まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

風にも負けず

2017-06-22 09:05:42 | 植物

昨日午後からの激しい風に、庭の植物たちが大揺れ。
特に背の高い*アセロラが揺れて揺られて大きく倒れかしいで。
が、横殴りの強い雨も降っていたんじゃあどうすることもできず。
あれま、と手をこまねいて眺めるのみ。

しかし植物は強いしぶとい。今朝早速起こしてぐいと立て直して。今まで通り。
もう少し頑張ってねと言い聞かして。

さてこちら「港の見える丘公園」の彼女たちはあの強風の中耐えたのかしらと、いささか心配。

 

 

 

 

 

 

と言いつつ、ちゃっかり今頃6月7日の写真をアップしている次第です(汗)。

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ジューンベリーの赤い実

2017-06-21 09:04:18 | 

雲が低く垂れこめて雨が強く弱く降って梅雨空。
もう日本中かしましくてニュースを見るのが嫌になる。ほら天地だって怒っているじゃないか!
早く選挙せよと我が家で吠えている。

ジューンベリーの実も今朝来たヒヨドリに食べられてほぼ終わり。
赤い実が見られなくなるのか・・・とちょっと感傷的になったりして。

 

仲良し三姉妹 さえずる

ちびっこも生まれて喜びの口がさらにとんがる

あちこち貶すこと多々ありの日々だから、いかん、褒めることを見つけようとジューンベリーのそれを
考え出したら。待てよ、もう何年も前に書いた記憶があるわと検索かけたら、やっぱりありました。
今よりずっと明晰な(自分で言う)時のやつだから臆面もなく貼り付けます。なんのことないただ怠惰なだけ。
言っておくけれど、写真は今の方がずっといい!(自分で言う)

ジューンベリーのいいところ挙げると。

・葉  
 色が濃くなく薄くなくちょうどいい 厚みも陽が透き通るくらいでいい 密にならないから暑苦しくない

・白い小さな花が丸まって可愛い、ぼてっとしていない いいぞいいぞと愛でられる

・赤い実は熟すと我が家のおやつになり、ヒヨドリやメジロの食糧にもなる

・樹形もかっこよし やたら剪定しなくていいところが怠け者にはちょうどいい

・春から秋に繁り冬は葉を落とすから、カーテンしない居間は光調節してもらっている
今の時期、お向かいさんは2階の雨戸を開けても、むさくるしい我が家を見なくて済む

なんて。

いやあ、ジューンベリーばんざい!だわ。

もうひとつ付け足し。
狭い庭、しかもガラス戸のすぐそばに植えてもじゃまにならないのよ。

今日は1日中ちんたらだな、ちんたら×ちんたら。

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そういういき方もあるのか。

2017-06-20 08:55:34 | くらし

今回の元職場同僚の定例会は佐島マリーナの予定だった、が。
急きょ連絡が入って。5月末ご主人を亡くした同僚のお家に行くことになった。それが昨日。

ご主人が肺がんを患っていたことは分かっていたけれど、4月の集まりのときも出席して楽しく過ごし、
具合が悪いなんてことは話していなかった。「あれよあれよというまだったのよ」って。


4月下旬ころから熱が出て、息子さんの説得で入院、肺炎腸炎の診断。新しい抗がん剤も効かないと分かり、
後はいくつかの選択肢があるのみ。その中から、ご本人はもとよりご家族皆が在宅治療を希望。
それからのケアマネさんの動きは素早かったと感謝していた。
訪問医師、看護師、ヘルパー、入浴介助、ベッド等の手配を全部やってくれて、自宅に連れて帰ったときは
ベッドに寝かせればいいだけになっていたとのこと。

「訪問医師が外科の先生で、めずらしいんですって外科医が訪問医師って。
水分補給の点滴を指の血管からやるのよ、そんなの外科医しかできないよね。24時間いつでも来てくれて
素早く対応してくれていい先生だったわ」とここでも深く感謝していた。

ご主人の妹さんも毎日朝晩顔を見に来てくれて。
食欲が急に落ちて経口栄養剤とアイスクリームしか口に入らなくなって。
「子どもたちがね、お父さんがんばらなくていいよ、お母さんのことは大丈夫だから、なんて言ってるのよ。
私もがんばらなくていいから、私は大丈夫だからねって言ってたの」
とケラケラ言うから、それを聞いてた我ら4人笑うやら呆れるやら。
「あなただけでも、私のためにもう少し生きてて、ぐらい言った方がよかったんじゃないの」
なんて咎める始末。

