徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

熊本城本丸御殿 思い出の宴(2)

2017-06-08 11:27:29 | 音楽芸能
 2014年10月11日、この日は「秋のくまもとお城まつり」の目玉行事の一つ「熊本城薪能」が熊本城二の丸広場特設ステージで行われる予定だった。ところが折悪しく台風が接近中。僕が二の丸広場に着いた時、既に特設ステージは撤去作業中。薪能は急遽、本丸御殿に会場を移して行うという案内があった。本丸御殿は入場者数が限られるので整理券をもらって本丸御殿へ。本丸御殿入口前に整列して待った後、整理券番号順に中へ誘導される。大広間はあっという間に満杯状態。急遽の会場変更で、設営などに少々不手際はあったものの無事開演。この日の番組は、舞囃子「高砂」、狂言「入間川」、能「枕慈童」。特に注目は喜多流初の女性能楽師・大島衣恵さんがシテを務める「枕慈童」。窮屈で見づらかったが、それなりに見ごたえのある演能だった。この日は撮影NGだったので映像記録が残っていないのが残念でならない。
 昨年他界されたシテ方喜多流能楽師で、熊本の能楽をけん引して来られた狩野琇鵬さんが舞囃子「高砂」を舞われたが、僕にとっては琇鵬さんの最後の舞姿となってしまった。
 下の写真は2010年10月に本丸御殿で仕舞を披露される狩野琇鵬さん。山口りえこさんにお借りした写真です。