徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

桜の開花宣言! 花見シーズン到来!

2010-03-16 16:58:07 | その他
 今日、熊本は桜(ソメイヨシノ)の開花宣言があった。平年より8日も早いという。観測史上2番目に早いそうだ。毎年のことだが、さっそく、わが家近くの熊本地方気象台にある桜の基準木を見に行く。まだ、ほんの数えるほどしか開いていない。しかし、今日の異常なほどの暖かさから見て、2~3日で一気に咲きそうな気がする。今週末あたりから熊本城などの花見スポットは人出が多くなり始め、来週末が、おそらくピークになるだろう。









「さくら」(バイオリン:川井郁子)

芥川龍之介の「トロッコ」が映画に!

2010-03-15 22:06:02 | 映画
 多くの人が小・中学校の時代に目に触れたことがあるであろう芥川龍之介の「トロッコ」が映画になったそうだ。と言ってもあの小説がそのまま映像化されたわけではなく、「トロッコ」をモチーフとして創作された、台湾を舞台にしたオリジナルのストーリーのようだ。この映画で初監督を務める川口浩史は、行定勲監督らの下で助監督を務めていた人らしい。初監督らしい意欲作のようだ。そして、主演がなんと、またまた尾野真千子。昨年から今年にかけて凄い勢いだ。さらに、撮影を担当するのが台湾の名カメラマン、リー・ピンビン。「春の雪」や「春の惑い」などの美しい映像を思い出す。また音楽を担当するのが名バイオリニスト、川井郁子というのも見逃せない。
 芥川龍之介の「トロッコ」を思い出すため、「にこ☆さうんど#」というサイトで朗読を聴いてみた。

朗読:芥川龍之介の「トロッコ」
http://nicosound.anyap.info/sound/sm7532831

映画「花のあと」 藤沢周平モノの叙情性

2010-03-14 19:39:18 | 映画
 昨日、公開初日の「花のあと」を観に行った。藤沢周平モノの映画を観るのは、これで6本目か。今年の夏には7本目の「必死剣鳥刺し」(平山秀幸監督)の公開も決まっている。映画としての完成度という面では、1本目の「たそがれ清兵衛」を超えるのは極めて困難だと思われる。
 それはさておき、この「花のあと」、公開されたばかりなので、ネガティブな評価は極力控えたい。劇場用映画を監督するのは2本目という中西健二監督だが、ひと言で言うと「真面目だなぁ」という印象。とにかく藤沢周平の世界を忠実に表現しようという気持が痛いほど伝わってくる。まるで劇中の江口孫四郎が、慣れない奏者役を必死に務めている姿が、中西監督の姿にダブって見えた。登場人物たちの所作などは、もっとさりげなく描いていいのになぁと微笑ましくもあり、その真面目さには好感が持てる。それから、この話は、以登おばばが孫たちに語って聞かせるお伽話風な物語なので、藤村志保さんは語りだけでなく、登場させて孫たちに語って聞かせる場面を前後、もしくは最後に入れた方が叙情性豊かになったのではないだろうかと、ふと思った。とにかく時代劇初主演の北川景子ちゃん始め、みんな一生懸命頑張りました、という映画だ。

ラストサムライたちの激戦場 田原坂は・・・

2010-03-13 23:25:00 | その他
 雨は降る降る 人馬は濡れる
 越すに越されぬ田原坂

 右手(めて)に血刀 左手(ゆんで)に手綱
 馬上ゆたかな美少年

熊本民謡「田原坂」の一節である。田原坂は、明治10年(1877年)、士族の反乱により起こった日本最後の内戦「西南戦争」で、いわゆるラストサムライたちの激戦場となった。あの坂本龍馬が死んで10年後のことである。この田原坂のある熊本県植木町は、3月23日、熊本市と合併し、その町の歴史を閉じる。つまり、田原坂は熊本市になるのである。折りしも来年の九州新幹線全線開業に向けて、熊本の観光振興が議論されている。田原坂が、観光客の目に触れる機会がさらに多くなることを期待してやまない。


今、イチ押しの女優 ~尾野真千子~

2010-03-12 22:48:47 | 映画
 明日、平成21年度の文化庁芸術祭で大賞を受賞したドラマ「火の魚」が、初めて地上波で全国放送される。このドラマで原田芳雄とともに主演している尾野真千子が、僕の現在のイチ押し女優だ。1997年の「萌の朱雀」で河瀬直美監督にスカウトされ、華々しくデビューして映画界入りしたものの、鳴かず飛ばずのどん底生活を味わいながら、あきらめずにコツコツと力を付けて来た。今日では、地味ながらも存在感のある実力派女優に成長した。これからの益々の活躍を期待している。チョイ役も含め、これまでに僕が見た彼女の出演作品を挙げてみた。

