徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

「誰も守ってくれない」がアカデミー賞日本代表に!

2009-09-12 14:17:07 | 映画
 来年3月の第82回アカデミー賞の外国語映画部門日本代表に「誰も守ってくれない」が選ばれたそうだ。昨年のアカデミー賞外国語映画賞は、「おくりびと」が受賞しただけに、「え!これ出すの?」と、ちょっと意外な気がした。日本映画製作者連盟という偉い方々が選出されたのだから自信がおありなのだろう。たしかにいい作品ではある。先日のモントリオール世界映画祭では脚本賞を受賞した。ただ、僕の印象としては「殺人事件の加害者家族の保護」という問題提起はいいのだが、消化不良のまま終ってしまった感が否めない。また、主人公の刑事の人物像もありきたりだ。君塚良一監督が「踊る大捜査線」の脚本家だという僕の先入観が邪魔しているのかもしれない。同じく先日のモントリオール世界映画祭で監督賞を受賞した「ヴィヨンの妻」はまだ観ていないので比較のしようがないが、アカデミー会員受けということを考えた時、どうなんだろう。そんな不安を吹き飛ばしてくれる結果が出れば良いが。

みなみ町からのたより&「ウェルかめ」スタート

2009-09-11 13:49:51 | その他
 久しぶりに徳島県美波町からのたよりが届いた。ちょうど秋祭りのシーズンに入るのとタイミングを合わせたように、28日(月)からは美波町を舞台とした、NHK連続テレビ小説「ウェルかめ」がスタートする。今回のヒロインは熊本出身の倉科(くらしな)カナさんが務めることもあって見のがせないな。

◇◇◇  かかし通信  秋のお祭り号  ◇◇◇

由岐バーチャル住民の皆様へ

メルマガ配信を休憩していた間に、美波町もいろいろと大きな動きがありました。
中でも、町長交代は、これからの美波町の将来にかかわる大きな動きです。
前町長の体調不良による退職で、8月23日が投票日となっていましたが、無投票で、前総務企画課長の影治さんが、新町長になられました。
新たな一歩を踏み出した9月です。

今週末からは由岐の連続秋祭りシーズンに入り、地区のあちこちでお祭りがあります。
最近では、地元の若者だけでは、おみこしのかき手が足りなかったり、年々「ぶく」の世帯も増え、町外に出ている若い人たちの協力が必須になってきているので、週末にあわせてお祭りが行われる地域もあります。
時代の流れから、少しずつ少しずつ地域のお祭りの形態も変化してきているようです。

また、お祭りは、子どもたちが地域と関わる一大イベントでもあります。
元気な子どもたちが、お祭りに華をそえてくれ、町の人たちの笑顔を誘います。
そして、子どもたちにとっては、この経験によって、将来のふるさとの後継者へとつながっていくんだろうなぁと実感します。

ぜひ、お越しになって元気な地域の姿を見ていただけたらと思います。


ビートルズナンバーで最も好きな曲

2009-09-10 10:37:53 | 音楽芸能
 ビートルズのデジタルリマスター盤が発売され、深夜に行列ができたというニュースが流れていた。すぐに買いに走る気はないが、デジリマでどんな音に変わったのか、一度は聴いてみたいものだ。
 ところで、ビートルズナンバーで一番好きな曲は、人それぞれ、いろんな好みがあるようだ。僕は彼らが世に出始めた頃からリアルタイムで聴いていたので、それぞれの曲とその時代の想い出とが一体になっていて、一つを選ぶのは容易ではない。ただ、やはり印象深いのは、1963年から65年頃までの初期の曲たちだ。昨今は、どうも神格化されたイメージになってしまっているが、その頃の僕自身あるいは友人たちとの共通したイメージは、ちょっと変わったバンド、あるいは可愛らしいバンドだった。ラジオから「抱きしめたい」や「プリーズプリーズミー」などが聴こえてくると、つい微笑んだりしたものだ。そんな彼らが「あ、次のステージに行ったな!」と感じたのが「We Can Work It Out」だ。特に、曲の途中での4拍子から3拍子へのチェンジは新鮮に感じたものだ。だから僕にとっては、65年の暮れにリリースされたこの曲が、今でも一番印象深い。 


ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~

2009-09-09 16:56:54 | 映画
 モントリオール世界映画祭で、根岸吉太郎監督の「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」が最優秀監督賞を受賞したそうだ。根岸監督と言えば、随分前の「遠雷」や最近では「雪に願うこと」や「サイドカーに犬」など、しっかりした作品を作る実力派監督というイメージがある。太宰治の短編小説「ヴィヨンの妻」を映画化するという報道をだいぶ前に見た時、正直、あの話をどういう風に描くのかなと思ったりした。さすがは根岸監督、うまく料理したのだろう。日本公開は来月中旬で、まだ見ていないのでそれ以上は何とも言えない。「ヴィヨンの妻」をベースに、太宰の「姥捨」や「思ひ出」などのエッセンスを加えてあるそうだが、脚本家の田中陽造氏は「居酒屋ゆうれい」や「セーラー服と機関銃」なども書いた人なので、どういう風に話をふくらましているか楽しみだ。まぁ、想像はつくが、松たか子が頑張ってるんだろうなぁ。予告編などを見ると、彼女が金子みすゞを演じたTVドラマ「明るいほうへ 明るいほうへ」を思い出す。ところで、太宰の作品に「桜桃」というのはあるが、サブタイトルの「桜桃とタンポポ」は何を意味するのだろう。


子どもと方言

2009-09-08 08:26:01 | その他
 最近の子どもは方言と標準語を使い分ける。それは見事なものだ。自分が子どもだった頃をふりかえると、とてもできなかったろう。高校生になってからでさえ、上京した時に親戚と会話をするのにひと苦労した。やはり今の子どもは、テレビで日常的に標準語に接しているからだろう。 厳密には標準語と言えるかどうかわからないが、要するにテレビの中で使われている言葉だ。一方では、各地方で古くから使われてきた方言がだんだん消えているのも事実で、ちょっと寂しい気もするが、これも時代の流れで仕方ないのかもしれない。僕が小学校に入った昭和20年代、つまり戦後民主主義教育が盛んに行なわれ始めた時代だが、学校で方言を矯正されることなどはもちろんなかった。しかし、その10数年前まで、方言は卑しい身分の言葉として学校で矯正する教育が行なわれていたのだ。
 熊本県立高等女学校(現第一高校)の校史によれば、下記の様な熊本の方言は矯正の対象になっていたようだ。今日見てみるとちょっと笑える。
(方言)・・・(矯正語)
 ヘン・・・はい
 オモサン・・・たくさん
 オドン・・・わたくし
 アッチャン、コッチャン・・・あちらに、こちらに
 サルク・・・あるく
 カタル・・・はいる
 ノサン・・・たまらん、いや
 オコナエン・・・同上、できない
 キツカ、キチイ・・・くるしい、つらい
 バッテン・・・なれど、なれども、けれど、けれども
 ケン・・・から
 イッチョ 、イッチョン、イッチョデン・・・すこしも、ちっとも
 キャー・・・省く
 ハッテク、ハッテータ・・・いく、いってしまった
 ジャー・・・だい、たいへん
 シコ・・・だけ
 ブンガ・・・省く
 クサイ・・・省く
 バイ・・・省く
 ゴタル・・・やう、やうな、やうに
 マッセン・・・ませぬ、ません
 ドギャン、アギャン、コギャン・・・どのやうな、どんな、どう、あのやうな、あんな、このやうな、こんな
※画はいわさきちひろ

みわ in 久留米焼き鳥フェスタ

2009-09-06 20:44:20 | その他
 今日は、みわが「久留米焼き鳥フェスタ」でバレエを披露するというので、家内と一緒に見に出かけた。会場となった六ツ門町の久留米六角堂広場に向かう、六ツ門アーケード通りから人が溢れるような状態。そして焼き鳥の煙がもうもうと立ち込め息苦しいほど。つい10日ほど前、選挙運動でアーケード通りを歩きながら、そのさびれかたを嘆く古賀一成議員の映像を見たばかりだが、今日はうって変わっての人の波に驚いた。ステージ上ではダンスやバレエなどが次々と披露されていたが、もうもうたる煙でステージ上もかすんで見えるほど。踊っている子供たちもちょっと可哀想な気がした。練習が足りていなかったこともあってか、みわも今日は集中を欠いていたようだ。


