全く写ってませんでした。
ということで、この夜は「南十字星」ならぬ「南"へ"の字星」の観望・撮影で終了。もう、ふて寝です。

翌朝、眠い目を擦りながら食堂に行って、いただいた朝食がこちら。

これぞ身の丈に合った朝食って感じでした。この旅で納豆を食べるのは初めてだなぁ。
食事後、慌ただしく荷物をまとめてチェックアウト。
でも明日には再び同じホテルに泊まるんで、フロントの方に交渉して大きなカバンを預かってもらうことに。
で、リュックに必要最低限のものを詰めてタクシーで空港に急行。
受付カウンターでフライトの確認をして、

こんなプロペラ機に搭乗し、

眼下に石垣島北西部と

鳩間島と

西表島北部を見て、

たった30分ほどのフライトで着いたのがココ。

日本最西端の与那国島でした。今回の離島巡りで5番目の上陸島になります。
空港を出てすぐの所にこんな大きい観光マップがあります。

ここでも前もって足となる手段を予約していて、お迎えのクルマで島内最大の祖納集落へ。
ちなみに今日の宿泊ホテルも同じ集落内にあります。
足の確保後、真っ先に向かったのは島の西部で、久部良港って所に立ち寄りました。
その近くにある日本最西端の郵便局がこちら。

そう言えば最南端の波照間郵便局は見逃したなぁ・・・なんて今ごろ気付きました。まぁ、別にいいけど。
で、港の防波堤の先っぽに行って撮った写真がこちら。

海の色が凄ーくキレイです。やっぱり海を撮るなら晴天の日ですねぇ。
高い所に見えている灯台付近には、後で行く予定です。
テトラポッドにはカニさんがいました。

調べたらミナミイワガニって奴のようです。 ちょっとグロい雰囲気。
港からすぐのところには「ナーマ浜」っていうこじんまりとしたビーチがあります。

浅瀬らしく、海の色はエメラルドグリーンです。砂浜は割と大きめの石が多いような感じ。

ここにも防波堤があって、そこから見る海の色に癒されました。

先日行って感動したハテルマブルーの海にも劣らない色調で、なかなか素晴らしい眺めでしたヨ。

少しだけ波と戯れた後、本日のメインとなるポイントへGo!
そこへアクセスする道の前には、この島の名物であるカジキを模ったオブジェがありました。

ヒレが折れてますけど、尖った上顎の先端は西の果ての西崎展望台と灯台を指し示しているのでありました。
その方向を目指して少し急な坂道を登っていくと、西埼灯台が大きく見えてきます。

ところで「西崎」は「いりざき」って読むんですよ。西は日の入りの方角なんで、西=入りとなったとか。
ここで振り返ると、さっきまでウロついてた久部良港の眺望が広がります。

で、さらに登ると、左手に何やらモニュメントのようなものが見えてきました。

それが日本国最西端之地を示す石碑です。ここに来ることが、この旅行で2番目に重要なミッションなのでした。

ちなみに第3の重要ミッションは波照間島の日本最南端之碑に行くことだったんで、
これで5つの最重要ミッションのうち3つが完遂です。
ついでに、ちょっとだけ離れたところにあったモニュメントも撮影。

国体の炬火の採火式がここで行われたことの記念碑でした。昭和62年の秋のことだったみたいです。
さらに灯台の方へ少し歩くと、こんな真新しい石碑もありましたよ。

「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」という実験航海の成功を記念して建てられた石碑でした。
その除幕式は、つい3週間ほど前に行われたことを後で知りました。どおりでピカピカなわけだ。
この石碑の裏側にある柵の先は断崖絶壁で、東シナ海の水平線を臨み、手前にはこんなモノも見られます。

「トゥイシ」と呼ばれてる岩なんですが、実はこれが本当の日本最西端の陸地なのでした。
満潮時でも海に沈まないことが2017年に確認され、昨年になって国土地理院の地形図に掲載されたとか。
最近になって隆起したわけではなく、昔から存在していたようですが、認定が遅くなったってことみたいですよ。

以下、西崎からの素晴らしい眺望を紹介しておきましょう。

久部良港防波堤の先に広がる海

久部良港付近

ナーマ浜方向

この日は天気に恵まれたなぁ。

(つづく)


大遠征ミッション7(2020/03/25)

2020-09-21 09:38:40 | さいとしーいんぐ

西表島では3泊4日でそれなりに観光ができましたけど、期待していた星空に出会えたのは一晩だけ。
それも短時間だった上に、切望していた南十字星の観望・撮影は叶わないまま石垣島に戻ることになります。

朝8時台にホテルのクルマで大原港まで送ってもらい、高速船を待つ間におみやげを買ったりして過ごしていると、
旅客待合所内の壁にこんなポスターが貼ってあるのに気付きました。

「マイボトル」「水」「おかわり」をローマ字表記した際の頭文字を取って "MMO" ですか。
プラごみを極力出さない取り組みはイイですね(但し、新型コロナ感染拡大防止のため4月から休止中の模様)。
帰る間際になって知ることとなりましたが、次に来る機会のために記憶に留めておきましょうかね。