・火の魚 (2009)<TV>
・外事警察 (2009)<TV>
・山のあなた 徳市の恋 (2008)
・クライマーズ・ハイ (2008)
・ヤーチャイカ (2008)
・殯の森 (2007)
・芋たこなんきん (2006)<TV>
・義経 (2005)<TV>
・世界の中心で、愛をさけぶ(2004)
・ナイスの森 (2004)
・リアリズムの宿 (2003)
・茶の味 (2003)
・萌の朱雀 (1997)

※写真は上から順に「萌の朱雀」、「リアリズムの宿」、「殯の森」、「ヤーチャイカ」、「クライマーズ・ハイ」、「火の魚」



 



 

春は名のみの 風の寒さや・・・

2010-03-11 18:09:50 | 音楽芸能
 雪がちらつき、震え上がるような昨日とおとといとうって変わって、暖かい日差しに誘われて今日の午後は久しぶりに熊本城周辺を散歩した。時おり吹いてくる風はまだ冷たさが残り、思わず「早春賦」(作詞:吉丸一昌、作曲:中田章)を口ずさんでいた。二の丸公園の山桜はもう咲いていた。ソメイヨシノが満開となる2週間後は、また例年のように花見客で賑わうだろう。帰ってから、村治佳織のギターで「早春賦」を聴いてみる。
1.春は名のみの 風の寒さや
  谷のうぐいす 歌は思えど
  時にあらずと 声も立てず
  時にあらずと 声も立てず
2.氷解け去り あしはつのぐむ
  さては時ぞと 思うあやにく
  今日もきのうも 雪の空
  今日もきのうも 雪の空
3.春と聞かねば 知らでありしを
  聞けばせかるる
  胸の思いを
  いかにせよとの この頃か
  いかにせよとの この頃か






金子みすゞ 没後80年

2010-03-10 17:54:33 | その他
 今日は詩人・金子みすゞが昭和5年に26歳の若さで亡くなってから、ちょうど80年にあたる日だそうだ。あらためて、いくつか詩を読んでみる。彼女の詩は宗教家の人たちがよく取り上げる。彼女の詩の世界は、宗教の精神性と繋がるものがあるのだろう。3年前に山口へ旅行した時、彼女の縁の地、仙崎は寄らずに通り過ぎたのが、返す返すも残念だ。山口は僕がかつて住んでいたところだけに、行きたいところが多く、時間が足りなかった。今度行く時は、真っ先に行こうと思う。彼女の詩の中から、好きな「明るいほうへ」を記してみた。







松たか子が金子みすゞを演じたTVM「明るいほうへ明るいほうへ」を、また観てみようかな。

たかがチョコレート、されどチョコレート

2010-03-09 21:55:21 | その他
 今週末はホワイトデー。先月のバレンタインデーからの約1ヶ月ほどで、年間のチョコレートの3分の1を売り上げるだとか、半分を売り上げるだとか言われる。思えば随分、製菓業界のキャンペーンに乗せられてきたもんだ。
 それはさておき、僕はチョコレートには忘れられない思い出がある。若い頃、僕はある水泳大会に出た。50M自由型に出たのだが、予選に勝ち残り、決勝レースを待っていた。昼食からはだいぶ時間が経ち、僕は猛烈におなかがすいてきた。もう会場の外に何か食べに行く時間もない。あまりの空腹感でちょっと気力も失いかけていた。その時、ハッと思い出した。たしかバッグに板チョコが入っていたはずだった。その日のために持ってきたわけではなく、たまたま何か別の行事の残りものだった。僕は慌てて更衣室へ駆け込み、板チョコを割って口に押し込んだ。その直後の驚くべき自分自身の変化を今でも忘れない。体に力が漲り、気力が湧き出てきた。それから数分後の決勝で僕は優勝した。もともとチョコレートは薬用として使われていたと聞く。さもありなん。僕のチョコレート神話となった。

再び「アバター」について考える・・・

2010-03-08 22:44:15 | 映画
 アメリカのアカデミー賞は、目玉の作品賞、監督賞とも「ハート・ロッカー」が獲得し、対抗馬の「アバター」を制した。僕はいずれの作品とも、まだ見ていない。しかし、この結果は予想どおりだった。僕は決して3D映画を否定しているのではない。僕を映画に目覚めさせた1本は昭和28年か29年に見た「フェザー河の襲撃」という3D映画だ。当時とは比べものにならないほど映像技術が進んだ今日、表現手段として3Dもあっていいと思う。僕が予想どおりだと思ったのは、アメリカのアカデミー会員たちは多分、彼らなりの良識(あくまでも彼らが良識だと信じている)が「ハート・ロッカー」を選ばせるだろうと思ったからだ。つまり、「アバター」のようなエンタテイメントを最優秀作品に選ぶことは、アカデミー協会の権威にかかわるという強迫観念みたいなものがあるからだ。これまでも同じような例はいくつもあった。ただ、今回の結果が、映画が、3Dという映像技術にばかり目が向き、中味のない映画が作られることへの戒めになるのであれば、それはそれで意味があったのかもしれない。


フェザー河の襲撃(1953年)

「八日目の蝉」 注目のドラマ化!