我が青春のエレキサウンド ベンチャーズ結成50周年スペシャル

2009-09-05 22:52:07 | 音楽芸能
 今夜はベンチャーズ結成50周年を記念したスペシャル番組(NHK-BS2)で久しぶりにベンチャーズ・サウンドを堪能した。彼らが4人のメンバーで初来日した1965年から日本での公演は2400回を超えるという。なぜこれほどまでに日本で愛されたのか。本国アメリカでは昨年、ロックの殿堂入りしたが、多くのアーティストに影響を与えたにしては、いかにも遅い。当初はアメリカでは、日本ほどには人気が出ず、レコードを出すのもままならなかったらしい。やはり、インストゥルメンタル・グループだったからなのだろうか。逆に日本ではインストゥルメンタル・グループだったからこそ、これほど愛されたのかもしれない。もともとロックは、黒人系のブルースやゴスペル、白人系のカントリーミュージックなどが融合して生まれてきたものであり、唄と演奏が一体となったものだ。しかし、日本人は言葉の壁があって、彼らと同じレベルにはなかなか入れない。その点、ベンチャーズはインストゥルメンタルだから、純粋に音楽として入り込めたのではないだろうか。もちろん要因はそれだけではなく、もともと手先の器用な日本人が持つ、職人好み気質なども影響しているのではないかと思う。僕自身はそれほどのめり込んだわけではないが、それでも最初の4人のメンバーの名前を今でも言えるというのは、あらためて彼らの存在の大きさを認識した。




ドラマ「火の魚」

2009-09-03 15:07:12 | テレビ
 今、とても気になっているドラマがある。NHK広島放送局が制作し、中国地方では7月に放映された「火の魚」だ。時期は未定だが、いずれ全国放送もあるだろう。
 室生犀星の原作であることに加え、脚本を「ジョゼと虎と魚たち」、「メゾン・ド・ヒミコ」、「天然コケッコー」、「ノーボーイズ,ノークライ」などで知られる渡辺あやが担当していることも興味をそそる。
 瀬戸内海の小島にひとりで暮らす老作家のもとへ、東京の出版社から女性編集者が原稿を受け取りにやってくる。この親子以上に歳の離れた二人が、互いに一歩も譲らず、ぶつかり合う。この女性編集者にはある秘密があった。という二人の葛藤と心の交流を描くヒューマンドラマである。
 この二人を演じるのが、原田芳雄と、「殯の森」、「クライマーズ・ハイ」などの尾野真千子というキャスト。一日も早い全国放送を期待している。

坂本龍一がカラオケで唄う歌

2009-09-02 15:24:41 | 音楽芸能
 昨夜の「爆笑問題のニッポンの教養」(NHK総合)は、坂本龍一が登場して、独特の音楽観を展開した。坂本はどうもエスニックな音楽がお好きなようで、日本のポップスが理解できないと言う。これに対して、太田光が、自分の好きなサザンの音楽を認めさせようと抵抗するところが面白かった。また、坂本はカラオケにも滅多に行かないそうだが、行っても唄えるのは、水原弘の「黒い花びら」とユーミンの「あの日にかえりたい」の2曲だけだそうだ。なぜ、世界の坂本龍一が唄える歌がこの2曲なのか、番組ではよくわからなかった。


ジョニー・デップ&レオナルド・ディカプリオ

2009-09-01 01:16:33 | 映画
 明日のNHK衛星映画劇場では「ギルバート・グレイプ」(1993年)を放映する。今日ではすっかり大スターになったジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが共演している。もっとも、この時、デップは30歳、ディカプリオは19歳だった。スウェーデン人のラッセ・ハルストレムは好きな監督の一人だが、彼の作品の中ではこの映画が最も好きだ。また、デップの出演作およびディカプリオ出演作の中でも最も好きな一本である。特に知的障害を持つ少年を演じたディカプリオの演技は絶品。アメリカ中西部の田舎町で鬱々とした生活を送る人々。この雰囲気が1972年にアカデミー賞にノミネートされたピーター・ボグダノヴィッチ監督の名作「ラスト・ショー」によく似ていると言われるが、ハルストレム監督か原作・脚本のピーター・ヘッジスのどちらかが、「ラスト・ショー」にインスパイアされたのは多分間違いないだろう。それからトレーラーで生活する少女を演じたジュリエット・ルイスは、マーティン・スコセッシ監督が1991年にリメイクした「ケープ・フィアー」で強烈な存在感を示したが、この作品でもとても印象的な演技を見せてくれる。