徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

しづ心なく 花の散るらむ

2010-03-30 20:21:43 | その他
 しばらく体調をこわして、まだ今年は花見もしていなかった母を連れて山鹿市の「やまが桜園」へ行った。もう今日あたりがラストチャンスかなと思っていたが、この桜園、なんと140種にものぼる桜の種類が植えられており、これから開花を迎える種類も数多いようだ。それぞれの桜の木に付された種類の名前を見ていくだけでも楽しめる。はるか昔から、日本人の桜に対する思い入れみたいなものを、あらためて感じずにはいられない。ところどころに立てられた歌札の、桜を歌った古人の想いがいっそう心に沁みた。

      久方の 光のどけき春の日に
          しづ心なく花の散るらむ
                   紀 友則