2010-03-07 19:33:17 | テレビ
 角田光代の「八日目の蝉」を一気に読む。だいぶ前、そのタイトルを目にして魅かれ、いつか読みたいと思ったが、ついそれっきりになっていた。角田光代の小説を読んだのは「対岸の彼女」以来だ。「対岸の彼女」は、TVMの方を先に見て、原作が読みたくなったが、先日、「八日目の蝉」がNHKでテレビドラマ化されることを知り、今度はぜひ、その前に読んでおこうと思い立った。「対岸の彼女」もたしかそうだったが、この「八日目の蝉」も前半と後半で視点が変わる。そして、ラストで二つの視点が交差する。このラストは涙なしには読むことができなかった。テレビドラマでどう映像化されているかが楽しみだ。

番組紹介ページ

NHK総合 3月30日(火)22:00スタート(全6回)
【原 作】角田光代
【脚 本】浅野妙子
【出 演】檀 れい:野々宮希和子
     北乃きい:恵理菜(薫)
     小林星蘭:恵理菜(薫)幼少期     
     坂井真紀:沢田久美
     他の出演:倍賞美津子、岸谷五朗、板谷由夏、京野ことみ、藤田弓子、津田寛治
          高橋真唯、あき竹城、左時枝、石井正則、藤村俊二ほか
【主題歌】「童神(わらびがみ)」城南海(きずきみなみ)、オリジナルは古謝美佐子


「対岸の彼女」(平山秀幸監督/2006年)


「新幹線くまもと創り」 サプライズは起こせるか!?

2010-03-06 17:10:27 | その他
 来年春の九州新幹線全線開業に向けて、熊本では5年前から、官民一体となった「新幹線くまもと創りプロジェクト」を推進して来たが、昨年、熊本出身の小山薫堂さん(映画「おくりびと」の脚本家)をアドバイザーとして迎えた。その小山さんが提案した「くまもとサプライズ」が新幹線開業事業のスローガンに決まり、ロゴマークとキャラクターの「くまモン」が合わせて発表された。これからいろんな場面で、このロゴマークとキャラクターを使っていくそうだ。
 さて、問題は何をどうやるかだ。従来の延長線上の発想ではサプライズは起きない。開業まであと1年。「あと1年しかない」ではなく、「あと1年もある」というつもりで、もう一度、県民がこぞって知恵を絞り出すチャンスを作ったらどうだろうか。特に、将来の熊本を担う、若者や子どもたちの意見、希望、夢などを取り入れてほしいものだ。

 

日本アカデミー賞授賞式ってどうよ!

2010-03-05 23:33:02 | 映画
 今年の日本アカデミー賞最優秀作品は「沈まぬ太陽」が選ばれた。去年の「おくりびと」のような図抜けた作品がなかったので、各賞の受賞者がバラけたようだ。会場も今ひとつ盛り上がりに欠けたように感じた。個人的には最優秀監督賞は西川美和にあげてほしかった。映画界の次代を担う若い世代や女性の励みになったのにな。それにしても、相変わらずのくだらないインタビューやテンポの悪い進行はなんとかならないのか。合間合間に歌や踊りやオーケストラの演奏でも入れてくれた方が随分楽しくなるのに。ショーアップの仕方の巧拙は映画づくりにも通ずると思うのだがどうだろう。

「龍馬伝」に唐人お吉は?

2010-03-04 21:33:56 | 映画
 「龍馬伝」は次回あたり、黒船に乗ってタウンゼント・ハリスがやって来るようだ。初代駐日領事となって日米修好通商条約を締結する人だが、ハリスといえば、僕が中学に入った頃、「黒船」というアメリカ映画があった。ハリスとお吉のラブロマンスを描いた話だったが、この頃、日本を舞台にしたハリウッド映画が流行っていて、「八月十五夜の茶屋」だとか「サヨナラ」だとか「トコリの橋」だとか、いろんなのがあった。この「黒船」は名監督ジョン・ヒューストンが作った映画だが、なんとジョン・ウェインがハリスを演じるという、おそらく今なら“ラズベリー賞”もののバカヤローな映画だったかもしれない。もちろん、その当時は「スゲェ~!」と思いながら見たもんだが。ところで「龍馬伝」には唐人お吉は登場するのだろうか。


「信さん・炭坑町のセレナーデ」 遂に公開!!!

2010-03-02 21:35:59 | 映画
 一昨年9月の万田坑ロケに参加した映画「信さん・炭坑町のセレナーデ」が遂に公開されることになった。一時、「ぼくの、好きなひと。」と改題されたというニュースが流れたっきり、情報がパッタリ途絶え、「お蔵入りか?」なんていう噂もネット上で流れたりして、やきもきしたが、これでやっとひと安心だ。3月13日から、メインロケ地となった田川市などで先行上映されるそうだが、とにかくどこでもいいから上映してくれれば、こんな嬉しいことはない。ロケの合間、快く雑談に応じていただいた平山秀幸監督に心からお祝いを申し上げたい。