徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

あの人に会いたい ~ 十八代目中村勘三郎 ~

2013-11-20 17:49:07 | テレビ
 先週土曜日、朝早く目が覚めてテレビをつけると、ちょうど、NHKで「あの人に会いたい」をやっていて、今回はたまたま「十八代目中村勘三郎」だった。「あの人に会いたい」というのは20世紀の歴史に残る著名人が残した珠玉の言葉を永久保存・公開し、後世の「生きた教材」にして行こうという趣旨の番組だ。わずか10分間だが懐かしさもあって、とても感動的で大好きな番組の一つである。
 今回の十八代目中村勘三郎の言葉は

「どんな面白いことになるか いつも考えながら 何かをつくり続け 誰かにバトンタッチしていく」

 歌舞伎界きっての人気俳優だった十八代目中村勘三郎は、伝統芸を受け継ぐ一方、新しい歌舞伎を作ろうと飽くなき挑戦を続けた。平成6年から、若者の街渋谷で始めた「コクーン歌舞伎」。江戸時代の芝居小屋を再現した「平成中村座」。そしてニューヨーク公演等々への挑戦の思いがこの言葉に込められている。
 番組の中でも紹介されたが、彼の言葉の中で僕が忘れられない言葉がある。
「江戸時代にラップがあったら歌舞伎に取り入れているだろうし、ギターやトランペットがあったら使っているはずだ。歌舞伎とはそういうものなんだよ」

※再放送 11月22日(金)午前11:20〜11:30