石垣島行きの高速船は予定通りに出港。その頃には天気が回復して船内からはこんな景色が見えました。

1枚目は出港直後、2枚目は竹富島のすぐ横を通過中、3枚目は石垣島が近づいた時に、それぞれ撮った写真です。
海の色が変化しているのが分かります。多分、深さによって色味が違ってくるんでしょうね。
帰りも大して揺れずに船酔いすることもなく、40分ほどで石垣港離島ターミナルに到着。
今日の行動予定は石垣島内でまだ行ってないダム巡りと全5箇所分のダムカードGetがメインです。
必要となる足については事前に予約していて、お迎えが来るまで離島ターミナル内をうろついて時間潰しです。
で、5日前に下調べに来た時に気付いてたんですが、西の端っこにこんな施設があるんですよ。

2019年の夏にオープンしたばかりのプラネタリウムです。滞在中に時間があれば入ってみようかなぁ。
投影室の外には八重山諸島で撮られた天の川の写真が展示されていて、どれも素晴らしいものでした。

さて、移動のための足を確保した後、真っ先に向かったのは石垣市役所でした。

市役所に何の用があるの?って思われそうですが、5日前に行った3つのダムのうちの一つが県の管理ではなく、
市の管理になっていて、ダムカードの配布場所が市役所になってるんです。で、1枚目のカードを無事Get!

用が済んだらそそくさと建物を出て、島内で2番目に大きいダムへ急行。

名蔵ダムです。せっかく来たのに、ここの管理事務所では残念ながらダムカード配布が休止中のようでした。
で、ダム堤頂の道から北西を眺めていたら、山の中腹に純白の構造物を発見。

望遠にして撮ると、何やらお椀状のものが・・・

なんか動いてるし・・・

通信用のパラボラアンテナかな? とっても気になったんで、その方向に伸びていく道を進んでいってみます。
すると、こんなものが聳え立っているのでありました。

入口の門にはこんな銘板と、近くにはでっかい説明看板があります。

何と!コイツは口径20mの電波望遠鏡なのでした。いやー驚きましたぁ。
反対側に回って撮るとこんな感じ。

門が開いていたんで勝手に足を踏み入れましたけど、奥の建物にも入れるようで、割とWelcomeな感じでした。
で、こんなパンフレットを頂戴しましたヨ。

昨年春に話題となったブラックホールシャドウの撮影に関わった研究者も参画するプロジェクトの観測所が
石垣島にあるとはねぇ。好天の日にダム巡りをしなければ、ココに来ることは多分なかったと思います。

さて、そんな幸運(?)を味わった後、次に目指したのは島内最大規模を誇るこのダムでした。

底原ダムです。管理事務所に行ってみると敷地の門は開いてます。

ところが、事務所入口の扉にはこんな貼紙が・・・

マジか? ここでは石垣ダムのカード配布場所でもあるのに・・・
このままではミッション・インコンプリートになってしまいます。
諦め切れず、ダムサイトに戻って訪問したことの証拠写真を撮影後、市街地まで下りて向かったのがココです。

各ダムの事務所で職員不在の場合にカード受取可能な所に指定されてます。それにしてもスゲー立派な建物!

念のため入舎する前に、2つの担当部署に電話を入れたら、配布OKとのことだったので貰いに行きました。
ということで、ちょっと心配な状況もありましたが、無事に残り4枚のダムカードをGet!
このミッションはめでたく完遂となりました。島内での位置関係に合わせて5枚全部を並べるとこんな感じ。

 

一仕事終えた後、よく晴れていたんで、5日前にも行った川平湾に再び出向きました。

やっぱり晴天下だと映える写真が撮れますね。

本日の活動はここまで。今夜は石垣市街中心部にあるホテルに一泊し、明日は5番目の島へ向かいます。
(旅はまだ終わらない・・・)


大遠征ミッション6・後編(2020/03/24)

2020-09-20 09:21:12 | さいとしーいんぐ

前回の続きです。

西表島の幹線道路は県道215号線1本だけで、野原崎展望台はそのほぼ北東端にあたります。
展望台から少し北へ進んだところからは「ウ離島」(うばなりじま)という無人島が見えてきます。
潮が引くと浅瀬を歩いて渡れるとか。写真は撮ってませんが、遠くには石垣島の西端部が微かに望めました。
道はその先から北西方向に進路が変わり、海岸線からは東シナ海方向の水平線を眺めることになります。
そのまま右側に海を見ながら4~5km程度進むと大見謝(おおみじゃ)ロードパークっていう所に着きます。

駐車場が狭いので大型バスが停まるのは厳しい感じで、前日のツアーでは残念ながら素通りとなりましたが、
ガイド兼任ドライバーさんからはマングローブ林の中を散策できるオススメの場所だって聞いてました。
散策する前にちょっと気になるものを撮影。

道の側溝がU字ではなく浅いV字なんですよねー。その理由はイリオモテヤマネコの子猫が側溝に落ちても
ケガをせずにすぐ這い出て難を逃れるよう配慮してるためだそうです。また、県道215号線には道路の下に
小動物が通れるレベルの小さなアンダーパスがいくつか作られ、イリオモテヤマネコが車道を横断せずに
移動できるようになってるとか。いずれも前日のツアーのドライバーさんから聞いた情報です。
ヤマネコファーストの様々な取り組みには恐れ入りました。
さて、駐車場にはこんな案内図があります。

