大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

道迷いは脳のいたずら?

2010年12月16日 | 山技術
とにかく道迷いは山歩きに付き物なんだから上手く付き合うしかない。
山遊びをやっている人間で「俺はそんなこと一度も無い!」などと抜かす奴がいたら
そいつはもぐりか、本当は山歩きなどしていないのだろう。

バリエーションルートの歩きはそれこそ道迷いのオンパレードで、迷いながら正しい
ルートを捜す遊びなんだから当然の話。
問題は一般ルートでそれが起き、なおかつそのまま歩き通して最悪の遭難になる場合だ。
これは後で振り返ると何でもない所で起きているのが多いのが不思議といえば不思議。
結局脳のイタズラなんで如何ともし難いんだが、歩いてるうちにとても一般ルートとは
思えない難度の高い道になるからそこで立ち止まりさえすればいい。
大抵の者はおかしいと判断して引き返すか周りを見回すだろう。
ところがなまじ岩が好きとか藪漕ぎが好きとかだとそのまま突っ込んでえらい目に会う。

それとストックを使っているなら正しい道なら硬いから突き刺した時の手応えがあるが、
道を外れたらそれが無いんだからよく気を付けて歩くべし。
これなら最初の一突きでわかるから案外ストック歩きの人は道迷いが少ないかも。
とにかくアレッと思ったら立ち止まってまわりを見回してみること。
一般ルートでそんなに難しい道があるわけないんだから。

俺がM氏と歩いて遭難一歩手前まで行ったあの道迷いなど典型的だった。
残雪の上の歩きで、小朝日の先でやらかしてしまったのだ。
M氏が先行して姿が見えなくなり(これがマズイはなあ)いやにはっきりした足跡が
雪壁に向かっていた。
1メートル程の垂直の壁の先からとても道など無いとわかる斜面が続いていた。
しかしM氏がこの方に歩いたと脳が判断してしまっているんだからその斜面を降りて
しまったんだ。
壁を降りた途端に滑落して下にあった笹のブッシュに突っ込んで止まった。
その後も斜面を歩いたが(引き返さないのがスゴイ!)やっぱりおかしいとやっと
判断して戻ったのだった。

とにかくおかしいと思ったら必ず立ち止まるくせを付ける様にしよう。
コメント
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