Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 6/3夜明け前 月と火星が接近

Sh2-86

2021-03-31 18:15:01 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-86】
 赤経:19h43m06s 赤緯:+23゚17' 00"
 星座:こぎつね座
 視直径:40'
 他カタログNo.:NGC6820, LBN135
 ニックネーム:ー
 南中日時(@東京):5月29日03時,7月14日00時,8月28日21時 ※あくまで目安です。

 撮影日時:2018/07/14 21:44
 撮影地:新潟県十日町市
 撮影機材:キヤノンEOS60Da+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5L-Ⅱ+PHD Guidingにより恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×10コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージ8,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:夏の星座であるこぎつね座の西側エリアにある中型の散光星雲です。近くに有名な惑星状星雲
    M27(亜鈴星雲)があるせいか存在感の薄い天体ですが、サイズ的にはM27の5倍以上もの広がりを
    持っています。中心部にはNGC6823というカタログナンバーの付いた散開星団があり、望遠鏡を
    使って眼視で見えるのはその星団だけで、星雲は淡いため写真撮影向きの天体となっています。
    なお、星雲の北東(左上)側に"Elephant trunk"(象の鼻)と呼ばれる顕著な暗黒帯があり、上の画像
    でも細長く写っているのが確認できます。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


Sh2-254~258

2021-03-30 07:51:50 | シャープレス天体アルバム

【Sh2-254,255,256,257,258】
 赤経:06h12m21s(Sh2-254),06h12m54s(Sh2-255),06h12m39s(Sh2-256),06h12m51s(Sh2-257),06h13m33s(Sh2-258)
 赤緯:+18゚02' 38"(Sh2-254),+17゚59' 00"(Sh2-255),+17゚56' 35"(Sh2-256),+17゚58' 33"(Sh2-257),+17゚55' 27"(Sh2-258)
 星座:オリオン座
 視直径:11'(Sh2-254),3'(Sh2-255),1'(Sh2-256),3'(Sh2-257),1'(Sh2-258)
 他カタログNo.:IC2162(Sh2-255単独)
 ニックネーム:だんご3兄弟星雲
 南中日時(@東京):11月5日03時,12月21日00時,2月3日21時(代表としてSh2-257) ※あくまで目安です。

 撮影日時:2016/12/02 01:32
 撮影地:静岡県東伊豆町
 撮影機材:キヤノンEOS60Da+タカハシε-180EDC(F2.8),ASTRO LPR Type2フィルター使用
             タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5L-Ⅱ+PHD Guidingにより恒星ガイド
 撮影条件:ISO1600,露出5分×10コマ
 画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージ7,PhotoshopCS3にて処理
             トリミングあり
 メモ:オリオンが振りかざす棍棒の辺りに位置する散光星雲です。小振りで丸い3つの星雲が整列
    しており、サイズが不揃いではありますが「だんご3兄弟星雲」と呼ばれています。3兄弟
    の左端の星雲がSh2-255で、中央がSh2-257、右端の大きめのものがSh2-254です。Sh2-257の
    すぐ南西(右下)に接するように存在する小さな星雲がSh2-256、またSh2-255から南東(左下)
    へ少し離れたところに淡くてコンパクトな星雲Sh2-258(上の画像では確認が困難?)が潜んで
    います。全部で5つの星雲が並んでいて天体望遠鏡で覗いたら面白そうですが、輝度が十分
    ではないので、残念ながら眼視観望には不向きな天体群です。

 星図:


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成


ワームムーン(2021/03/29)

2021-03-29 13:21:17 | 

雨上がりの西天に見えていた沈みかけの満月を撮影。

昨夜は降雨だったためワームムーンの撮影は無理かと思っていたら、天候が急速に回復してくれて、
高度が僅か2.6度というギリギリの残月ではありますが、なんとか撮ることができました。
ちなみに、満月となった時刻は3:48で、撮影したのは5:43です。


久々に撮影した熱海海上花火大会(2021/03/27)