色褪せ・汚れ・剥がれが酷いですが、これを参考にして、まずは左の展望台へ行って海を撮ったのがコレ。

ちょっとだけエメラルドグリーンの海が見えてますが、やっぱり天気がぁ・・・(このボヤキばっかり)
少し戻って、途中の階段を降りると大見謝川のすぐ傍に出ます。そこからの河口方向の眺望はこんな状況。

なかなかイイ雰囲気の岩場と清流って感じです。奥には海側末端のマングローブが見えます。
駐車場に一旦戻って大見謝川の上流方向へ下りると、こんな所に出ます。

県道215号線の橋の下にあたる所で、川底には穴がいっぱい見えてますが、これは「ポットホール」と言う
ものらしく、硬い岩が砂岩質の川底の窪みに嵌り、長い歳月の中で削られて出来た自然の造形らしいです。
2日前に忘勿石付近の海岸で見たポコポコ地形も成因が同じなのかな?
奥の方のズームショットはこんな感じ。

流れは比較的静かですが、水量はそれなりにありますね。
再び駐車場に戻り、今度は右方向の「散策路」に行ってみると、こんな木道が続いてます。

西へ延びる木道の先端からの眺望がコレ。

マングローブの末端部と海がよく見える場所でした。この辺にある木々はヤエヤマヒルギの仲間らしく、
「支柱根」っていうタコ足のような根っこが地面から上に突き出ているのが分かります。
反対の東に延びる木道はマングローブの懐に入っていく感じで、ちょっと薄暗いです。
そこから見える地面はこんな出っ張りだらけの奇妙な状態。

こちらはオヒルギっていう木が多いようで、地面から突き出た独特な形状の根が点在しているのが見えます。
よく見ると逆V字型になっていて、膝を立てたように見えるので「膝根(しつこん)」と呼ぶそうですが、
地面の上に出ているのは呼吸のためだとか。このトリビアも前日のツアーのドライバーさんからの情報です。
そしてココで最後に撮ったのは赤いカニさん。

茹ってるのかと思うくらい真っ赤ですね。後で調べると、どうやらベンケイガニって奴みたいです。
結局45分くらい見て回ったでしょうか。同時間帯に訪れた人は3~4人程度で、ひっそりしてました。

次に向かったのは前日のツアーの休憩ポイントだった船浦橋手前のスペース。再びコレを狙ったのでした。

ピナイサーラの滝です。遠いので望遠レンズに換えてクローズアップ画像も撮りました。

この橋の近くにもマングローブ林があって、支柱根を伸ばすヤエヤマヒルギが並んでいるのが見えました。

県道215号線をさらに進むと、西表島の北西側の玄関口となる上原港のデンサターミナルに着きます。

石垣港離島ターミナルからはこちらへの航路もありますが、南東側の大原航路と比べると欠航になる確率が
少し高いようです。でも、上原地区の方がメジャーなホテルなどの宿泊施設が多い感じなんで、
こっちの港の方がほとんどの旅行客にとって利便性が高いかもしれません。
ちなみに上原地区の高級リゾートホテルといえば、ココが一番でしょう。

自分の泊まってるホテルも宿泊代が結構高いんですが、ココはその1.8倍ほどの料金です。
旅行プランを立てる際に宿泊先候補に挙げてはいましたが、小市民としてはさすがに手が出ませんでした。
で、このホテル入口看板から数十mほど西に歩くと、こんな砂浜に出ます。

トゥドゥマリの浜っていうキレイなビーチです。「月が浜」とも呼ばれるようです。
ここから見る夕日は絶品らしいんですけど、天気が回復する見込みはなく、日没まで粘っても無駄って感じで、
ただ立ち寄っただけとなってしまいました。

再び県道215号線に戻り、1kmほど南下すると内浦橋に至ります。その橋の袂にある展望台からの眺めがこちら。

内浦川っていう結構大きな川の河口近くにあたり、ここにもマングローブ林が広がってます。

この川でも遊覧船によるジャングルクルーズが楽しめるようです。
ジャングルの奥深くにある滝まで行くツアーメニューもあるとのことでしたが、
その最終便は14時ということで、残念ながら終わってました。
とりあえずここで引返し、帰る途中に立ち寄った2箇所で撮った写真がこちら。

中野海岸(天気が良ければねぇ・・・って、そればっかだなぁ)

前良橋から見るマングローブ

明日の午前中には石垣島に戻るので、これで西表島観光は終了となりました。

で、宿泊部屋に戻ったら、こんな可愛いお客様が遊びに来てました。

ヤモリちゃんです。縁起がいい生き物に遭遇!ってことは、今夜は待望の星空にありつけるかも?
なんて思ったんですけどね、深夜まで粘ったものの晴れることはありませんでした。
果たして南十字星を拝むという最大のミッションは遂行できるのか・・・
(旅はまだつづく)