肺がんの最後は痛がると聞いていたけれど、ご主人はそんなこともなく、ご家族に見守られてご自宅で
静かな最期を迎えたそうな。自宅居間での寝たきりになっておよそひと月。
がんの宣告を受けて4年。最初の抗がん剤が効いていちどはガンが消えて、畑を耕し野菜作りに励み、
ジョギングを続け全く普通の生活を送っていたそうだ。
定例会の度に「ご主人の具合どう?」と聞いても「それがなんともないのよ」なんて返事が返って来て
「あなた、なんとかなって欲しいような口ぶりじゃないの」とからかっていたものだけれど。

ここ1年は高額抗がん剤を使用していて、それがとてもよく効いていたのだけれど、それも効かなくなって。
次の治療を模索していた矢先の死。同僚のひとりが、
「不動産もちゃんと始末してくれて、あなたに何の負担もかけないようにしてくれて、よくできたご主人だったのね」
と感心していた、ほんとに。享年68歳。
若すぎるとは思うけれど、彼女は「50年も一緒に居たからもういいわ、何の悔いもないわよ」と笑ながら言う。
大学時代からのお付き合いだったものね。

亡くなってからまだひと月もたっていない。
納骨がすんでひと息つくころから、家の中の不在感に心痛めることなるやもしれない。
我らも、つれあいが、の年になっているんだとつくづく実感した昨日。

今日は父の命日。

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荒地にも野原にも花は咲く

2017-06-19 08:19:25 | 佐渡の花

所があればどこにでも花は咲く。
手を入れなくても時期が来ればひっそりと自分の花を咲かせる。見る人は見る。愛でる人はいる。
SMAPのイナガキサン、ツヨシクン、慎吾君がジャニーズ事務所を出ることが決まってとても嬉しい。
昨夜、ツヨシクンと慎吾君のラジオ番組でかかったSMAPの曲 ♪Fly そうよ、飛び立ってほしい!

♪ 今を今すぐ見つめて欲しい
  その瞬間を待っているのさ
  そうさ今日も明日も関係ないさ
  君は今すぐ翔び立てるのさ

5月、佐渡で撮った野草。

*モミジイチゴ

*ヘラオオバコ

 場所を変えて *ヘラオオバコ もう一枚

 

*カラスビシャク                          *コウライテンナンショウ

 

*ヤマオダマキ

 *オオウバユリ 花はまだ

 *コバンソウ

 *オオジシバリ?

 *ウツボグサ

 

こっそりと追記
昨日は下書きのつもりの記事「母性」「リバース」を間違ってアップしてしまい、ほんとに恥ずかしい。
穴があったら入りたい。

 

                             

 

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しろ・しろ・しろ・しろの花

2017-06-18 08:44:15 | 

久しぶりに夕焼け                   
微妙に日が短くなっている気がするのよ。

いよいよ我が家の庭も花が終わり緑1色になりそう。
今を楽しんでいる花。昨日もつぶやいたけれど見事に白色。
でもでも白にも色があるからね。それを愛でています。

親バカちゃんりんで我が家の*カシワバアジサイはどこよりも清楚な気がする。

 *フランネルソウ 律儀に毎年咲く

 

 *アルセラ

  花びらが幾重にも重なってとても豪華

 夕日を浴びて

タチアオイの八重咲きかなとも思ったけれどちょっと違うような・・・
わが家には2年目もあるので、うまく夏越しするとお得な感あり。
「もういいでしょ」とばかりに、花は時が来ると枯れることなくぽたっと落ちる。見かけによらず潔い。

 *オカトラノオ 大好き

最後に *スカビオサ 優しい姿が気に入ったらしくお客様も来ている。

 

 

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アップに耐えてお見せします

2017-06-17 08:44:22 | 

私のコンデジじゃあ花の表情を切り取ったアップ写真は撮れません。
そんな腕もないからはなから諦めているけれど。
それもあって、たとえばこのバラは港の見える丘公園で撮ったんだよとか越後丘陵公園撮影だよとか、
撮影した背景が分かるようには心がけているのです。そうすると後から見たときにくっきりと思い出せるからです。


でもでもまれにごくまれに、おおおーっと惚れ惚れする偶然の写真もあるのです。
私のおおおーっですから、レベルが知れようというものですけれど。
庭で撮ったそんな写真。地味な花たちがアップに耐えてくれました。

