雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

話のレベル  昔話ー30

2007-02-15 06:28:13 | カワサキ単車の昔話
話のレベル

私は技術や生産関連のことは、あまり詳しくない。技術屋さん同志の会話にはレベルが高すぎてついていけないことが多かった。

レースでも広報でも財務のはなしでも、仲間内では、基礎的なこと、常識になっていることなどは、当然解っているものとして、その上のレベルの会話になる。
そこに素人が入ると説明が必要になる。

何が言いたいのかと言うと、
川重の事業部内で販売の話をする時に「殆どが、説明のレベルでそれ以上のレベルで話をした記憶がない。」
ましてや、本社の人たちには、通常のレベルでの話は通用しないのである。

販売が解る人が、本当に少ないのである。
確かに、鶴谷君のように「ツーカー」で話が出来る人は居た。
然し、そのレベルの話は会議では通用しないのである。
解って貰うためには説明が必要で殆ど議論ではなく説明をしていたと思う。

逆に、技術や生産の話で白熱すると私などとてもついていけなかった。
これは、まさしくプロの領域であったことを認める。

事業部も、KMCも大変であった1983年当時、私は企画にいたのだが、
KMCに国内販社から富永君と日野君が逆出向で行ってくれて、本当に助かった。
主として販売に関する数値的な管理、事業計画が主で販売そのものではなかったのだが、あるレベル以上での会話が出来た。

富永君の人事は、先日も触れたが、当時KMCの会長だった高橋鉄郎さんの要望で実現したものである。
高橋さん独特の表現、「匂いが解る奴」が必要なのである。
匂いをかぎ分けることは、本を読んでも駄目である。

販売などは、学問ではないのでそんなに難しい分野ではないが、「匂いを嗅ぎ分ける」レベルになるのは,意外に難しいのである。
単に、販売を永く経験したから身に付くわけでもない。

説明のしようがない難しさが、販売やマーケッテングにはあると思う。
一言で言うと「それに向いている人」なら大丈夫と思う。
コメント (2)
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