2021-03-28 13:05:00 | 花火

昨日、熱海海上花火大会が開催されるということで、撮りに出掛けました。
得られた動画がこちら。

年間開催10回以上を誇る花火大会ですが、昨年はコロナの影響でほとんどが中止となったこともあり、
個人的には2019年12月以来の撮影となりました。場所はいつもの伊豆スカイライン・滝知山Pです。
観衆は8人くらい? 密ではありませんでしたが、ちょっとにぎやかな集団の声が入っちゃいました。
撮影動画から1フレームを切り取ったのがコレです。

さて、今回はカメラのHDR動画撮影機能を試してみましたが、夜景は十分な明るさの写りとは言えず、
花火は高輝度のものが白飛び気味で、HDRの効果は微妙な印象。グラデーションNDフィルターも使って
花火の写るエリアは減光してるんですけどね、実際に肉眼で見たイメージは再現できてません。
ヒトの視覚はやっぱりスゴイってことかなぁ・・・


今朝の富士山(2021/03/27)

2021-03-27 10:18:52 | 富士山

少し霞んでる感じですが、しっかり見えてます。

富士山アメダスの気温をチェックしたら、10時ちょうどにマイナス7.6℃となってました。
山頂付近がこの気温だと、五合目ではプラスの気温になってるかもしれません。
すそ野の雪解けが進みそうですね。


さそり座頭部はフォトジェニック

2021-03-26 20:41:18 | 遠征日誌

先々週の☆撮り遠征で、もう1つ撮っていたショットをようやく画像処理しました。


【さそり座頭部】
 キヤノンEOS Ra+EF70-300mm F4-5.6ISⅡUSM(@135mm),F5.6,ISO3200,L41フィルター使用,
 総露出時間40分(4分×10コマ,加算コンポジット),タカハシEM-200Temma2M赤道儀,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,トリミングあり

さそり座の北西部分を狙った写真で、撮影したのはこんなエリアでした。


AstroArts社ステラナビゲータにて作成

左下方の明るい橙色星は蠍の心臓にあたる1等星アンタレスで、その周辺には様々な色の星雲が集まって
全天一カラフルな星域と言われ、多くの☆撮り屋が狙いたがる大人気のエリアだったりします。
右側半分のエリアは蠍のハサミに相当する星域で、ここにも淡いながら大きな星雲が広がってますが、
今回はちょっと寂しい写りになってしまいました。このエリアの星雲をコントラスト良く描出するには、
もっと長い総露出時間と強力な画像処理が必要な感じです。いずれ明るい単焦点レンズでリベンジかな・・・


あの素晴らしい海をもう一度

2021-03-25 19:33:09 | きまぐれ日記

昨年のこの時期に、沖縄県の八重山諸島を旅したことを感慨深く思い出してました。
中でもハテルマブルーの海は感動モノで、もう一度(いや何度でも!)見に行きたい衝動に駆られてます。

その一方で、ちょっと考えさせられる光景を目の当たりにしたことも・・・
上の写真は防波堤から外海方向を撮ったものですが、港側の隅っこには、こんなところもあるんですよ。

プラゴミがたくさん浮いており、そのほとんどは断片化したいわゆる「マイクロプラスチック」です。
海の透明度は高いんですけど、海外からの漂着物を含むプラゴミによる汚染が進んでることを知りました。
特にサンゴには深刻な影響を与えるとされ、美しい海が将来損なわれてしまう可能性もあります。
ところで、由布島でおみやげとして買った小瓶詰めの「星の砂」の中身をほんのちょっと取り出して
ルーペ越しに拡大撮影してみました。

綺麗な星形なのが星砂で、中心部が球体に近いのは太陽の砂です。円盤状のものは土星の砂って奴かな?
いずれもサンゴ礁に生息する生き物(有孔虫って呼ばれてる仲間)が死んで残った抜け殻ということなんで、
環境破壊によりサンゴが無くなれば消失してしまう恐れがあって、よく問題視される乱獲とは無関係に
いずれ採集できなくなるかもしれません。
レジ袋の有料化から半年以上経ちましたが、それ以外でもプラスチックは身近なところに溢れてるんで、
極力使わないようにしたくても限界がありますね。個人レベルでは正しい廃棄を踏襲するしかないかな・・・
将来的に汚染が酷くなって、本記事のタイトルの言葉が嘆き節として使われたりしないことを願ってます。