まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

朝顔

2016-07-09 09:29:19 | 植物

近所の家、道路側フェンスに絡みついている朝顔、懐かしくてちょっと拝借。
ごめん、ほんとはもっと小ぶりでさりげない感じでいてほしかったのだけれど。贅沢。

 

別の日 同じ朝顔のつもりが下のは絞りが入っている おもしろいわ

 

朝顔には義母の思い出がいつも重なる。

子供たちが小学生だった頃、夏休みになると佐渡の実家に帰る。
長々と2週間くらい遊んでいるのだが、中の1日は義母の家にも行く。義母はずっとずっとひとり暮らし。
私たちは裏口から家に入る。入るとすぐ土間、台所がありお風呂場があり。
その裏口引き戸の横、お風呂場の前の道に朝顔が植えてあった。

お風呂場の方へと竹を何本も立て、紐を横に編んでそこに朝顔が延びて咲いていた。
いつもいつも朝顔は変わりなく植えてあった。昔ながらの朝顔、何の変哲もない朝顔。
娘はご多分に漏れずその朝顔で色水を作って遊んで。

暑がりで、いつも木綿のシミーズ1枚を着て「こんな格好で」と言ってた義母が90歳を前にしての夏。
大きくなった子供たちは来ず、私ひとりで訪ねたとき義母は布団をかけたこたつに入っていた。
「○子さん、入れっちゃ」とすすめてくれたので、布団をかけているんだといぶかしく思いつつ足を入れた。
えっ!
こたつの電源が入っていて中がぬくぬくとしていたときの衝撃は今も忘れられない。

もちろん朝顔はその数年前から植えられていない。

  

梶よう子さん     『一朝の夢』

北町奉行所・同心の中根興三郎の生きがいは朝顔栽培、いつか黄色い朝顔を咲かせるのが夢というお話。
そこに井伊直弼と思しき人物が絡んできたりして。
もうけものでした。すごく面白かった

コメント
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