 *タマシャジン

 

 *バーバスカム・ビオレッタ

 

 *チドリソウ

 

 *チドリソウ これ今年いちばんのヒットです

 

 *ガウラ

 

 *ブローディア

 

 *デルフィニューム

 

 *カタナンケ

 

 *クロタネフウロ また咲き出しました

(これってアップというのかの声が聞こえそうですけれど、まままあくまでも自分内なのでご勘弁を)

ほとんどが終わりになって、今も咲き続けているのは、ガウラとカタナンケだけです。
それにしてもなあ、見事に青系と白の花だけだ。あれま。

内緒でこっそり(港の見える丘公園のバラ)

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コミュニケーションションハイキング 白山神社から散在ガ池へ

2017-06-16 12:38:25 | くらし

昨日の6月の横浜友定例会、横浜イングリッシュガーデンにと決めていたけれど、いくらガーデン好きでも
もうお腹いっぱいになっているし、この季節、街中はもったいないからと、検索して近くでアジサイの穴場
「白山神社」に行くことに。全くの初訪問。

大船からのバス車中で後から乗車してきた鎌倉湖で下車するという同年輩の女性の方に、
ICカードは乗車のとき下車のとき両方タッチするのか聞かれた。我らも初めてだからよく分からん。
がここで強気な年下友が「大丈夫ですよ、そのまま降りても」ときっぱり!そうかあ?と私。
せいぜい「私たちの方が先に下りますから、見ていてください」なんて気弱にアドバイスするのみ。

「白山神社前」でその女性の方とにこやかに挨拶してバスを降りた。ほんとだわ、そのまま降りて大丈夫だった。
済まぬ年下友、疑ったりして。
さて降りたはいいが、どちらに行っていいか分からん。二人はスマホ取出し「グーグルマップよ」なんて言いながら検索。
が、らちが明かない。そこへ信号待ちの自転車若者が向うにいるのを見つけて年上友、白山神社の場所を聞くも
当然のことながら「知りません」の合図。
が、元美女3人に興味あったのかわざわざこちらに来てくれた。すぐにスマホ取出し検索。
もたもたしている二人をしり目にササーっと。あっこちらですね、近いですよですって。感謝。

 

若者なんて見たことない話したことないから2枚もサービス。親切ないい男の子だ。ついでにイケメンだ。眼福。
「気を付けてね」なんてお母さんのつもりよと言った年上友、年下友に「おばあさんでしょ」と。ほんと。

 
バス停からほんの4,5分。紫陽花咲く参道を少し歩く。


大好きな石塔も 3体並んでいるのが鎌倉市有形民族文化財の庚申塔


栗の花の強列な匂いを我慢しながらさらに続く石段を上っていくと


大注連縄(面白いかたちよ)と本堂が 静か


振り向いて


子守神社脇の祠

 
子守神社の狛犬(?) 変わっていて笑っちゃう

くたびれている私はもうここで帰って大船でゆっくりランチしておしゃべりしても充分よかったけれど、
二人がこれだけでは物足りないと言う。めずらしや。ま、それもそうだわと近くの散在ガ池森林公園に行くことに。

「探索より検索」スマホ取出しグーグルマップを見る。 
(先生、年上友が復習してます。驚き!)

はいはいはい、マップさんあなたのおっしゃるとおりに歩きます。なんて従っているとわりあいとすぐに着いた。
正面入り口を入ると、あら「せせらぎの小径」ですって。もちろんこちらを進む。
小川のそばの小径は、せせらぎの音も吹いてくる涼やかな風もとても気持ちがいい。清々する。

 

急峻な崖には*イワタバコが。せせらぎの小径を抜けると、コイも泳いでいる目指す散在ガ池が。

そばのベンチでひと休みしていらっしゃるご夫婦が。おいしそうにおにぎりかパンか食べている。
そこへ割り込んでまたもや年上友「そっちへ行くとどこに行くのか」とそっちの道を指して聞く。
ご主人様が、そっちへ行くと急な上りになるからこちらから行ったらいいと緩やかを教えてくれる。
「春はサクラがきれいですよ」って。ありがとうございます。

