ボブ・ディランが来日しているらしい。チャンスがあれば、一度はナマで見てみたいものだが、東京、大阪、名古屋しか公演は行なわれないので、まぁ難しいだろう。僕らの世代にとってはカリスマのような人だが、彼も来年は古希を迎えるらしい。60年代の前半、僕らが高校から大学へと成長して行く頃、彼は時代の寵児となった。フォークソングからロックへとスタイルを変えながら、常に弱者の代弁者のように崇められた。彼自身は迷惑だったようだが。もう4年ほど前だったか、マーチン・スコセッシ監督のドキュメンタリー「ノー・ディレクション・ホーム」で彼の半生を見ながら、自分の青春時代をダブらせ、胸が熱くなったものだ。彼の歌の中でも最も好きな2曲を聴いてみた。1曲目はフォークシンガー時代の代表曲の一つ「Don't Think Twice,It's All Right」。2曲目はロックに転向してからの最大のヒット「Like A Rolling Stone」。