まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

ひとりで・・・

2011-01-23 13:32:12 | くらし

携帯電話が鳴るとどきどきして。    

何事が起きたかと知らぬ番号だったけれど佐渡局だったから出てみると、
「今どこにいるの?」とハシモトサン。
「あんた、とんちん(ちゃんちゃんこのことね)あげるから、いつ持って行けばいいかと思って」って、のんきな電話。よかった。
「こっちはね、空がかんかんよ」と教えると、
「こっちは道路がかんかんで滑って危ないが」と見事な受け答え。
あはははって切ったけれど。

 

昨日はマサチャンママから裏のおばさんが亡くなったという知らせ。

  私は横浜に来る前、母の施設を訪れたときに、ついでにおばさんの顔を見てこようと思って会ってきたばかりなのに。
ベッドの上でお座りして、「あんた誰だや」「どっか悪いとこあるのんか」
なんて言われて、それに対して受け答えしてきたばかり。

「おばさん、書初め上手だったねえ」
何、バカ言うとるっちゃ。
「オムツしているから、立たんでそのままおしっこしていいんだよ」
へえ、していいのんか。立たんでもいいのんか。
「元気でおってね」ってお別れしたのに。        

母と同じ94歳のおばさんは、施設でひとりひっそりと息を引き取っていたそうだ。

  昨年の12月に亡くなった母の妹、叔母さんも私たちがお見舞いに行った後、2,3時間してやはりひとりひっそりと息を引き取っていた。
「ご苦労さん、また来てくれえや」と別れてきたばかりだったのに。
急な知らせに驚いて、施設に駆けつけて会った叔母さんの身体は、まだまだあたたかかった。しわもしみもなくきれいな顔で横たわっていた。

 

 

叔母さんも裏のおばさんも、家族の誰ひとりにも看取られず施設の職員にも知らせず、たったひとりで静かにひっそりと旅立って逝った。

これからは、家でも病院でもなく、介護施設で亡くなっている、ということが増えるかもしれない。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする