雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

移動平均値

2008-01-04 05:09:32 | 発想$感想
最近のトラックバックは碌なものがないので殆どを削除抹消することが多いのだが、
昨日は移動平均線というのがトラックバックされた。

何と言うこともない分析方法の一つであるが、私にとっては思い出多い、管理分析法である。経営のの基本管理としてずっと採用してきた。
私がもっぱら実用として使ったのは、移動平均ではなく「年間移動値」そのものをそのまま管理数値として使用した。



企業、官庁でも殆どのところが1年間の事業計画を組み、それをフォローするのが一般的である。
殆どの企業が採用しているのだから、それはそれで意味があるのだろうが、
ただ、これらの計画は事業計画年度ごとに組まれていて、それのフォローが中心になる。
あくまでも単年度の視点で追っかける。それが終わればまた最初からスタートである。

どうも一貫性がない。決められていたので作りはしたが、フォローはずっと年間移動値で、売上も総利益も経費も営業外も行ってきた。
常にその時点のトレンドが明確に解るからである。
事業は常に継続して行われているのであって、決算月やスタート時期だけが重要ではないのである。
然し現実に決算月に無理をしたり、余った予算を無理して使ったり、馬鹿げたことが行われている。

それでいて、企業にも官庁にも中長期の計画はある。
その目標数値に対して、今のトレンドのままでいいのか悪いのか、それをチェックすることなく経営されているような気がしてならないのである。




常に事業がどういう位置にあるのか、そのトレンドで経営を判断できるのは、年間移動値である。
これは、その月々の実績値よりもそのトレンドのほうに重点を置いて事業を眺めることが出来る。
現在のトレンドは、現在の企業の力、現在の対策の結果、競合相手との関係などが全てが出ている結果なのである。

このトレンドが続けば、3月先には、6ヶ月先には、ここへ到達するという事が容易に推測できるのである。
その結果がよければ現状対策のままの継続でいいし、若し悪ければ対策が必要である。



決算期などという一時期の数値などは本当は大事ではないと思っていた。
決算月も通過点であって、あくまでも中期の目標を見つめた年間移動値の資料で経営を判断してきた。

今、どういう管理方式になっているか解らないが、私が企画を担当したりトップであったところでは、年間移動値で全てを管理し、事業計画もフォローした。
ちゃんとした経営実績が残ったと思っている。



今、現実に移動値が使われているのは、株の世界である。
ここでは、今日の実績に一喜一憂するよりはトレンドが優先して使われている。
株の世界では、事業計画などは存在しないのである。

あくまでも実績が追求される。その世界では計画は存在せず、実績だけが求められている。
その目的や期間にあわした多彩な移動値が使われている。


世の中では、計画を作る人は企画などと言って賢いと思われているが、
計画とはそんなに大したものではないと、思ったりしている。
私も現役の半分ほど、企画で過ごしたが、風変わりな企画であったと思っている。
コメント (2)
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