もちろん我らはのんびり小径を選んで、森林浴しいながら浮世の雑事をはらうべくのんびり歩いた。
途中の「イワタバコの森」

分かれ道。ご主人様が教えてくれた「馬の背」に行く方面はパスよ。700mも先じゃあ足が限界ですもの。
で、パノラマの小径を(どこがパノラマか、と文句たらたらは内緒)回って、南口へ。

 ここがパノラマ小径よ。

さてと、ようよう南口に出たはいいが大船行のバス停がとんと見当がつかない。
どこも同じような住宅街では迷ったらアウト、どこがどこか分からなくなること必須。
と、そこへ救いの神ならぬ老紳士がこちらへ歩いてくる。すみませーん、ちょっとお尋ねしますと大声出す私。
いやあよかった。助かった。ご親切に教えていただいた。ありがとう。
我らは口々に「やっぱり口がいちばんだね」としみじみ確認し合ったわ。「検索より探索」。
何人の方にお世話になったことだろう、若者、ご夫婦、老紳士、そしてお世話したご婦人。なかなかだ。

おかげさまで12時半過ぎには大船に出ることができ昼ごはん。
ビールが旨かったことは言うまでもないわ。でもでも3人とも疲れ果てたことも言うまでもない。

 



 

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アゲハチョウ、飛ぶ

2017-06-15 08:21:11 | 自然・風景

11日、日曜日。
ジューンベリーに2羽のアゲハチョウ、つつくやら追い回すやら戯れるやら。
しばらくぼーっと見ていて・・・そうだわ、とカメラ構えたときはすでに遅し。
やみくもに多分と見当つけて。

一番下の写真をトリミング3枚

 

 

 

 

髙く高く飛んでとんでとんで
ちょっと感動
見苦しいのは人間だけね

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上野公園 ぶらぶら

2017-06-14 08:47:35 | 旅行

昨日今日、いよいよの梅雨空。あああーってため息が出るね。
天気予報士さんが「雲の底が少し高くなっています」ですって。素敵な表現。

今頃になって濃密な佐渡生活の疲れが出ているらしくかったるくてしょうがない。
5月24日の佐渡行はここからスタートしたんだわ。

都美術館で「ブリューゲル展」観た後、まずは芸大方面へぶらぶら。

建物好きとしてはこの図書館を見なくてはならぬ。芸大方面に向かってぶらぶら。

 

黒田記念館を過ぎると目的の「国際子ども図書館」 こんな図書館が東京にあるのね贅沢の極み

部屋の中が撮影禁止なのが残念 おしゃれなカフェまであって ほんと羨ましい。

 窓の外

そこからまたぶらぶら。「不忍池」という名前に惹かれて多分あっちだろうという方向にぶらぶら。

 

とちゅう「上野東照宮」と「五重塔」にも寄って。鰻屋さんから漂う匂いの誘惑にもうち勝って、
お掃除をしてた方に場所聞いて。行ってみたけれどあまりのがっかり感で撮った写真も削除。
すごーく疲れたのでベンチでひと休み。さてと東京駅に行くかと腰を上げた。が。

またもやふらふらと。清水寺に似せたという「清水観音堂」が(寛永寺だと思ったことは内緒)
見えたから寄ってみた。松の枝がまんまるだなんて、ね。


広重 名所江戸百景 のモデル「月の松」だそうな

今度こそ東京駅に行こうと歩きはじめたら見えてきた「上野の森美術館」
観る予定もないのにふらふらと中へ。私としてはほんとめずらしい。


「いもとようこ」さんの絵本原画展。絵本の世界から遠ざかって数十年だけれど、
どこかで見たことがある挿絵の数々。
「ごんぎつね」も「スーホの白い馬」もいもとさんにかかるとこう描かれるのね、と。好みはそれぞれ。

東京駅Maxとき発車までの約3時間、よくもこうぶらぶらしたものです。
上野から乗車すれば?って?そうなのよ、だけど私にとって新潟行はあくまでも東京駅発なの。断固、頑固。

 

 

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持ち重りのするお土産

2017-06-13 08:36:48 | くらし

ご自宅の前を何回通っても、今まで通りドアを開け放して網戸だけにしているから、
特別変わったことはないだろうと思っていたけれど。

なんだかんだで買い物に出てもオオシオさんと会わない。
佐渡に帰ったときは必ずといっていいほど偶然ばったりと会って「元気?」なんて挨拶交わしていたのに。
思い起こせば去年のお盆から会っていない。さすがに気になって、この度マサチャンママに聞いた。
「それがね、あの人が足が悪くてなってやんべん歩けんようになったのよ」
との思いがけない言葉、まさかあのオオシオさんがそんなことあるはずないとにわかには信じられなかった。

