まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

元気な94歳女性

2019-12-27 08:09:55 | くらし

今朝の空。
起きた時は真っ暗だったのに、6時半を回ると見る見る間に明るくなって・・・
洗濯物を干しながらの空。ひとつ干すたびに雲は分かれて行って。

昨日、こまわりくん待ちでベンチに座っていたら、お隣の老女が話しかけてきた。
めずらしく空いているわねって。ほんと。

あっちのスーパーのニラは198円でこっちへ行ったら100円だったわ。
あっちで買わなくてよかったわ。
テレビが急に真っ暗になって映らなくなったのよ。退屈よ、することないんだから。
帰ったらにしおかさんに電話して来てもらわなくちゃ。
そんな話をするうちにバスが来て前後ろになって話の続きを。

初めて転んだのよ、今も膝から血が出てるの。
94歳よ。
えっ?私はびっくりして声も出ない。
そりゃあ歩き方はよちよちして、バスのステップも後ろから支えなければひっくり返りそうだった。
それにしても94歳でシャンシャンとして町へ出かけるとは。

娘と二人だけど、娘は働いているから私が台所をやるの。
嫌いじゃないの、台所は。揚げ物が一番得意よ。
メンチカツでもかき揚げでもコロッケでも何でも作るの。一番得意。

あなた、頭の格好がよくて髪型が似合っているわね。
ほんとに褒めてるの。嘘だったらわざわざ言わないわよ。黙ってるわよ。

と、ここらあたりまでの会話が5分くらい続いたかしら。
さっきからちらちら不愉快そうにこちらを見ていた男性に「ばあさん、もっと小さい声で」
と言われた。老女はしゃらっと「ごめんなさいね、うるさくて」
その嫌みのない後ひかない対応に感心した。
ほんの少しの間なんだから我慢してちょうだい、と私なんかむっとして顔に出たのにね。
降りる停留所は私の方が先だった。
「私は次なの、またね」
手を振りあって別れたわ。
94歳か。94歳ね、それで買い出しに出て生き生きと台所仕事。
私なんて・・・

この松だって年では老女にはかなわない。

 

コメント (2)
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