大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

八甲田と酸ヶ湯、蔦温泉

2010年12月13日 | 東北
北八甲田と酸ヶ湯、南八甲田と蔦温泉というのが普通の組み合わせだが、
まず南八甲田をやってから北八甲田の避難小屋で寝て、下山後に酸ヶ湯から
蔦温泉に移動するという変な行程だった。
まあしかし温泉をやってから登るというのはちと辛いから普通の選択だったかも。

南八甲田は長い旧車道の歩きが退屈な上に道が分りにくくなっているみたいだし、
おまけにテントを使うしかないのでちとやり辛いだろう。
その点では北八甲田の方は避難小屋がしっかりしているからやり易い。
その上清潔なトイレ付きときたら俺みたいな貧乏山屋には最高だ。
東北の避難小屋は何でか良く分らないが立派なのが多いんだよなあ。
八幡平の陵雲荘や裏岩手の小屋などは丹沢辺りの営業小屋真っ青の素晴らしさだぜ。

「酸ヶ湯」は商売っ気たっぷりのマンモス浴場で、あまりの風情の無さにがっくりだった。
千人風呂というとおりのデカサが売りの風呂なんだから仕方ないんだが。
「蔦温泉」はうって変わって風情タップリの温泉宿だった。
明治の文人「大町桂月」が定宿にしていたらしいが、その頃は本当に鄙びていたろうなあ。
前にも書いたが古い「久安の湯」とこれをモデルにした新しい湯の二つがあったが
この「久安の湯」が今までで最高の風呂だった。

巨大な青森ヒバの梁と天井、足元から湧き上がる無色透明の源泉ともういうこと無しの
風呂だったんだ。
あまりの気持ち良さに蔦沼巡りをした後でまた入ってしまった。
ここは断然紅葉時に訪れるのがベストで、10月中旬から末あたりがジャストだろう。
リタイアした金満中高年のご夫婦なら一度は行ってみてください。
連泊して蔦沼に映る色とりどりの紅葉の中の散策など贅沢な時間を思う存分楽しめる。

この「蔦温泉」途中の「猿倉温泉」もなかなか良さそうだったんだが、残念ながら入る
機会が無かった。
南八甲田の入下山口だったので使えなかったが、日程を工夫してここでテントで寝て
のんびり湯に浸かれば良かったなあ。

山は再度やろうという気は起きないが、温泉は「蔦温泉」「猿倉温泉」両方に入りに
行ってみたいなあ。
コメント
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