 オオシオさんとは父との佐渡暮らしで気晴らしに通った太極拳教室で出会った。それまでは面識なしよ。
まあ熱心でそれはそれはの人、小柄なゴムまりのように弾む動作の人。もちろん人生の大先輩。
何年も前に亡くなったご主人に未だに朝夕欠かさずお膳を上げている方。
新潟に嫁いだ娘さんが佐渡に帰って来ると、オオシオさん宅の方が佐渡汽船に近いのに、
まずは旦那さんの実家に行けや、家に来るのはその後にしいやなんて躾をされる方。もう学ぶことはいっぱいよ。

何事もしゃんしゃんこなすオオシオさんが、足が悪くなって歩くのもやっとだなんて、あり得ない。
翌日8時過ぎるのを待ちかねて訪ねたら奥の部屋から「ちょっと待ってて」って。
家の中、杖をついてゆっくり出てくるじゃないの。まあ見るからにふうが悪い。
「どうしたの!オオシオさん」
「私の方がどうしたんだか聞きてえっちゃ。こんなになるんだねえ、突然だったのよ、あっちょっと変だなと思ったことはあったけど」
それでも自転車に乗ることができたんですって。太極拳も続けていたんですって。
それが去年の8月頃から何もできなくなるほどの痛みが襲ってきたそうな。何もかもできなくなっただなんて。
今はまだそれでもよくなって、しなしなやれば家事も買い物もどうにかできるようになったとのこと。

もうひとりの人生の先輩スズキサンが整体に行くとのことで迎えに来たからいったん話はそこまで。
また後で来てと言われて。
「オオシオサン幾つになったの」と聞くと、車に乗り込みながら「頭と同じだっちゃ」ですって。
80歳か。じゃあ、出会ったときは今の私と同じ年だったのね。そっか。なんだかしみじみと感慨深い。

で午後から話の続きを聞きにまた訪ねた。

思い当たることがあるっちゃ。自分ではそう思っとらんかったけどやっぱりストレスがあったんだね。と。
お姉さんの面倒を看ていたときのこと、友人関係のこと、じわじわと襲い掛かって来たそうな。
お姉さんとのことは、やっぱり言えんわと口をつぐんだけれど、長年の友人関係のことは堰を切ったように話し始めた。
人の噂や悪口をオオシオサンが話すのを聞いたことがなかったから、よほどだったに違いない。
梅干し、ラッキョウ、たくあん幾樽も付けるのだって、ほとんどオオシオサンが手伝ってできたこと。
夜だっていつだって3日にあげずお電話がかかってきて呼び出されたって。
嫌いじゃなかったし、自分がお手伝いできることならとすぐに駆けつけたそうだ。そんな間柄が何十年。
なにか大きなケンカとかきっかけがあったわけでもないのに、徐々に気持ちが遠くなって行ったって。

これからは少しづつ間とっていくっちゃ、何十年の付き合いだったんだから全く付き合わんというわけにもいかんしと。
その友人の方から感謝や労いの言葉のひとつもあれば、オオシオサンもそんな思いをせずに済んだものを、
と私は友人の方も知っているからつくづく思う。あまりに近くなりすぎたのね。
その友人の方、オオシオサンの好意善意に甘えてすぎていたのね。

「かんべんや、こんな話聞かせて。よう知っとるあんただから聞いてもろたっちゃ。ごめんね」って。
何も私が口が堅いから聞かせたわけじゃない。私はいわば佐渡弁で言うところの「旅のもん」だからここに住んでいない。
話がそこらへんにもれる気遣いがないから、抱えていた胸の内を打ち明けたのだろう。
幾つになっても屈託の種は生まれ、悩みは堂々めぐりして心身の重荷になってしまうんだ。
元気だ元気だと思っていても、とつぜんのように体の不具合は生じてしまうんだ、と考えさせられた。

「朝起きたらゴキブリ体操してストレッチして、家の前へ出てみんなとラジオ体操してるし。元気にしてるから安心して」
と言われてさよならしたけれど。
横浜に帰って来て、その持ち重りのするお土産が意外にもじわじわと私にのしかかって来て。
あまりに重くて、当分お土産は開けられない。

 

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